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ECB、日本型デフレに陥ること回避すべき=クルーグマン氏

2014年 05月 27日 22:32 JST
 
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[シントラ(ポルトガル) 27日 ロイター] - ノーベル経済学賞受賞者で、著名エコノミストのポール・クルーグマン氏は27日、欧州中央銀行(ECB)はユーロ圏経済が「持続的に低迷」するなか静観姿勢を維持しているとし、日本型のデフレに陥ることを阻止する行動が必要との見解を示した。

クルーグマン氏は当地で開催されたECBフォーラムで、ユーロ圏が気がつかぬうちに日本型のデフレに陥る恐れがあると言明。「ユーロ圏にも米国にも、極めて危険な下振れ圧力は存在していない」としつつも、「日本にもそのような下方ダイナミクスはなかったが、日本は持続的なデフレ問題に直面している」と指摘した。

ECBは1%を下回るユーロ圏の低インフレに懸念を表明してきている。

ドラギECB総裁は前日、同フォーラムで「ディスインフレ期待が定着するリスクがある」と語った。

5月のECB理事会後には、総裁は「理事会は次回(6月5日)行動することに違和感はないが、その前に6月初旬に公表されるスタッフ予想の内容を見極めたい」との見解を示していた。

クルーグマン氏は、本格的なデフレの発生は極めてまれとしたうえで、「インフレ率が過度に低いとの理由から、経済が持続的に低迷している状況を静観し、1933年のようなデフレスパイラルに陥りそうになった段階で対処しようとしても、阻止することはできない」とけん制した。

そのうえで、こうした低インフレの落とし穴にを回避するため、各国中銀はより高めのインフレ目標を設定すべきとの見解をあらためて示した。

 
 
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10月に追加緩和議論も

元日銀審議委員によると、10月の展望リポート公表の際に物価見通し実現が厳しくなれば、国債買い入れ増額はありうる。  記事の全文 | 特集ページ 

 

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*統計に基づく世論調査ではありません。