人生で初めて事故らしい事故にあったので記憶が薄まらないうちに書き残しておく。
突然の衝撃
事故が発生したのは今日の18時半頃、UNIQLO生誕祭に行ってきた帰り道での出来事。お目当てのリラコとTシャツを購入してご機嫌だった私は母の運転する車の助手席に座っていた。
私たちの車は交差点を直進して渡りきったところで、先の信号がまだ赤だったので長い列の最後尾でブレーキをかけて停車している状態だった。
遠くにある信号機の色が青に変わり、私たちより2台先の車が動き始めたので信号待ちで停車する際には必ずニュートラルモードにする母がドライブモードにシフトチェンジしようとした瞬間。
ドンッ!!!
という大きな音と共に強い衝撃が車中にはしった。私は前方のダッシュボードに顔面を強打し、その反動で後ろに倒れこんだ。その際に、まるでスローモーションのように首がカクッと折れて顎が前に突き出た母の動作が横目に入った。
突然のことに言葉も出ず顔を見合わせる私と母。そして数秒後…
「お母さん!ドア開けて!!!」
私は考えるよりも先に言葉を発していた。
防水なんて気にしない
今日は午後から雨が降っていて、丁度私たちが車に乗っていた時は雨脚が強くなってきた時間帯だった。日が長くなってきたので外は曇っていたもののまだ明るい。
片手にiPhoneを握りしめ、私はドアを開けて外に飛び出した。目に入ったのは後ろに停車している黒いセダン。雨に濡れながら、まずナンバープレートと車体がきちんと収まるように写真を1枚撮影した。
iPhoneには防水機能は備わってはいないけれど、私のiPhoneはたっぷりの水でいっぱいの洗面器の中に落下しても自力で生還した並みならない生命力の持ち主。雨に濡れるだなんてどうってことない。
写真を撮影した後すぐに運転席から運転手が傘を差しながら出てきた。
「すいません、大丈夫ですか?とりあえず車寄せれますか?」
50代後半の男性が申し訳なさそうにそう言った。
幸いにもバス停がすぐ傍にあったので車2台分とバスが辛うじて停車できるスペースがあった。母に車を停めるように指示して、私はすぐさま雨に濡れたiPhoneで「110番」に発信。人生で初めての110番通報だった。
初めての100番
発信してすぐにオペレーターの警官に繋がった。「事故ですか?救急ですか?」オペレーターのおじさんの声を聞いて物凄く安堵した。その時初めて気づいたのだけれど、私の声は震え、動機が激しく心臓が常時ドクン、ドクンと脈打ち、体は寒さで震えていた。
それが伝わったのかはわからないけれど、相手の警官は「大丈夫、落ち着いて、電話は切らないでそのままでいてくださいね」と優しく言葉をかけてくれた。
電話で現在地や状況を伝え、警官が現場に到着するまで待機することになった。
私が電話を終えると同時にすぐさま相手の運転手がやってきて、
「本当にすいません!お怪我は無いですか?救急車はよばなくて大丈夫ですか?」
と私たち親子を気遣ってくれた。
「100%こっちが悪いんで、ちゃんと修理代金や治療費もお支払いしますので。本当にすいません!」
そのオジさんからは当て逃げされたり、とんずらしなさそうに無い印象を受けたので一先ずはホッとした。
2chまとめをよく読んでいた頃は、100%加害者が悪いのに被害者が泣き寝入りした例などを散々読んでいたので、今回相手の人が申し訳なさそうにしているのを見るとついつい「いえいえ、いいですよー示談でしちゃいましょうかー♪」と言いたくなったけれど、事故は事故だ。
母も私も特に目立った外傷が無かったのだけれど、話を聞くところによると後日になって症状が現れるということもあるので追突事故は侮れない。
警官が到着するまでに約20分と思ったより結構時間がかかった。雨が降っていたし、交通量も多い場所だったので仕方がない。
物損か人身か
到着した2人の警官はそれぞれ別れて私たちと男性から事情聴取した。母は事故の衝撃でまだ気が動転していたのか、しどろもどろな状態だったので私が代わりに詳細を説明した。
「今交通課の者が居ないので、とりあえずは物損事故で処理させてもらって、後でなにかしらの症状が出た場合は病院で診断書を出してもらって警察で人身事故に変更する手続きもできますので…」
