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 ベトナム沖の南シナ海で中国が石油掘削を始めたことに対し、関西在住のベトナム人約1千人が25日、中国への抗議のため大阪市内をデモ行進した。この問題をめぐりベトナム人が組織的に抗議活動をするのは、関西では初めてという。

 今回のデモは、関西で働くベトナム出身者らがインターネット上の交流サイトなどで呼びかけた。参加者らはベトナム国旗をデザインした赤のTシャツ姿で「中国は領海を侵犯するな」などとシュプレヒコールを上げながら約2時間、市中心部を練り歩いた。

 デモに参加した大阪府東大阪市の会社員ニュン・ダック・ティップさん(29)は「争いではなく話し合いで平和に領土問題が解決することを願っている」と話した。