◇関西オープン<最終日>
▽25日、兵庫県西宮市、六甲CC(7037ヤード、パー72)▽晴れ、気温24・9度、風速3・1メートル▽賞金総額6000万円、優勝1200万円▽69選手(うちアマ1人)▽観衆4780人
首位と4打差、3位から発進した小田孔明(35)が、1イーグル、5バーディー、2ボギーの67をマークし、通算15アンダーで自身初の逆転優勝、昨年9月のANAオープン以来のツアー通算7勝目を挙げた。トップだった藤本佳則(24)は73とスコアを落とし、通算13アンダーの2位に終わった。
圧巻の逆転劇だった。最終18番パー5。小田孔は通算13アンダーで並んでいた藤本よりも先に、残り247ヤードを5番ウッドでピン手前1・5メートルに2オン。イーグルで自身初めての逆転優勝を達成した。これまでの6勝はいずれも逃げ切り。新たなVパターンに「なんか、うれしいです」と笑顔を見せた。
昨年までは優勝が難しくなると「あきらめるとか、捨てていた」。しかし今季は「ちょっとずつでもいいから順位を上げていって最終的にトップ10に入る。捨てないようにした」。粘り強いプレースタイルで逆転Vにつなげた。
国内開幕戦から3試合連続でベスト10入りし、4戦目で優勝。次なる目標は「賞金王と日本オープン。そこを取らないと日本の頂点には立っていないということ。日本の頂点に立たないと海外に行こうという気持ちになれない」とキッパリ。日本オープンの舞台は、2011年のダイヤモンドカップで優勝した地(千葉CC梅郷)だけに、早くも燃えている。 (櫛谷和夫)
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