<ウクライナ>親露派が空港ビル占拠 軍が空爆実施
毎日新聞 5月26日(月)21時22分配信
【ドネツク(ウクライナ東部)真野森作、キエフ坂口裕彦】インタファクス通信などによると、ウクライナ東部ドネツク州のドネツク国際空港で26日朝、親ロシア派の武装集団数十人がターミナルビルを占拠した。空港警備のウクライナ軍は、武装解除や退去を命じたが、無視された。このため、軍側は空軍のミグ29戦闘機で立てこもったビルへの空爆を実施した。暫定政権の「反テロ作戦」の報道官がフェースブックで明らかにした。
【図解】よくわかるウクライナ情勢
現場近くでは、複数の爆発音や銃撃戦の音が聞こえた。死傷者など詳しい状況は不明だ。
ウクライナ大統領選で勝利を宣言したポロシェンコ最高会議(国会)議員は26日、首都キエフの陣営事務所で記者会見し、親露派武装集団の排除を目的に暫定政権がドネツク、ルガンスクの東部2州で実施してきた軍事作戦を当面、継続する方針を示した。その後、空爆作戦が実施された。ロシアや東部の親露派の反発は必至で、東部で治安が悪化し、緊張が高まる可能性がある。
空港のコシノフ広報担当によると、侵入した親露派側は、ウクライナ軍部隊に退去を要求した。空港当局は、職員と乗客の安全を確保するため、同日午前7時からすべての運航を停止した。
ドネツクの親露派指導者のプシリン氏は、「26日午前0時から戒厳令を敷く」と宣言した。州内に展開する暫定政権側の軍・治安部隊を「一掃する」目的で、空港占拠もその一環とみられる。
同日正午過ぎ、空港の手前約500メートルの路上で警官が交通を遮断していた。「ここから先は危険だ。ウクライナ軍の狙撃手も配置についている」という。現場には各国の報道関係者約100人が集まった。運航停止を知らずに来た乗客がスーツケースを手に戸惑った表情を見せていた。
最終更新:5月27日(火)1時14分
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