過去シリーズでは名前がほんのり出ていただけであったが、TES V: Skyrimの発表と同時に公開された情報で、大変重要な役どころに配置されていることがわかり、一躍有名になったのかと思いきや、スカイリムの発売を心待ちにしているプレイヤーからはそんなに注目されていないアルドゥインさんについて。
※若干ネタバレを含みます
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Alduin's wall
The Elder Scrolls V: Skyrimの発表と同時に公開された予言の壁画。
内容としては「はるか昔に倒したアルドゥインがそろそろ蘇っちゃうからがんばれドラゴンボーン」みたいな感じで描かれています。
この壁画、過去のThe Elder Scrollsシリーズ(TES1~TES4)で描かれた、タムリエルで起きた大きな事件も全て予言しており、今まで注目されていなかったのが不思議です。
過去作でのAlduin
一般的には(シロディールの人々)TESシリーズの世界ではとても力のある存在として有名なアカトシュ(Akatosh)の別称であるとか、アカトシュの対になる存在じゃないのか、と思われています。
ゲーム内の書籍「ウルフハース王」では、スカイリムに大変関係のある土地、タムリエルの北に位置するアトモラ大陸で、はるか昔に暴れていた記述があります。
オブリビオン図書館 ウルフハース王
タムリエル以外の地域について
AkatoshとAlduin
アカトシュはエイドラであるため、精神世界であるエセリウスに実際に存在しており、過去タムリエルにおいて様々な奇跡を起こしています。
エイドラはニルン、タムリエル、そこで暮らす人々等、TES世界の創世から関わる存在で、中でもアカトシュはとくに重要な立場であると言われています。
過去、タムリエルの人々が脅威に晒された時にはなにかしら助力しており、人間の種族はともかく、エルフ族の祖先やカジートを救う伝承もあります。
また、アカトシュは時の龍神とも呼ばれ、ドラゴンに関係する姿や、砂時計を持って”時”を司るような姿で描かれます。
アルドゥインについては書籍「ウルフハース王」で、ノルド達はアルドゥインによって時間を食われて幼くなってしまったという記述があります。
両者の共通点は姿が”竜” であることと、”時”に関係していることですが、九大神信仰でアカトシュが”時”に関係する理由は不明で、同じ竜の姿のアルドゥインと混同している可能性もあります。
他の宗派で伝えられているアカトシュには”時”に関係する事柄はみつかりません。
画像:コレクターズ・エディションに付属のアルドゥインさんオブジェ
Alduinって何者?
固有名称のように書いてきましたが、もしかしたらドラゴンの種族全体を指すのかもしれません。
アカトシュと同一であるという説。
タムリエルに暮らす人々を脅かす存在として、アカトシュとは全く異なる性質であり、そもそもエイドラであればタムリエルに暮らす人々を滅ぼそうとするとは考えにくいです。
なおかつ同一であるとしているのは九大神信仰で、これは現実世界の某宗教のように、重要な神様のアイデンティティが都合のいいように解釈されていたり、あえて正しくない事柄も混ぜている宗教として設定されているので怪しいです。
アカトシュの対であるという説。
対であるとすればアルドゥインもエイドラであると考えられます。しかし先述したようにエイドラであればタムリエルの生物を目の敵にするのは考えにくいのですが、なにか理由があるのかもしれません。
しかし「ウルフハースの王」を鵜呑みにするならば、デイドラロードに使役されていたような記述があり、事実ならばエイドラの線も怪しくなってきます。
しかし対存在は重要な要素であり、アカトシュ程大きな存在の対存在がいないのも不自然であり、十分考えられます。アルドゥインには「世界を食らう者(The World Eater)」という別称もあり、これも世界を創造したアカトシュと対照的ですね。
デイドラかも?という説。
過去にタムリエルからアルドゥインを追いやったとAlduin's wallに記述されていますが、追いやるとしたらOblivionだと思われます。またウルフハース王の歌の中で書かれている、デイドラロードによって呼び出されたという記述を召喚と考えれば、デイドラである可能性は大きくなってきます。
※TESの世界において召喚術は、生物ではないデイドラのみが召喚される対象となる。
結局のところその正体はスカイリムをプレイするまで解らないのですが、個人的にはこのアルドゥインさんが何者なのかという探求を楽しみたいと思っています。
思ったままに書いていますので、間違いや勘違い、シロディールの学者に踊らされている部分も多々あると思いますが、ご勘弁を。
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【参考】 USEP wiki / オブリビオン図書館 /