こんにちは。リブセンスの内田です。
今回は、一般的な法則ではないかもしれませんが、ある仮説を立て、それに基づきサイト解析を行うと意外な結果が出たという話をご紹介いたします。必ずしも今回の法則が色々なWebサイトで成り立つわけではないと思いますが、皆様のサイト解析の切り口の一つとして、参考にして頂けると幸いです。
Webマーケティングに携わる方々にはよく知られていることですが、自然検索においても[1]、AdWords等のリスティング広告においても[2]、順位とCTRには強い相関があります。(順位が良いとCTRが劇的に高くなります)
それでは、順位とCVR (CV:会員登録や応募など)には関係があるのでしょうか?関係があるとしたら以下の様なユーザーストーリーによるものでしょうか。
ユーザーが上記のような動きをする可能性があるとすれば、CVRは上位表示ページのほうが高くなるのではないか。このような仮説をたて、今回は弊社アルバイト媒体のジョブセンスを対象として、「自然検索結果順位とCVRの関係」を調査してみました。
調査では GoogleAnalytics(GA) および自社開発の順位測定ツールを使用し、以下の様な流れで行いました。
※「ジョブセンス」等のブランド名で流入するユーザーはCVRが著しく高くなるため。
調査結果は以下の図のようになりました。ところどころデータに異常値が存在していますが、どうやら関係があるように見受けられます。
ただし、ユーザーがよく応募する人気案件がたくさんあるページは、様々な要因から自然検索結果順位にポジティブに働くとも考えられます(検索エンジンがページ内容や多くのユーザーが訪れることを評価する)。よって、「自然検索結果順位が高くなる=CVRが高くなる」という完全な因果関係があるわけではないと考えられます。
いかがだったでしょうか?今後も様々な仮説の調査を行い、面白い事例があれば皆様に発信していきたいと思います。
必ずしも上記のような関係が色々なサイトで成り立つわけではないと思いますが、皆様のサイト解析の切り口の一つとして、上記のような事案もあったと覚えておいていただけると幸いです。