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ポーランド 社会主義最後の大統領死去
5月26日 10時38分

ポーランド 社会主義最後の大統領死去
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1989年に起きた東欧諸国の民主化の先駆けとなったポーランドで、社会主義体制最後の大統領を務め、民主化に一定の役割を果たしたヤルゼルスキ氏が、25日、入院先の病院で亡くなりました。
90歳でした。

ヤルゼルスキ氏は1923年にポーランド東部で生まれ、第2次世界大戦中に軍に入隊し、戦後は国防相などを務めて、1981年に首相に就任しました。
当時、社会主義体制だったポーランドでは、ワレサ氏が率いる自主管理労働組合「連帯」を中心に民主化を求める動きが活発になっていましたが、ヤルゼルスキ氏は戒厳令を出して力で押さえ込みを図りました。
その後、民主化路線に転換し、1989年には「連帯」などの反体制側との対話の場を設けました。
この年、ヤルゼルスキ氏は大統領に就任し、ほかの東欧諸国に先駆けて初めての自由選挙を行うなど、民主化に向けた手続きを進め、翌90年に政界を引退しました。
ヤルゼルスキ氏は2009年、NHKの取材に対し、当時戒厳令を出した理由について、国内が不安定になると旧ソビエトの介入を招くおそれがあり、国を守るためやむをえなかったと説明しました。
ヤルゼルスキ氏は今月初め脳卒中になり、治療を受けていましたが、25日、入院先の首都ワルシャワの病院で亡くなりました。

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