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私、見ていました!あの日に! [間接的に考える]

きょう6月30日も、大宮のプラネタリウムで投影の自主練習です。
一生懸命、やってきます!
そしてあすから7月、式守が元気でいられるか、はなはだ心配な、
驚異の爆裂日程です。
仕事の繁忙期と夏祭り、相撲、都市対抗、参院選が全部重なる3週間・・。
後半の方はなんなの?ってお思いでしょうが、
メッチャクチャな日々を送ること必至であります。
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私、見ていました!あの日に!

6月26日の読売新聞(東京本社版)のスポーツ面に、以下のような記事があったの。
CIMG4964.JPG
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フィギュア大国への道 アイスショー編2
「強化のため」赤字覚悟

現役選手がショーに出演するのは、今や当たり前となった。
しかし、約10年前までは、アマチュア選手が出演する大がかりなショーは存在しなかった。

日本スケート連盟・元フィギュア強化部長の城田憲子は、「日本の選手は、人前で滑る機会が試合しかなかったので、本番に弱かった」と当時を振り返る。
これに対し、隆盛を誇った米国勢は、夏場に各地のショーで滑り、勝負度胸や表現力を磨いてシーズンに臨み、結果を残していた。

選手が出場するショーの先駆けと言えるのが、2002年1月28日、代々木体育館で行われた「ソルトレーク五輪壮行会エキシビション」だ。
五輪でメダルが期待されていた本田武史(05~06年シーズン限りで引退)や村主章枝らのため、「観客の前で滑らせて最終調整させよう」と、連盟強化部が急きょ開催を提案した。

協力を求められたイベント会社社長の真壁喜久夫は、「強化のためになるなら」と、赤字覚悟で企画を進めた。
予算がないから、プログラムも1枚の紙を折りたたんだだけのもの。
強化部で会場の確保や進行など総務全般を担当した白井春人(現・連盟理事)が「何日も寝ないで準備して、なんとか開催にこぎ着けた」と振り返る、手作りのイベントだった。

当時11歳だった浅田真央も、ここで初めてショーに出演。
城田によると、浅田は試合で転ぶことが多かったため、「もっと度胸を付けさせないと」と、将来を見据えて出場させた。
演出のため照明を落としてショーは始まったが、浅田が演技中に転倒。
すると、連盟幹部が「危ないから明かりをつけろ」と命じ、慌てて照明をつけるハプニングも。
約9000人収容の会場は、約2500人の観客しかいなかった
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私がこれまでに行ったさまざまな興行のチケットは、すべてコレクションしている。
スクラップブックに2冊にもなる。
CIMG4959.JPG
CIMG4960.JPG
その中に、このチケットが。
CIMG4968.JPG
――そうです、私は、この「フィギュアスケートショーの先駆け」という、
五輪壮行会エキシビションを見に行っていたのです。

もともとフィギュアスケートは好きだった。
でも当時、テレビで放送するのは、五輪かNHK杯くらい。
一度見てみたいなあという淡い期待だけは持っていた。
そしたら当時、たしか新聞の広告欄かなにかに、この壮行会をやるというのを見て、
平日の夜で代々木なら行けるじゃん!と思い、見に行ったのです。

たしか、1000円くらい余計に払うと指定席になったと思うけど、
いいやぁ、自由席でと思い、当日券で入った(2000円)。
そしたら代々木体育館が閑散としていて、指定席のシートもガラガラ。
ひょっこり指定ゾーンに潜り込んでも、まったく問題なかった。
ジュニアやシンクロ、ペアに続いて女子と男子が登場。
ほぼかぶりつきの席で、選手のジャンプするときの息の乱れや、
エッジが氷を削る音がしっかり聞こえた。

当時の日本期待の本田武史が、
男子で初の4回転を飛べるかどうかということに注目されていて、
この日の壮行会で飛べたのをうっすらと覚えている。
たしかに進行も荒っぽかったり、音楽が流れなかったりと、バタバタ感が否めなかったけれど、
この日の壮行会を見て、俄然、フィギュアが近い存在になった気がした。

