能面ヅラ美

30代、独身・未婚、一人暮らしで貧乏、友達少なく人見知りで内向的、飲み会苦手で1人好き、マイペースで人付き合い苦手なおひとりさま、能面顔のヅラ美です。

他人の言葉でまた迷う 悩む・迷うは私の日課みたいなもの

普段は事務所にいる上司が私の職場に来た。私達1人ずつと話をする為、1ヶ月に1度ほど顔を出す。私は同僚への不満を今まで何度か話しており、それらはきちんと聞き入れられ、勤怠の問題もある同僚は注意を受けた。が、それでも同僚には目に余る行動が多々ある。

私は同僚との人間関係と、それに伴い仕事を辞めたいと考えている事、また近い将来両親のいる田舎に戻ろうと思っているので、どちらにしても長くは勤めないかもしれないという気持ちを正直に話した。

上司は私が辞めたいと思っている事に驚きつつ「部署移動するか?」という話が出た。

これは以前にも出ていた話だが「嫌だというなら断ってもいい」という事だったので保留にしていた。というのも、そちらの人間関係もあまり良い噂を聞いていなかったので、今より状況が悪化する可能性が不安だったから。

それについて上司は「現在は以前のような人間関係は無い」と言うが…あてにならない。他の部署から来た人間も「やりやすい」と言っているらしいが…本当に?と私は疑っている。ただ、仕事内容的には今よりも自分に合っていると思う。上司もそう言っている。

とりあえず今回も今すぐ決断をしなければいけないわけではないので、今日はとりあえず保留としたが、上司からは「考えておいて」と言われた。おそらく夏前には返事をする事となる。


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その後「プライベートな事に首を突っ込むつもりもないし、言いたくなければ言わなくてもいいが」と言う前置きの元「どうして田舎に戻ろうと思っているのか?」と聞かれた。

私も特に隠す必要はなかったので、地元は車が無いと不便だが、親の年齢的に(76歳)あと数年ほどで運転をやめさせた方がいいだろうという事、先日父親が狭心症になった事、私自身が独身であり結婚の予定も無く、今なら自由に動けるので帰った方がいいのではないかと考えている事を話した。

それを聞いた上司は何かを考えた後、静かに「それでいいのか?」と言った。

続けて「俺も兄と相談し、親を施設に入れたばかりだから、親を思う気持ちはよく分かる」「しかし俺の娘には自分の世話の為に暮らしを変えようなんて考えて欲しくはない」「能面はまだ若い(36歳)。今から親の面倒を見る人生でいいのか?」

「親が死んだ後はどうする?心にぽっかり穴が空くだけで何も残らないぞ」「親よりもまだまだ長い人生を歩むのだから、自分の人生を優先させた方がいいのではないか?」「絶対に自分1人で勝手に決めてはいけない。親と相談した方がいい」と私に言った。

これらは私も心の中で、何度も何度も自問自答した事だ。その上で「地元に帰ろう」と決意したつもりだったけれど、他人に指摘された事でまた気持ちが揺らぐ。

過去に「親の傍で暮らした方がいいのかも」という気持ちを、誰かに話した事があったか無かったかは覚えていない。もし誰かに話していたとしても相手から「そっかぁ」という一言をもらって終わりだった気がする。こうして「それでいいのか?」と、人から改めて問われたのは初めてだったので、なおさら心が揺らいだ。

ハッキリと決断が出来ない理由1のつは、戻ったら後悔するかもしれないという思い。そしてもう1つは、私が必要以上に悩み考え込む性格という事。深く考えずにさっさと動けばいいのだけれど…。

部署移動の事もあるし、田舎に戻るとしても来月や再来月など今すぐの話ではないのだから、この件は一旦脳の端に寄せておいた方がいいだろうと思いつつ、きっと明日も悶々としているんだろうな。私にとって悩む事は、ご飯を食べる事と同じくらいの日常だから。