川内原発「避難計画は不十分」
熊本の市民団体が申し入れ
九州電力川内原発(鹿児島県薩摩川内市)で事故発生時、避難先となる熊本県水俣市の市民団体は27日、伊藤祐一郎鹿児島県知事宛てに、再稼働に同意しないよう求める申し入れ書を提出した。川内原発は原子力規制委員会の審査を優先的に受けているが「避難計画は不十分だ」と指摘した。
原発から30キロ圏内に一部含まれる鹿児島県出水市は、隣接する水俣市に約6600人が避難する計画。これに対し「原発避難計画を考える水俣の会」は、市内に約30カ所設ける避難所での食料や水が不十分であるほか、病院や福祉施設にいる要援護者の避難方法などに不備があるとした。
(カテゴリー:科学・環境)