大飯原発安全対策 京都府の専門家が視察 「計画通りに進行」
京都府と滋賀県は27日、関西電力大飯原発(福井県おおい町)に専門家を派遣し、関電による安全対策の進展状況を確認した。府は「計画通りに工事が進んでいることが分かった」とし、28日には単独で高浜原発(同県高浜町)の安全対策確認も初めて行う。
大飯原発の現地確認は6度目で、府からは京都大原子炉実験所の三澤毅教授が、滋賀県からは福井大付属国際原子力工学研究所の竹田敏一特任教授が参加した。
専門家らは、津波に備えた防波堤のかさ上げや防潮堤の設置、3、4号機の補助的な外部電源接続など昨年度完了した安全対策について説明を受けた。現在建設中の免震事務棟も視察した。関電に対しては、火災防護や耐震に関する自主的な安全対策の充実と、保守管理の確実な実施を要望した。
高浜原発はこれまで確認の対象ではなかったが、京都府に最も近く、30キロ圏内には府内の約12万8500人が暮らしているため、今回初めて視察することにした。防潮堤建設や電源対策の現状について事情を聴く予定という。
【 2014年05月27日 22時40分 】