企業の休廃業:中小の“隠れ倒産”10年で倍増
毎日新聞 2014年05月26日 07時00分
中小企業の資金繰りを支援する中小企業金融円滑化法も13年3月で終了。金融機関が融資姿勢を厳格化すれば、中小零細企業の資金繰りは一気に苦しくなりかねない。「今後は資金が回らず倒産に追い込まれるケースが出てくる」(東京商工リサーチ)との声もあり、中小零細企業の経営の先行きは予断を許さない。
◇企業の休廃業
経営者が資産が負債を上回る資産超過のうちに、事業を停止することで“隠れ倒産”とも指摘される。東京商工リサーチによると、解散を含めた休廃業は産業別では建設業が8535件(13年)と最多で、全体の約3割を占める。一方、銀行取引停止や民事再生法の適用申請などの倒産件数は13年に5年連続で前年比減少し、22年ぶりに1万1000件を下回った。