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「ALPS」全系統再開は来月以降に5月21日 5時26分
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東京電力福島第一原子力発電所で、相次ぐトラブルのため3系統すべての処理を停止している汚染水の処理設備「ALPS」は、1系統の処理が23日にも再開される見通しですが、残る2系統の再開は詳しい原因の調査に時間がかかり、来月以降になるとみられます。
福島第一原発の汚染水の処理設備「ALPS」は、20日、C系と呼ばれる系統で、放射性物質を除去する際の障害となるため処理前に取り除く必要があるカルシウムの濃度が下がらなくなるトラブルがあり、3系統すべての処理が停止しました。
3系統のうちB系と呼ばれる系統でことし3月に起きたトラブルは、カルシウムを含む金属類を取り除くフィルターに使われている樹脂製の部品が放射線の影響で劣化したとみられることが分かり、東京電力は部品を放射線に強い材質に交換し、23日にも処理を再開することにしています。
また、今月17日と20日にA系とC系で起きたトラブルは、部品の交換が終わっていないフィルターの不具合が原因とみられ、東京電力はフィルターを分解するなど詳しく調べることにしています。
このため、A系の処理の再開は来月中旬、C系の処理の再開の時期は決まっておらず、「ALPS」は、安定した運転に入るめどが立たない状態が続いています。
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