准看護師遺体:岡田さん失踪直前FBに「怒りで体震える」

毎日新聞 2014年05月27日 03時30分

 大阪市西成区の准看護師、岡田里香さん(29)の遺体が東京で見つかった事件で、岡田さんが失踪する直前、インターネット交流サイトのフェイスブック(FB)に「怒りで体が震える出来事があった」との趣旨の書き込みをしていたことが分かった。この内容はその後、削除された。大阪府警は岡田さんがトラブルに巻き込まれていなかったか捜査している。府警は26日、元同級生が住んでいた東京都八王子市内の中国人元大学院生の自宅マンションを死体遺棄容疑で家宅捜索と現場検証した。

 知人らによると、岡田さんは毎日のようにフェイスブックに近況を書き込んでいた。大半は、得意のパン作りやテーマパークに出かけた際の話題など、日常の楽しみが中心だったという。

 しかし、失踪する直前の3月20日前後、「怒りで体が震えるくらい非常に不愉快な出来事があった」という趣旨の書き込みをした。この部分が削除された時期や経緯は不明だ。

 当時、この書き込みを見たという知人女性は「岡田さんは穏やかな性格。いつも明るい話ばかりをフェイスブックに書いていたので、珍しい内容だと感じて記憶に残っている。その時すぐに、相談に乗ってあげればよかったと悔やまれる」と話した。

 岡田さんは3月21日に、勤務先から帰宅する姿を目撃されたのを最後に行方不明になった。翌日、知人男性を励ますメッセージを送ったが、それ以降はフェイスブックの書き込みが途絶えたという。

 捜査関係者によると、岡田さんの遺体は同月24日に宅配便で自宅から東京都八王子市内のマンション一室に運ばれた。中国人の元大学院生の女の自宅で、岡田さんの元同級生の日系ブラジル人の女(29)が同居していた。

 元同級生は今年2月、約10年ぶりに岡田さんと再会したとされるが、今月3日、岡田さん名義のパスポートで元大学院生と中国・上海に出国している。府警は元同級生らが何らかの事情を知っているとみている。

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