海外トレンド
マーケターが知っておくべきソーシャルメディアに関する19の事実【Facebookの人口は世界3位】
- May 26, 2014
マーケターの最も重要な仕事の一つは、「時代」「テクノロジー」「市場」そして「消費者の行動パターン」の変化にあわせて、マーケティング戦略や広告展開の手法を順応させていく事である。そのマーケター達にとって、ここ数年で最も重要な変化は間違いなくソーシャルメディアの重要性であろう。
もちろん、多くの企業やブランドがマーケティングにおいて、ソーシャルメディアの重要性をそれなりに理解していると思われる。しかしながら、恐らく時代の変化は、企業の広報活動のスピードを遥かに上回るペースで進んでいるといわざるを得ないだろう。つい数年前まで”広告媒体の一つ”と考えられていたソーシャルメディアは、ここ数年だけでも海外を中心にその威力を拡大し、今となっては、マーケティングにおいて最も重要なメディアに君臨したと言っても過言ではない。
それを裏付けるデータが、Socialnomicsの著者であるErik Qualmanより発表されたので紹介したい。
2014年版ソーシャルメディアを取り巻く統計
- 向こう10年間の間に米国フォーチュン500にランクインしている企業の40%が消滅すると予想される
- ソーシャルメディアを”国”と考えると、世界の人口のトップ10のうち過半数がソーシャルメディアユーザー
- 1位: 中国
- 2位: インド
- 3位: Facebook
- 4位: Tencent
- 5位: WhatsApp
- 6位: アメリカ
- 7位: Google+
- 8位: インドネシア
- 9位: LinkedIn
- 10位: Twitter
- 世界人口の過半数が30歳以下
- 2000年以降に生まれた人達の53%が嗅覚よりもテクノロジーを重要視
- 歯ブラシを所有している人口よりも、モバイルを所有している人口の方が多い
- 平均5組のカップルのうち1組がネットで出会っている
- 平均5組の同性愛カップルのうち3組がネットで出会っている
- 離婚のきっかけの20%がソーシャルメディアに関連している
- 日々入力されるGoogleで検索キーワードの20%が今まで検索されなかった単語
- “自撮り”を表す英語表現、”Selfie”はWebster辞書に正式に英単語として登録されている
- 平均1秒に2ユーザーがLinkedInに登録。一日のユーザー獲得数は、米国アイビー・リーグの年間入学者数と同じ
- LinkedInは年齢制限を13歳まで下げた
- Twitterで最も速いスピードでユーザーが増えているのはシニア層
- Twitterユーザーの53%が商品に関するオススメ情報をツイートする
- 93%の消費者が商品購入を決断する際にソーシャルメディアが影響している
- 90%の消費者がネットやソーシャルメディア上のクチコミ情報を信頼している
- 広告情報を信頼している消費者は14%のみ
- 平均ユーザーの注意持続時間は7秒
- モバイルとソーシャルの融合がどんどん進んでいる
これからのマーケティング展望:
マーケティング業界にとって、恐らくこれ以上の激しい変化があった時代は今までには無いと思われる。大きな変化はリスクであると同時に、最適に順応していくことで大きなチャンスをもたらす事が可能にもなる。今後のプロモーション活動において、ソーシャルメディアは”選択肢の一つ”では無く、”メインのチャンネル”と捉える事が必須となる。例えば、こちらのポスト”マイクロ動画アプリ Vineを活用した海外ブランディング7事例“でも分かる通り、Vine上の6秒動画は30秒のテレビCMを脅かす存在になりつつある。
次世代のマーケティングやブランディングは、4P (Product-商品, Place-場所, Price-価格, Promotion-プロモーション) にとってかわり、4C (Creating-クリエイティブ, Curating-キュレーション, Connection-コネクション, Culture-カルチャー) が重要になってくるであろう。そして今後ウェアラブルデバイスがより普及する事を想像すると、このトレンドはよりいっそう加速すると予想される。
特にグローバルマーケットを視野に展開している企業にとっては、そのボーダレスな性質上、これまでに想像出来なかった規模のチャンスをソーシャルメディアは提供してくれる。我が社、btraxでも今後より一層ソーシャルメディアをプロモーション、マーケティングの主軸と考え、クライアント様の海外展開のサポートをさせて頂ければ幸いです。
筆者: Brandon K. Hill / CEO, btrax, Inc.
photo by Kathleen Donovan