2014.5.26 17:44

医師自殺、病院側に8000万円の賠償命令 パワハラも認定

 兵庫県養父市の公立八鹿病院の男性勤務医=当時(34)=が自殺したのは、長時間労働と上司のパワーハラスメントが原因として、鳥取県に住む両親が病院側と元上司2人に約1億8000万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、鳥取地裁米子支部(上杉英司裁判長)は26日、計約8000万円の支払いを命じた。

 判決などによると、勤務医は2007年10月から整形外科医として同病院に勤務。長時間労働や、当時上司だった医師2人からの暴力や叱責といったパワハラが原因でうつ病となり、同年12月に自殺した。

 地方公務員災害補償基金兵庫支部は10年8月、自殺は長時間労働による公務災害と認定。両親が同年12月、病院の管理責任だけでなく元上司の個人責任も追及し、提訴した。(共同)