山下龍一
2014年5月20日18時28分
安倍晋三首相は20日、太田昭宏国土交通相を水循環政策担当相に任命した。水資源の保全を目的とした「水循環基本法」が3月末に成立したことを受けた人事。農林水産省、環境省など関係する省庁をまたいで、水資源についての政策を調整する役割だ。
大臣ポストの新設は、昨年9月に下村博文文部科学相が任命された五輪担当相以来。近く安倍首相を本部長とする「水循環政策本部」を立ち上げ、水資源の保全に向けた基本計画や、外資系企業による水源地の買収防止策など、具体的な政策の検討を始める。
太田氏は20日発足した本部の準備室の職員に「水の恵みを生かし、災害を制御する司令塔になってほしい」と訓示した。水循環基本法は議員立法で、水を「国民共有の貴重な財産」と位置づけ、政府や自治体が保護する責任を定めた。(山下龍一)
おすすめコンテンツ
PR比べてお得!