ＡＫＢ襲撃　「おとなしい感じ」梅田容疑者

退院し、記者団の問いかけに答えるＡＫＢ４８メンバーの入山杏奈さん（右）と川栄李奈さん＝２６日午後、岩手県盛岡市内の病院（土谷創造撮影）（写真：産経新聞）

　ＡＫＢ４８の特別なファンではなかったといわれる梅田悟容疑者は、なぜ凶行に走ったのか。

　近くに住む農業の男性（７１）の話では、梅田容疑者は小学校に入学したころに父親と別れ、母親と一緒に青森県十和田市の実家に移り住み、今は伯父と３人で暮らしているという。市内の中学を卒業後、同県三沢市内の高校に進学。高校卒業後、県内外で仕事をしていた。

　梅田容疑者が勤務していた大阪府吹田市のビル管理会社の担当者は「問題はなかった。あんな事件を起こすようなタイプじゃないのに」と振り返る。

　会社によると、梅田容疑者は平成２４年１月末から勤務した。以前は土木関係の仕事をしていたが、その仕事がなくなったといって応募してきたという。仕事はビル警備で「積極的に話す方ではなく、休日の過ごし方や趣味の話もしたことがないので分からない」と話す。

　同年８月に母親の体調不良を理由に一度会社を辞め、１２月に「もう一度働かせてほしい」と申し出た。２５年３月末に、自身の体調不調を理由に退職。担当者は「母親思いのところがあるのかなと思っていた」と振り返った。

　現在は無職の梅田容疑者。農業の男性は「あまり姿を見かけたことはない。２カ月ぐらい前に自転車に乗っていたのを見たが、おとなしい感じの人」と話した。