アン・ソンジュが今季２勝目

　▽２５日、愛知県豊田市・中京ＧＣ石野Ｃ（６４５９ヤード、パー７２）▽晴れ、気温２５・７度、風速２メートル▽賞金総額７０００万円、優勝１２６０万円▽５３選手（うちアマ４人）▽観衆９２５３人

　前日単独首位を奪った韓国のアン・ソンジュ（２６）が４バーディー、２ボギーの７０とスコアを伸ばして混戦を制した。通算８アンダー、４月のヤマハレディース葛城以来の今季２勝目、ツアー通算１５勝目。史上最速の出場１０８試合目で生涯獲得賞金５億円を突破した。３打差の５アンダー２位に横峯さくら（２８）＝エプソン＝ら６人。前日まで２位のアマチュア・堀琴音（１８）＝兵庫・滝川二高出＝は７３で４アンダー８位でベストアマを獲得した。

　まさに横綱相撲。アン・ソンジュが後半９ホールで他選手とは別次元の強さを見せつけ、あっさり３打差で勝利を手にした。

　「日本に来てからの一番の目標は横綱・白鵬さんなんです。外国から来て日本のヒーローになった人。私も日本の代表として尊敬される人になりたい」。憧れの人との同日Ｖ達成に、満面の笑みを見せた。

　１番でボギー。自ら混戦に拍車をかけたが、バック９は１１、１２番でバーディー奪取。さらに１６番のバーディーで抜け出した。手首や首などへの負担軽減のため、少しフラット軌道に改造中というスイングで、通算勝利数を１５に伸ばした。

　２０１０年のツアーデビューから、これで１０８試合。史上１９人目にして最速で獲得賞金５億円を突破。「そのお金、どこに行きましたか？」とおとぼけポーズも。今やゴルフ界の「番付」は間違いなく横綱だ。　（月橋文美）