昨年から付き合い始めた年下の彼女がいる。自分はこれまで高校生のころから人並みに恋愛をしてきて、こっぴどくフラれた経験や一夜の勢いでバツの悪いような思いもして、失敗も何度もあって、20代後半のこの歳になった。そして陳腐な言い方だけど、今の彼女にはこれまでにはない特別なものを感じている。もう終わらせたくないと思うし、思いだけじゃ継続的な関係は望めないと学んだので、実際にこれまでにない力を割いて上手くやっていく努力をしている。
今年の春から自分が転職をして遠距離恋愛となった今でもそれは変わらない。以前に遠距離で失敗した経験があるためそのときの反省点を洗い出し、遠距離になるとわかった時期から互いにそのための話し合いや心の準備の時間を持つことができた。4月から実際にスタートしてからも自分としては良好にやっているつもりでいる。
それが今月に入り、片足を少し踏み外す形となった。
職場で若いメンバーどうしでの小さな飲み会があった。4月から始まり定例となりそうなその会の2回目で、2軒目での酒も深まり終電を見送る形となった数人で、タクシーで自分の家へ行き飲み直すこととなった。家に着き缶ビールを飲んでから皆で雑魚寝をし、次の日は予定のある者から帰って行って、昼過ぎには自分と、大学を出たばかりの女の子の2人だけとなった。寝床はその子に自分のベッドを譲っていたのだけど、互いに気を遣い合っているうちにベッドに引っ張られ、並んで寝直すことになった。その子は俺に遠距離中の相手がいることは知っていたし、まぁ寝るだけならと流れに任せた。眠かったし。
ふと目を覚ませば14時過ぎ。相手の腕が自分の胸に乗っていて頭をこちらの肩に預けている。少し身体の向きを変えようと動くと、相手の手が動いてきて指を絡めてくる。「起きてる?」「どきどきしますね」だのなんだの言い合いながらもぞもぞしていたら1時間は経っていたんだけど、次第に相手の密着度が高くなり、首にキスをされ始めた辺りからどうしようもなくなってしまった。唇を重ねていると舌を絡めてくるし、舌を絡めていると手が股間に伸びてくるしで、そのまま互いの服を脱がせ合い、濡れたそこに指を沈め、セックスをした。
その後、しばらく横になって話をした。こちらが我慢し切れなかったことに後ろめたさを感じていることがわかっているようで、彼女は「すみません」としきりに謝ってきた。別に謝ることないでしょうとかなんとか言いながら気だるい時間を過ごし、家を出る彼女を見送った。
それからしばらく経ったまた別の日、職場で大きな飲み会があったのだけど、二次会の後、三次会前の挨拶にまぎれてタクシーと電車で帰宅するとその彼女から「さっきも言ったけど本当に家に行ってもいいかなって思ってたんですよ」とLINEがきた。前の夜の事に後ろめたさを感じていたし、まぁ真っ直ぐ帰りなよと返すと、飲み過ぎたのでちょっと駅で休むとか色々言ってきた後に「やっぱり行っちゃだめですか?」と2度目。JRのホームで一人座っているところを想像してしまうともうかわいそうな気がしてしまって、「じゃあ来てもいいけど俺すぐ寝るからね」と返答し、しばらくしてから駅まで迎えに行った。
家に迎え入れてからはシャワーだけ貸して世間話もそこそこにすぐに就寝。自然に前と同じようにベッドに二人で入ると、やはり気持ちがざわついて眠いのに寝られない。以前と同じように彼女は寄ってきて、手を絡めてくる。「手つなぎたかった」と彼女は言う。もうそれだけで性欲は高まって勃起してしまったけど、そこでなんとか抑えていた。抱き寄ってきて首や頬にキスをされ、スウェットパンツの上から勃起したそこを触られ続けたけど、少なくとも自分から手は出さないでおこうと思い2,30分は我慢したと思う。すると途中で互いに疲れて少し寝てしまった。
ただそこでは終わらなくて、夜中に目を覚ましたところでまた同じような時間が始まって、また同じ愛撫を受けていると本当に唇のすぐ横や下にキスをしてくるようになった。そこでまた同じようにどうしようもなくなってしまった。ここまで我慢したけれどここまでされてるところでもう変わらんじゃないかと。同じようにキスをして、彼女の履いている俺のジャージの下に手を入れて彼女の身体を触っていると、彼女の息遣いがさらに荒くなる。下に手を入れてみると下着の上からでもわかるほどに濡れていて、またこのまま最後までするのかなと思った。ただそこで彼女がどう考えたのかはわからないのだけど、一旦そこで俺の手を制して手洗いへ行き、戻ってくるとなぜだか互いに熱が少し下がった気がして、そのまま寝入って終わった。翌日の昼には目を覚まし、また彼女を見送った。
まだ話はあって、その子を見送ったその後、昼から友人と約束があった。4月に引っ越してくる以前から面識のあった同い年の女の子だ。
シャワーだけ済ませて待ち合わせ場所へ行き、一緒にビールを飲みながら休日の昼を過ごし、夕食も一緒に飲み屋に入った。まだ時間が早いねという話になると、「一緒に家で飲みたい」と彼女。またかと思ったのだけど一緒に自分の家へ行き、缶ビールを飲み始めた。初めこそは最終で帰るつもりでいたらしいけど、酒が進むに連れて終電を見送る流れになり、結局その子とも同じベッドで寝た。ただ寝たといっても本当に寝ただけで前述の子と起こったようなことはしていない。ただ身体を寄せあって寝て、彼女の身体に触れていた自分は、ああ女の子の身体だな、なんでこんなに柔らかくて触りたくなるんだろうと考えながら寝ていた。
大学生の頃、何度か浮気をしたことがあった。その頃の彼女とは最後には揉めに揉めて結局別れたのだけど、浮気が直接的な原因というわけではない。ただ、一晩だけ寝るとかそういったことをする度に、やはり後ろめたさみたいなものが自分の中でうっすらと積もっていく。そんなに気持ちのよいものでもないと経験的に知っているしもういい歳だし、もうそんなことも無いだろうなと思っていた。それがこのざまである。
そんなことがあっても今付き合っている彼女に対する気持ちは全く変わらない。この一連の色々のあった時期もずっとLINEでやりとりをしていて、仕事がつらそうであれば電話で話をして、お互いに良い思いが持てる時間を意識して作るようにしていた。たぶん今彼女にフラれたらこの数年にないくらいの撃沈をするだろうと思うくらいに一緒にいたい存在だし、遠距離で辛いそのつながりを切って近いところで新しい関係をなんてこれっぽっちも思わない。
すぐ隣に、体温を持った女の子が寝ている。ある場合は酒に酔っている。あるときには俺のジャージを着て化粧も落としている。その彼女は俺に多少なりとも気を許している。そうなると自分の中に起こる熱を止めることができない。行動に移すことなく終えられる場合もあるけど、それは確かにそこにある。そしてその先を想像してしまう。こちらの感じることをされているともっとしてほしいと思ってしまう。続きをしてほしくなってしまう。
来月にはたまたまこちらに住んでいる昔付き合った女の子に「一緒にあなたの家でDVDを観よう」と誘われている。先に書いた遠距離になって終わってしまった彼女だ。その子にも今では長い間付き合っている遠距離恋愛中の彼氏がいる。もうどうすればいいんだ。
その代わり、この世には先人たちが脈々と築き上げてきたライフハックという偉大な知識体系があります。 自分だけで何とかしようとしないでください。 あなたのようなケースなら、理...
なげーよオッサン