東京レター
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【国際】アパート崩壊 北、軍幹部ら5人粛清 処刑も北朝鮮の首都・平壌で十三日に建設中の高層アパートが崩壊した事故で、北朝鮮関係者は二十四日、工事を担当した朝鮮人民軍幹部や技術者ら少なくとも五人が手抜き工事の責任を問われ、解任や銃殺など粛清されたと明らかにした。また、死者数は五百人に上るとの情報が平壌で広がっているという。 この関係者は事故について「北朝鮮の破綻した経済状況が露骨に反映した」と指摘する。事故原因は不明だが、建設現場では、幹部や作業員によるセメント、鉄筋などの資材抜き取りも行われていたとされる。作業員は抜き取ったセメントを弁当箱などに隠して持ち帰っていた。闇市場ではリュック一袋分が二ドルで転売でき、労働者の月給の実質六、七倍にもなったという。 関係者によると、崩壊した平壌市平川(ピョンチョン)区域のアパートは二十三階建てで、地上四階部分までが完工していた。一階部分には軍の建設指揮部があったといい、多くの住民とともに指揮部メンバーも死亡。一部メンバーは携帯電話で救助を求め、難を逃れたという。 事故の責任を問われたのは、建設を実質的に指揮する人民軍七総局長で、解任と同時に強制収容所に送られた。 また、設計・施工を担当した技術者四人が事故発生後まもなく銃殺刑に処せられたという。 PR情報
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