AKB48メンバー襲撃事件をどう考えるか 岡島紳士が語る“接触系”アイドルの課題と今後
リアルサウンド 5月26日(月)20時45分配信
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AKB48が5月25日に岩手県で行った握手会で、メンバーの川栄李奈と入山杏奈、スタッフの男性1名が無職の男に刃物で襲われ、負傷するという事件が発生した。3人の命に別条はなく、5月26日の夕方には退院。容疑者も殺人未遂容疑で現行犯逮捕された。
アイドル界だけでなく社会全体に衝撃を与えたこの襲撃事件について、アイドル専門ライターの岡島紳士氏は次のように語る。
「3人の容態がまず何よりも心配ですね。また、事件に関しては捜査の推移を見守る必要はありますが、現時点では容疑者はAKB48のファンではないようで『相手は誰でも良かった』と供述しています。このことから、今回の事件はアイドルとファンの間に固有の事件というよりも、有名人すべてが持っている危険性を新ためて知らしめた事件であるといえそうです」
AKB48の握手会について、ネット上では「もう開催不可能なのではないか」との声もある。同氏はこの点に関して、今回は「セキュリティ強化という対応策を打ち出すのではないか」と語る。
「握手会や劇場公演に関しては、厳重な警備をした上で、徐々に復活させていくのではないでしょうか。今のライブアイドルシーンは“接触”が基盤になっているので、それを無くしてしまったら、途端にビジネスとして回らなくなっていくと思います。しかし、同様の事件が続いてしまうと、運営側も責任を逃れられないので、カバンの中のチェックだけではなく、ボディチェックや金属探査など、警備が厳しくなるのは間違いないし、必要な措置といえるでしょう」
また、今回の事件は他のアイドルにどのような影響を与えるだろうか。同氏はこう続けた。
「アイドルシーンが握手会をベースにしたビジネスである以上、今すぐ他のアイドルがそれをやめることは考えにくいですね。AKB48などの大手資本のところは厳重な警備を行うという形になるでしょうが、他の小資本のアイドルはそこまでの余裕がないので、まずは様子見という形になるのでは。幸いなことに地下アイドルなどでは、ファンやスタッフが顔見知りとなっているケースが多いため、知らない顔がいると『あいつ誰?』となり自浄作用が働く面もあります」
最後に、岡島氏は“接触型のビジネス”については今後も続いていくと前置きしたうえで、今回の事件についてこう意見を述べた。
「接触型のアイドルビジネスにはタレントを消耗させる側面がありますが、彼女たちはそれを踏まえた上で有名になりたいという意思があって頑張っているのが、アイドルシーンの現状だと思います。今回はそのリスクが顕在化した形ではないでしょうか。現在は小規模の現場であればあるほど、そういった事件が起こりにくい環境にはなっていますが、“接触型のビジネス”も継続しつつ、長期的には、非接触型のアイドルのあり方も平行して模索する必要があるのかもしれません。そもそも女の子自身がアイドルというものに『なりたい』と思える環境でなければ、アイドルシーン自体が成り立たないものなので」
現時点では、AKB48グループからの公式見解として「メンバーのケアを最優先に行う」との発表がなされている。負傷したメンバーや、現場を目撃し心に傷を負ったメンバーの早期回復を祈るとともに、今後の経過を見守りたい。
リアルサウンド編集部
最終更新:5月26日(月)20時45分
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