「ユダヤ人殺し」という名の町、住民投票で改名へ スペイン

2014年05月26日 14:04 発信地:マドリード/スペイン

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×スペイン北部にある「カストリージョ・マタフディオス(Castrillo Matajudios)」の町の看板。スペイン語で「ユダヤ人殺しの砦」を意味する(2014年4月21日撮影)。(c)AFP/CESAR MANSO

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【5月26日 AFP】スペイン北部の小さな町「カストリージョ・マタフディオス(Castrillo Matajudios)」──スペイン語で「ユダヤ人殺しの砦」を意味する──で、1623年から継承されているこの「不吉な町名」の改名の是非を問う住民投票が25日に行われた。

 ロレンソ・ロドリゲス(Lorenzo Rodriguez)町長によると、開票の結果、29対19で改名への賛成票が反対票を上回った。

 住民はまた、これに代わる町名として、「ユダヤ人の丘(小山)」を意味する「モタ・デフディオス(Mota de Judios)」の採用を決定。この新しい町名は、不快なニュアンスが少ない上、その名前が持つ歴史はいっそう古いとされる。

 町役場は、6月3日に今回の投票結果を再確認した上で、新しい町名のための事務手続きを開始する。手続きには、6か月~1年かかる見通しだという。

 町長によると、この町ができたのは1035年。財産すべてを没収され、住居を追われたユダヤ人たちがこの地に定住したのが始まりだという。しかし1492年に、当時のカトリックの君主がユダヤ人をスペインから追放することを決め、改宗したユダヤ人だけがこの地に留まることを許された。(c)AFP/Gabriel RUBIO - GIRON

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