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芦屋広太のビジネス文章クリニック 日経コンピュータ

第13回 立場が上の人に強く主張できない〜「慢性言いなり症候群」

2014/05/28
芦屋広太=システムアナリスト/教育評論家 (筆者執筆記事一覧
芦屋広太氏の著書『ITエンジニアのための人と仕事を動かす11の実践的トレーニング」』プロジェクトマネージャーや開発リーダーが実務に活用できます。書籍の概要はこちら、お買い求めはこちらへ

 本連載では、ビジネス文章力を向上させたい方のために、筆者がこれまで実務の現場で部下や後輩に教えてきたケースを紹介しながら、さまざまな文章スキル不足を「病」にたとえ、それを治療するというコンセプトで、スキルアップの具体的方法について解説します。

 第13回の治療は「慢性言いなり症候群」の治療です。特に営業の仕事ではお客さまの要望を聞いて粘り強く対応することが求められます。しかし、盲目的に「言いなり」になるのは得策ではありません。

 必要なことは言い、ダメなものはダメと主張し、不条理なことは断固として受け入れない。そういう臨機応変な動きが必要になります。ただし、これができない人もいます。お客さまは神様、絶対的な存在、なんでも言うことを聞かないといけない……そう思い込んでいるのです。今日の患者さんも、そういう考えを持っていました。

*     *     *

◆戸田ヨシ男さん (仮名 25歳男性)の症状◆

芦屋:次の方、戸田ヨシ男さん、どうぞ。今日はどうされたましたか?キョロキョロして不安そうですけど。大丈夫ですか?

戸田:はい、ちょっと昨日客先の部長に叱られまして。苦情を言われて胸が苦しくて……。なんか、気分が優れないんです。

芦屋:それは大変ですね。上司の方は助けてくれないんですか?

戸田:いや、上司から「君が客先の言うこと聞き過ぎだ」と怒られました。他の上長も同じです。「都合の良い男」とか、陰で僕の悪口を言っているんです。もう、悔しくて腹が立って仕方がありません。

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