【ブリュッセル=御調昌邦】ロシアからウクライナへの天然ガス供給問題をめぐって、両国と欧州連合(EU)のエネルギー相級協議が26日、ベルリンで開催された。EUのエッティンガー欧州委員(エネルギー担当)は協議後、ウクライナが29日までにロシアへのガス代金の滞納のうち20億ドル(約2000億円)を支払う準備があると明らかにした。
ロシアはウクライナがガス購入代金を滞納しているとして、代金の支払いが無ければガスの供給を止める可能性があると迫っている。エッティンガー欧州委員は今回の会合で、合意に向けた「進展があった」との認識を示した。資金はEUや国際通貨基金(IMF)の支援から用意する見通し。ウクライナはさらに6月7日までに5億ドルを支払う計画があるという。
ただロシア側とは金額に食い違いがあるほか、今後のガス価格などをめぐって交渉が難航する可能性もある。両国とEUは30日に改めて協議する予定だ。
EU、ロシア、ウクライナ、IMF