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月曜日

よくある質問(技術的な事項)

[更新: 2014年5月26日]
 
さくらのクラウドの技術的な内容でよくあるご質問をまとめています。
 
※サービス内容などの一般的な事項についてはさくらのクラウドのよくある質問一覧に掲載していますので、併せて参照ください。
 

回線・ルータ・スイッチの制限について

● 共有セグメントの回線帯域はどのぐらいですか? / 帯域制限はありますか?

・帯域は100Mbpsの共有回線(帯域保証なし)のプランのみとなります。それ以上の帯域を使用される場合には、ルータ+スイッチをご利用ください。
・仮想サーバからのOutbound(送信)は100Mbpsで帯域制限されます。Inbound(受信)の帯域制限はありません。

● スイッチに帯域制限はありますか?

・仮想サーバからのOutbound(送信)は500Mbpsで帯域制限されます。Inbound(受信)の帯域制限はありません。
・今後、一部のサーバプランについては帯域制限の緩和を予定しています。

● ルータ+スイッチに帯域制限はありますか?

ルータを経由した外部への通信は、そのルータに接続されたVMの各通信の合計帯域でOutbound(送信)/Inbound(受信)ともに以下の帯域で制限されます。
 

プラン
帯域制限値
100Mbps共有プラン 100Mbps(双方向200Mbps)
500Mbps共有プラン 500Mbps(双方向1000Mbps)
1000Mbps共有プラン 1000Mbps(双方向2000Mbps)

 
※ルータ+スイッチに接続されるVM間の通信はスイッチ内の通信として扱われるため、制限されません

● ルータ+スイッチの各接続回線の帯域はどのぐらいですか?

・ルータの上位回線は、各プランごとに100Mbps/500Mbps/1000Mbps(帯域保証なし)となります。
・スイッチ側の回線は、1000Mbpsの共有回線(帯域保証なし)となります。
・より高速な回線の提供予定はありませんが、今後の新ゾーン開設やお客様要望などの状況により提供を行う場合があります。

● ルータ+スイッチのプラン変更(帯域変更)時に通信の断は発生しますか?

回線プラン変更時に通信断は発生しません。

● 転送量に応じたトラフィック制限はありますか?

接続する回線ごとに、以下の転送量目安を超過した場合に帯域制限をする場合があります。

回線
制限を行う転送量しきい値の目安
共有セグメント(100Mbps) 月間 1.6TB (平均5Mbps)
ルータ+スイッチ(100Mbps) 月間 3.2TB (平均10Mbps)
ルータ+スイッチ(500Mbps) 月間 16.2TB (平均50Mbps)
ルータ+スイッチ(1000Mbps) 月間 32.4TB (平均100Mbps)

※共有セグメント回線は1サーバあたりの転送量、「ルータ+スイッチ」は接続されているサーバの合計転送量となります。
※「ルータ+スイッチ」、「スイッチ」において、スイッチ内で完結する通信については制限はありません。

● 回線帯域を保証するプランはありますか?

回線帯域保証プランの提供予定は現在ありません。

● スイッチやルータ+スイッチに接続可能なサーバ数に制限はありますか?

スイッチへ接続可能なサーバ数に制限はありません。

● スイッチやルータ+スイッチで疎通可能なブロードキャスト、マルチキャストパケットに制限はありますか?

以下のプロトコルに限定されます。
 
・ARP
・DHCP
・IPv6
・VRRP
・OSPF
・RIP
 
※ユニキャストパケットについては疎通の制限はありません

 

バックボーンについて

● VMが収容される物理サーバの回線帯域はどのぐらいですか?

論理速度が10Gbps以上の回線を使用し上流側ネットワークに接続しています。

● バックボーンが輻輳した場合はどうなりますか?

・バックボーンの帯域は、輻輳しないように随時増速などの調整を行っています。
・物理サーバとバックボーンネットワーク間の帯域、バックボーンネットワーク側の帯域はいずれも帯域確保ポリシーに基づき随時最適に調整を行っています。

 

ネットワーク設定について

● 仮想サーバのNICをBonding構成にすることは可能ですか?

同一仮想サーバに搭載された複数のNICをは同一のスイッチまたは共有回線に接続できないため、Bonding構成はできません。

● ルータ+スイッチで使用できないIPアドレスはありますか?

先頭の4個はネットワークアドレスやルータ用のため、最後尾の1個はブロードキャストアドレスのため使用できません。
 
※203.0.113.0/28(16個)の場合の例

203.0.113.0 ネットワークアドレス(使用不可)
203.0.113.1 デフォルトゲートウェイ (使用不可)
203.0.113.2 マスター側ルータ (使用不可)
203.0.113.3 バックアップ側ルータ (使用不可)
203.0.113.4~14 お客様使用可
203.0.113.15 ブロードキャストアドレス (使用不可)

● 仮想サーバ1台に割り当て可能な最大アドレス数は何個ですか?

ルータ+スイッチの利用可能アドレス数と、仮想サーバに接続可能なNICの数をかけることで算出できます。

  • 最大アドレス数 = 「ルータ+スイッチ」で利用可能な最大アドレス数 × サーバの最大NIC数

※仮想サーバに使用するOSによる上限値がある場合があります

● NICのインタフェース名が変更されてしまいますが原因は何ですか?

・Linux系のOSなど、udevを使用している場合に発生する場合があります。
・インタフェース名が変更される場合/var/log/messagesに以下のメッセージが出力されます。

  • kernel: udev: renamed network interface eth1 to eth2

・udevのルール(/etc/udev/rules.d/70-persistent-net.rulesなど)を削除しOSを再起動することで変更されなくなります。

● パケットフィルタで設定可能なルール数に制限はありますか?

1つのパケットフィルタに登録可能なルールは30個までとなります。詳細はパケットフィルタのページを参照ください。

● VRRPによる冗長構成は可能ですか?

スイッチ、またはルータ+スイッチをご利用いただくことで、仮想サーバでVRRPを使用した冗長構成をとることが可能です。

● VRRPを利用した場合の仮想IPアドレス(VIP)の使用について制限はありますか?

・仮想IPアドレスに紐づくMACアドレスとして物理MACアドレス(仮想サーバに割り当てられたMACアドレス)を使用する場合、制限はありません。
・切り替わりの際は、近隣ホストのARPテーブル書き換えを促すためGARP送出を推奨します。
・仮想MACアドレスを使用する場合、以下の4種類のみ使用可能です。

  • 00:00:5e:00:01:01
  • 00:00:5e:00:01:02
  • 00:00:5e:00:01:03
  • 00:00:5e:00:01:04

※VRRPのVID=1~4に対応する仮想MACアドレスとなります

 

アプライアンスについて

● ロードバランサはどのようなスペックですか?

ロードバランサのページを参照ください。

● ロードバランサの振り分けアルゴリズムは選択できますか?

least connectionのみとなります。

● ロードバランサで重み付け(weight)の設定はできますか?

現在、重み付け設定機能はありません。

● ロードバランサにセッション維持機能はありますか?

現在、セッション維持機能はありません。

● ロードバランサでHTTPSのヘルスチェックはできますか?

現在、HTTPSのヘルスチェックはできません。