ドイツのユダヤ教指導者、聖金曜日の祈りを「反ユダヤ」と非難

2008年03月21日 16:18 発信地:ベルリン/ドイツ

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×2008年3月20日、バチカン(Vatican)のサンピエトロ大聖堂(St.Peter's Basilica)でミサを行うローマ法王ベネディクト16世(Benedict XVI)。(c)AFP/DAMIEN MEYER

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【3月21日 AFP】ドイツのユダヤ教指導者は20日、聖金曜日のミサで朗読される祈りについて、カトリック教会で反ユダヤ感情を増幅させることを許容しているとして、ローマ法王ベネディクト16世(Benedict XVI)を非難した。

 対象となったのは、復活祭前の金曜日にごく一部のカトリック教会で朗読される、異教徒に改宗を促す祈り。

 ベルリン(Berlin)を拠点にするユダヤ教指導者のWalter Homolka氏は、週刊誌シュピーゲル(Der Spiegel)の取材に対し、「この祈りは、ユダヤ人を侮辱するものだ」と批判した。世界中の約1600人のユダヤ教指導者が正式に抗議を表明しているという。

 問題の「祈り」は数世紀にわたりイエス・キリストの死を悼む聖金曜日に朗読されていたが、1960年代に第2バチカン公会議(Second Ecumenical CouncilVatican II)の典礼改革で「「トリエント・ミサ(Tridentine Mass)」とともに事実上廃止された。

 しかしドイツ出身のベネディクト16世が2007年、一部の教会にのみ厳格な条件のもとでトリエント・ミサを認めたため、「祈り」も改訂された形で再び行われるようになった。(c)AFP

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