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老いとロックの狭間で格闘する、昆虫キッズの新境地
インタビュー・テキスト:渡辺裕也 撮影:野村由芽(2014/05/27)
若さは刹那的なものだ。必ずいつか人は老いていく。その一方でポップミュージックの世界はいつだって若い才能を求めてきたし、特に「ロック」と呼ばれる音楽においてはそれが顕著だったと思う。では、そこで「もう若くはないロックミュージシャン」はどのようにキャリアを進めていけばいいんだろう。あくまでも個人的な意見として言わせてもらえば、「若々しいロック」ほど聴くのがつらくなる音楽はないし、それとは逆に老いた自分を受け入れた人の作る音楽には、激しく興味を引かれる。そして、そういうミュージシャンの表現するものに大きな可能性も感じている。
東京を拠点に2008年から活動を続けてきたバンド、昆虫キッズ。早いもので彼らがアルバムを発表するのはこれでもう4作目だ。30代を目前にした彼らは、それまでの自分を駆り立ててきた若さゆえの衝動にはしがみつかず、ただ自分たちに今作り得る最高の作品を世に放とうとひたすら腐心している。その果てに生み出されたアルバム『BLUE GHOST』は、20代の自分たちにさりげなく別れを告げているようでありながら、まるでその失ったはずの若さが亡霊となって宿っているようでもある。2010年代を生きるロックバンドとして、現在の昆虫キッズは理想的なキャリアを歩んでいると思う。バンドの中心を担う高橋翔(Vo,Gt)に話を訊いた。
昆虫キッズ(こんちゅうきっず)
高橋翔(Vo/Gt)、佐久間裕太(Drums/Cho)、冷牟田敬(Gt/Key/Vo)、のもとなつよ(Bass/Vo)によるバンド。2007年、東京都にて結成。 いくつかの自主制作盤を発表した後に2009年に1st album"my final fantasy"にてデビュー。 ローファイ、サイケ、ガレージ等をいびつでPOPな音像に落とし込み好評を得る。 翌2010年に2nd album"text"を発表。スタジオ一発録りのバンドの勢いと詩の内省的な世界観がアンビバレンスに解け合った作品となる。後にツアー、各種イベント出演が増える。 2011年、1st single"裸足の兵隊"、2nd single"ASTRA"を立て続けにリリースした後の2012年3rd album"こおったゆめをとかすように"発表。シリアスさとドキュメントが同居する中、これまでの作風にないメッセージ性の強い作品となる。後にアルバム未収録曲を集めた3rd single"みなしごep"発表。そして2014年5月、これまでの活動を大いにリニューアルする待望の4th album『BLUE GHOST』をリリースする。
the insect kids
アルバムを3枚作ってみて、けっこうバンドが出来上がったような感覚があって。一旦それを取り壊して、できる範囲で環境をリニューアルしたくなったんです。
―今回のアルバムではカメラ=万年筆の佐藤優介さんがエンジニアとして参加されているようですね。まずは彼を起用することになった経緯から教えていただけますか?
高橋:まず、今回はメンバー以外の誰かに加わってもらうというプランが先にあって。そこでいいなと思ったのが佐藤くんだったんです。彼はロックやパンクをやってる人じゃないけど、そういった音楽に対する愛情と造詣がとても深く、そういう人とやりたいっていう気持ちもあって。今まで僕がやってきたことを彼が半プロデューサーとして担ってくれたおかげで、僕も今回は客観的に取りかかることができた。それはすごく大きかったと思います。
―つまりそれは、高橋さんが改めてこのバンドを客観的に見つめてみたかったということ?
高橋:そうですね。これはあくまでも僕個人の意見ですけど、ここまでアルバムを3枚作ってみた実感として、けっこうバンドが出来上がったような感覚があって。つまり、このバンドで出来ることが想像しやすくなっちゃったんですよね。でも、それだとやっぱり新鮮味がないから、一旦それを取り壊して、できる範囲で環境をリニューアルしたくなったんです。だから、佐藤くんにも最初の段階で「まったく知らないバンドのファーストアルバムを手がけるつもりでやろうよ」と伝えて。そこからは彼と僕でバンドを手がけるプロデューサーのような感覚を共有しはじめました。
―佐藤さんの視点もこのアルバムではかなり反映されているんですね。
高橋:はい。それこそ前作までは、自分一人でやっているくらいの意識だったんです。事務的なことから曲作りまで、ぜんぶ自分でやるのが僕にとって自然なことでした。でも、さすがにちょっと疲れちゃって(笑)。だから、これは4枚目のアルバムなんですけど、生まれ変わった1枚目みたいな感じなんですよね。
―ここでひとつの区切りが入ったと。では、前作『こおったゆめをとかすように』(2012年9月リリース)の手ごたえがどういうものだったのかを改めて教えてもらえますか?
高橋:あのアルバムを作っている頃って、まさに震災だったり、世の中でいろいろあった時期で、そこに影響されたところがありました。でも、そもそも自分は社会と関わらない時間が欲しくて、バンドっていうシェルターの中にいたんです。だけど、あの時期はちゃんと世の中にコミットして、無理をしてでもそこから何かを得なきゃダメだと思ってた。強制的な軌道修正でした。それまでの自分に対する自責の念みたいなものがあったんです。でも、今思うと昆虫キッズを本当に好きで聴いてくれる人は、多分そんなことはしてほしくなかったと思うんですよね。
―それはリスナーからの反応を受けて感じたことなんですか?
高橋:というよりも、単純に僕がリスナーだったら「なんで?」って思うのかなって。けれど当事者としては3枚目のアルバムも素晴らしい作品だし、自負と誇りがあります。でも、一度経験をしたから、今回はその反動でバンドをリフレッシュさせたくなったのかもしれません。
―とはいえ、あれから2年が経った今も、世の中はますます大変なことになってますよね。今回はそことどうやって折り合いをつけたんですか?
高橋:今回は意識や無意識の話ではなく、自然にベストを尽くせればいいなって。折り合いをつけないまま受け入れる方法もあると思う。それに、別に僕がこのアルバムの主役ってわけじゃないから。このアルバムにおける僕の仕事は、曲と詞を書いて人を楽しませること、基本的にはそれだけなんです。それと同じようにメンバーもそれぞれの役割を持っていて、それが有機的に絡まってひとつのものが形成されたら、僕はそれでいいんです。
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