2008年D判定を受けたB小学校は先日、教育当局に「状態がさらに悪化しているようだ」と安全性評価を要求したが「もう少し待て」という回答が返ってくるばかりだ。体育の時間に主に使われていた校舎3階の講堂は無用の長物になっている。「中で走ったら崩れてしまうのでは」という心配から、雨の日でも体育の授業をここでは行わない。学校側は2階の図書館に新刊を入れるのも気が気でないという。
学校関係者は「読書教育を強調し、毎年2000万ウォン(約200万円)相当の本を買っていたが、今はこの建物では本の重さに耐えられそうにない。本を書架に入れるたびに薄氷を踏む思いだ」と話した。
教育部の集計によると、安全性評価でD 判定・E判定を受け、災害危険施設とされた全国の小中高の建物は昨年の時点で133棟に上るという。最近は使用中止や撤去準備が続いているが、ほとんどの建物は予算を確保できず使われ続けている。
ソウル科学技術大学安全工学科のキム・チャンオ教授は「最近のように異常気象が顕著になると、自然災害の可能性も高まる。学校も例外ではない。体育館などの付帯施設が特に危険だ」と指摘した。
ソウル市内にある女子高の体育館も5年以上前に安全性評価でD判定を受けた災害危険施設だが、最近まで生徒がバスケットボールやバドミントンをしていた。ところが、セウォル号が沈没したのを受けて教育当局が遅ればせながら「使用禁止」としたため、今では立入禁止となっている。教育界関係者は「あんな危険な体育館で今まで事故がなかったのが奇跡だ」と話した。
■無償福祉で後回しにされた学校の安全
校舎の危険性が最も深刻なのはソウルだ。ソウルには1960-70年代の産業化時代に一気に人口が流入し、そのころ学校が多数建設されたためだ。ソウル市内の校舎数は合計3451棟。4棟に1棟が80年以前に建てられた建物だ。70年以前に建てられたものも332棟に達する。昨年3月現在で災害危険施設に指定された校舎・施設はソウルが33棟で最も多かった。
江南大学都市工学科のキム・グンヨン教授は「安全性評価でD判定やE判定を受けた校舎はとても危険な状態だ。古い建物は耐震設計でなく、階数を増やすなどの改築により構造変更されているケースも多い」と指摘した。