東京都内で講演する村山富市元首相=2014年5月25日午後、共同
社民党の村山富市元首相は25日、東京都内で講演し、安倍晋三首相が集団的自衛権の行使を容認する事例として挙げた米艦船防護について「現実にはあり得ない。それをあるかのごとく想定し、解釈改憲をたくらむのはいかがか」と疑問を呈した。その上で、憲法解釈変更による行使容認の動きを強く批判した。
村山氏は「(憲法解釈変更を)認めたら憲法の意味がなくなる。絶対に駄目だ。権力者が都合の良いよう憲法を変えるのを許してはいけない」と訴えた。憲法に関し「非常に良く出きている。不磨の大典だ。子どもや孫に大事な宝として譲り渡したい」と強調した。(共同)