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中国 防空識別圏の既成事実化ねらいか
5月26日 4時08分

中国 防空識別圏の既成事実化ねらいか
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東シナ海で飛行中の自衛隊機に中国の戦闘機が一時、異常に接近した問題について、中国政府は「自衛隊機が中国の防空識別圏に進入したからだ」と主張しており、去年発表した防空識別圏の既成事実化を進め、この空域での自衛隊の活動を抑え込むねらいがあるものとみられます。

東シナ海の日中中間線付近で24日、監視飛行をしていた自衛隊機2機に中国の戦闘機が相次いで近づき、一時30メートルから50メートルまで接近したことから、日本政府は「危険な行為だ」として中国政府に抗議しました。
これについて中国国防省は25日、ホームページ上に声明を出し、「自衛隊機2機が中国の防空識別圏に進入し、ロシアとの合同軍事演習に対して偵察と妨害を行った。このため中国軍機が緊急発進した」と主張しました。
さらに、「日本側が一切の偵察と妨害をやめなければ、これによって引き起こされるすべての結果は日本が負うことになる」と警告しました。
中国国防省は去年11月、東シナ海の広い範囲に防空識別圏を設定したと一方的に発表し、日本やアメリカから強く非難されました。中国国防省はこの空域でアメリカ軍や自衛隊が中国の監視活動を行っていると以前から反発しており、戦闘機の緊急発進によって、去年設定した防空識別圏の既成事実化を進め、この空域での日米の活動を抑え込むねらいがあるものとみられます。

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