広州=小山謙太郎
2014年5月25日01時12分
米政府系放送局のラジオ・フリー・アジア(RFA)は、中国新疆ウイグル自治区で40人近い死者を出した事件が起きる2日前の今月20日、同自治区のアクス地区のクチャで、地元政府に抗議するウイグル族のデモ隊に警察当局が発砲し、少なくとも2人が死亡、100人以上が拘束されたと23日報じた。
デモはウイグル族の女子中学生ら25人が、顔の一部を覆うスカーフを外すことを拒否して地元政府に拘束されたため起きた。千人以上が集まり、女性たちの解放後も石や瓶を役所に投げつけたという。同放送局は村長の目撃談として、武装警察が空に向けて警告射撃をした後、逃げるデモ隊に向けて発砲したと伝えている。
共産党機関紙、人民日報のサイトによると、同自治区の裁判所や公安庁などは24日、テロに関わる活動を厳禁する一方、30日以内に自首した者には寛大な措置をとるとの通知を出した。禁じる行為として、弾薬や銃器の製造や密輸、過激な宗教思想を宣伝する映像資料の販売などを挙げている。(広州=小山謙太郎)
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朝日新聞国際報道部
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