容疑者母「ＡＫＢの話、聞いたことない」　握手会襲撃

　人気アイドルグループＡＫＢ４８の握手会中にメンバーら３人が男にノコギリで切りつけられた事件で、殺人未遂容疑で逮捕された無職梅田悟容疑者（２４）＝青森県十和田市＝の動機について、岩手県警は２６日午前、報道陣の取材に「捜査中」とした。梅田容疑者は、これまでの調べに「人を傷つけたことは間違いありません」と供述しているという。母親（５８）によると、梅田容疑者は握手会前日の２４日早朝、「散歩に行く」と告げて自転車で外出した後、連絡がつかなくなっていたという。

　母親は２５日深夜に自宅前で報道陣の取材に応じた。梅田容疑者について「アイドルが好きだったこともないし、ＡＫＢの話を聞いたこともない。人見知りなので握手会に行くとは思えない」と話した。梅田容疑者の部屋には掃除のため毎日のように入っていたが、ＡＫＢ４８を含めたアイドルのＣＤやポスターなどは見あたらなかった。

　梅田容疑者は、母親とおじとの３人暮らし。通信制高校を卒業後、青森県や大阪府などで交通整理のアルバイトなどをしていたが体調を崩した。その後、昨年夏ごろに実家へ戻った。