当時の連盟の告知アナウンスがネットに掲載されていた。
すると、こんなにスゴい面々が出ていたのね。
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男子シングル:本田武史(法政大学) 竹内洋輔(法政大学) 田村岳斗(日本大学)
岡崎真(飯塚アイスパレスFSC) 無良崇人(新松戸DOSC)

女子シングル:恩田美栄(東海学園大学) 村主章枝(早稲田大学) 
荒川静香(早稲田大学) 鈴木明子(名古屋FSC) 安藤美姫(オリオンFSC) 
浅田真央(東海FSC)武田奈也(日本橋女学館) 高山睦美(明治神宮外苑FSC)

アイスダンス:有川梨絵・宮本賢二組 (明治神宮外苑FSC・龍谷大学)
渡辺 心・木戸章之組 (新横浜プリンスFSC)

ペア:川口悠子・アレキサンドル マルクンツォフ組(新松戸DOSC)

シンクロナイズド:東京女子体育大学クラブ 
ユニテ神宮 Ice Messengers(明治神宮外苑FSC)

特別ゲスト:伊藤みどり
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女子なんて、つい先日までの世界大会を見ているよう。
男子も、ペアも、五輪で入賞の面々であります。
これだけの出場者でありながら、2000円で見られて、会場がガラガラ・・。
こういう時代だったのですよ。

いまや、アイスショーはテレビはおろか、全国各地で週末になるとどこかでやっています。
リンクサイドは15000円を超すなど、とんでもなく高いものになってしまいました。
隔世の感がありますよね。

栄枯盛衰があるスポーツの世界、チケット争奪戦になるサッカーの代表戦すら、
つい十数年前までは閑古鳥が鳴いていました。
若貴時代にプラチナチケットとなった相撲、
巨人戦のチケット目当てに大行列をしたプロ野球も、いまや当日券でフラっと入れます。
でもどんな時代でも目の色を変えて、必死に取り組んできた選手や関係者がいたのです。
そして人気の有無に関係なく、追いかけたファンも多数いたのでしょう。

フィギュア界のエポックメイキングだという、エキシビションを、私が偶然見ていたことが、
ある意味驚きでありました。
でも、私のスポーツ観戦好きのほんの一端なのです。
これからも、10年後に「自分はあの日あの場所で見ていたんだよ!」って言えるように、
嗅覚と触角を張り巡らせ、なおスポーツを見続けたいなあと思います。

もらい泣くほどの共感が、スポーツの現場にはいつもありますから。


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コメント 4

caveruna

私もチケットはファイリングしてますが
あれ、やっといた方がいいですね!
後になって、うお〜っ!って思うこと
多々あります(笑)
ちなみに、うちの旦那は
安藤ミキティが好きです(爆)
by caveruna (2013-06-30 19:58) 

式守錦太夫

caverunaさま、よかった~。
チケットをスクラップしている行為って、万人受けしないと思っていたから、
共感してくださって、感謝ですよ。
絶対に重要ですよね、あとあと楽しめますもの。
チケットの半券をふと捨ててしまうお人の気がしれませんよね。
by 式守錦太夫 (2013-07-01 00:50) 

とんちゃん

式守さんがメモ魔だってことは飲酒記録で知りましたけど
チケットもしっかりコレクションしているんですね。
記録魔なんですね。
爪の垢を煎じさせていただきたい・・・。
by とんちゃん (2013-07-02 12:21) 

式守錦太夫

とんちゃんさま、垢は煎じても垢ですから・・(笑)
あんまり収集癖ってないんですけどね、
乗りかかった船というか、一度始めちゃうとやめられないのです。
飲酒を記録した4行日記は8年近く続けていますし・・。
by 式守錦太夫 (2013-07-03 20:23) 

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