最初は警官からそう説明されたのだけれども、なんだか釈然としなかった。物損事故にしろ人身事故にしろ、どっちみち後々病院で診断書をもらうのだから面倒な手続きを介すよりも最初から人身事故で扱ってもらった方が都合がいい。
一応、多少体に違和感があるという事は伝えていたのだけれど、途中で警官の気が変わったのか相手を調べているうちになにかあったのかは分からないけれど、暫く経ってから
「今日は雨で交通事故が多発しているので、到着は遅くなりますが交通課の者が来るのを待って人身事故という扱いで進めさせていただこうと思います。」
そう警官に告げられた。
交通事故処理班の登場
雨の日は交通事故が多発し警察の需要がぐっと上がるらしい。40分ほど経ってからぞろぞろと交通課の人々がやってきた。その間も最初に来てくれた2名の警官は外でずっと待機してくれていた。
相手の方と連絡先の交換をしてから、外で話でもしながら交通課の人を待っていようと思ったけれど、「寒いしお疲れだと思いますから車の中に居てください。」と言われたので職場と派遣会社に連絡を入れたり、車の保険会社と電話していたので時間はあっという間に過ぎた。
待機していた時間と比べると交通課の人たちが到着してからは全てが呆気なかった。車体の写真を前方後方から撮影され、後日警察と日程を調節して事情聴取などを行うという事を告げられ、
「本日はそのままお帰りいただいて大丈夫です。」と約5分くらいのやり取りで事故現場から解放された。
そのままの足で病院に向かったのだけれど、受付をして暫くしてからナースさんに「時間外なので診断書は出ないですよー」と言われたので仕方なく明日以降病院に行くことに。
派遣会社の担当さんには「明日は休んで病院行ってきてください!」と言われたので、明日病院へいって診断書を出してもらう予定。
詰めが甘いとこうなる
病院からの帰り道、“そういえば相手の連絡先は教えてらったけど免許証を見せてもらって本人確認していない!”という重大なことに気がづき事故現場へ戻った。私も母も多少抜けているところがある。
現場に到着すると相手の方の車がレッカー移動されようとしているところで、きちんと本人に了承を得て免許証を確認させてもらい写真をとらせてもらった。
「最近は個人情報保護の名目でいくら被害者の方でも加害者の方の情報をお教えすることができないんですよ。」
と最初に話した警官に言われていたのをとっさに思い出してよかった。
費用は示談
先程、相手の方からお電話をいただいて修理費/治療費云々に関しては見積もりなどを出してからという事になった。
警察を待っている間に色々とネットで情報収集をしていて、「相手の保険会社名を聞く」という事が書かれていたので聞いてみると、なんと相手は任意保険に未加入だった。
「保険代払い続けてるよりも事故したときに実費で払う方が安いからかな~?」と母は呑気なことを言っていたけれど、今回の様な場合ならまだしも、もし人が亡くなったり重傷を負っていた場合はどうなるんだろうかと思う。人の命なんてお金でどうなるものでもないけれど。
ネットサーフィンが役立つ時
「ルナが居なくてお母さん一人だったらと思うと本当にどうなってたことか~!」
妹に「五月蠅い」と言われるくらい母は事故当時の私の素早い対応に関心してくれた。日ごろから、はてブや2chまとめで色々と読んでいたのがこの時ばかりは役に立ってたよなーと思う。初めて事故にあったけれど、事前知識があればなんとかなるもんだ。
ちなみに現在ペーパードライバー歴5ヶ月目なのですが、今日事故に遭って余計運転しづらくなったのは否定できない。
今日非常に役に立ったリンク集
・追突事故にあったけど何をしたらいいか分からず色々勉強になった 〜その後〜 - フォーエバーヤング
・交通事故 お役立ちサイト
・交通事故が起きた時 | はじめて自動車保険
加害者・被害者のための「交通事故」完全対応マニュアル―事故直後にやるべきことから示談交渉の進め方まで
- 作者: 鈴木清明
- 出版社/メーカー: 大和出版
- 発売日: 2008/01
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 27回
- この商品を含むブログ (3件) を見る