感情迷子中のあんずです。

頭弱め、アラサーがなんかもちゃもちゃ書きます

死ぬとどうなるの?

と、聞かれたら何て答えますか



かないくん (ほぼにちの絵本)

かないくん (ほぼにちの絵本)




先日、かないくん展に行ってきました。

詩:谷川俊太郎
絵:松本大洋





絵本作家のおじいちゃんと孫の会話。

絵本作家のおじいちゃんの同級生である、かないくんが病気で亡くなり、死んだらどうなるんだろう?という、絵本です。

谷川俊太郎さんの言葉と松本大洋さんの優しさと哀しみの絵が、心に染み込んできます。




この世に生をうけた生き物ならば平等に訪れる「死」。

当たり前のこと、当たり前のことなんだけど…。





私はこの絵本を読み展覧会に足を運び、死んだ先は意識せずとも、誰かの心に存在することなのかな?と。





この仕事をしていると、人を空に見送ることがとても多い。

施設は常に満床。待機の方が沢山。1人空に行ったら、待機者が入所。またその方が空に行く…。



いちいち感情移入していたら仕事として、成り立たないけれど、お空に見送った方々を、忘れたりはしない。



私は5年前、友達を癌で亡くしました。
御通夜には、沢山の友人が参列していました。
泣いてる人が沢山居て、別れを惜しんでるように見受けられた。

私は一緒に通院したり、家が近かったりで亡くなる1週間前まで会っていました。

あー、お空にいっちゃうな。って心のどこかで思っていたのに、亡くなったよ。と1週間後に連絡をもらった時は、全く信じられなかった。

全く涙が出なかった。

みんな何で泣いてるの?
泣いてない私がおかしい?

沢山のお花や手紙に囲まれてまだ、目の前にいるじゃない。

手は冷たい。
もう起きない。
きっと喋れない。


一晩明けて、事務的に告別式がおこなわれた。

全然実感がわかない。
なんてゆーか、まだ、いるんだもん。
そこにいるんだもん。


でも遺骨として、目にしたとき、私は現実を受け入れた。

あ、亡くなったんだ…。

あれからもう5年?まだ、5年?
毎月、お墓におしゃべりしにいきます。

機からみたら、墓石にブツブツ話かけてる不審者ですよ(笑)
最近の悩みを話したり、元気にしてるか聞いたり、間違いなく、霊園の人にも周りの人にも、本人からも、うるせー!って思われてると思います。



あの時、御通夜で泣いていた友達は、彼の墓地がどこにあるか知らないそうです。

お墓参りが全てではないけど、亡くなった友達を想う気持ちは…?


人ひとりこの世から亡くなっても、この世はなんら変わりません。

でも、誰かの心に存在していると信じたい。


そんなことを思い出した絵本と展覧会でした。


谷川俊太郎さんと松本大洋さんの絵本『かないくん』が展覧会に テーマは「死ぬとどうなるの」 - はてなニュース



生きる

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ボールのようなことば。 (ほぼ日文庫)

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