PC遠隔操作:保釈保証金600万円没収

毎日新聞 2014年05月27日 11時37分(最終更新 05月27日 12時31分)

 パソコン(PC)の遠隔操作事件で威力業務妨害罪などに問われ、保釈が取り消された元IT関連会社社員、片山祐輔被告(32)について、東京地裁が保釈保証金1000万円のうち600万円を没収する決定をしたことが分かった。決定は23日付。400万円は返還される見込み。

 保釈保証金は全額、被告の母親が工面しており、弁護団は「母親を著しく困窮させる」などと没収をしないよう求める上申書を地裁に提出していた。弁護団は取材に対し「被告が起訴内容を認めたことや、今後も母親の支援が重要と判断し、全額没収を避けたのではないか」としている。

 片山被告は3月5日に1000万円を納付し保釈が認められた。しかし今月16日、「真犯人」を名乗るメールを報道関係者らに送っていたことが発覚。20日に保釈が取り消され、東京拘置所に再収容された。【島田信幸】

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