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12月31日(火)
起床時刻:05時59分
おお、味噌が~。違う違う、大晦日だあ♪
今日の漢詩の中国語訳「天门山被浩浩荡荡的长江水冲断成东西两半」を一瞬「冲断成?」、動詞の後ろに結果補語が「断」と「成」の2個ついている極めて珍しい形?、かと思っちゃった。んなわけない。「长江水/冲断成」じゃゴロも悪いし、ここは「长江/水冲/断成」でなくちゃ♪
またも懲りずにあるブログにコメントして、結果補語が気になっていたので。動詞(一部)と形容詞が結果補語になるけど、そこで話題になっていた例は、壁のすき間に松の木が生えていてこのまま松が生長すると壁が割れちゃう、というような時に、「长裂」と結果補語で言う。「长(生長する)」のは松の木(主語)で、「裂(割れる/割れている)」のは壁(目的語)。
こういう表現をどういう理屈(文法)で考えるか、ということなんだけど、「主語+動詞+目的語」で、主語が何らかの動作をして目的語に働きかけた結果、ある状態になる。その時、主語がある状態に変化することもあれば、目的語が変化することもある。どちらも「主語+動詞+結果補語+目的語」で表すのね。
この詩の現代語訳でいえば、長江の水の勢いがすごいせいで、天門山が東西ふたつに裂けているように見える。全体が受身文になっているから、天門山は滔々たる長江の流れによって「断たれて」その結果、東西真っ二つに「成った」。二つになったのは山で、受身文だから前に出てきて主語の位置におさまっているけど。
中国語はこういうもんだ、すごく圧縮して表現できる言語だ、と思っていろいろ読んだほうがいいかも知れない。
で、この現代語訳、これで原文の意を尽くしているんだろうか?
天門山というのは、湖南省にある。世界遺産に登録されたみたい。桃花源(中国では「ここ!」と地図にある)の近く、もうちょっと西側ね。山肌のヘアピンカーブが有名らしい。長江もそこら辺までは「蜀」の国を流れていて、そこを抜けると「楚」の国へ、山から平野に出る堺のような所ですね。
長江の流れがそこから方向をかえて「北へ」というのは、局地的にはそうかも知れないけど、雲夢沢の辺りなので、李白の当時はどういう川筋だったか、ちょっと分からないです。少なくとも黄河ほど大きく蛇行するわけではないと思うけど。
まあでも険しい山に挟まれて、流れの向きは変わるんだろうなあ、でないと岸に水が「衝(簡体字では“冲”)」ということにならないだろうから。それで「山がまっぷたつに裂けた」と言うんだから。白髪三千丈の李白ではありますが。
私はむかし武漢から船で揚州のほうまで下ったことがありますが、「楚」の国は平らで、岸の両側は広々と似たような景色が続いて、退屈でした。
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中国の小中学生が語文(国語)で習う古典(15)
小学1年生用から
「望天门山」李白
天门中断楚江开,碧水东流至此回。两岸青山相对出,孤帆一片日边来。
天门山被浩浩荡荡的长江水冲断成东西两半,
碧绿的江水东流到这儿,回旋向北流去。
两岸的青山相互对峙出现在眼前,
一叶小船从太阳升起的地方漂来。
***
「千字文」「蘭亭集序」「帰去来兮辞」「桃花源記」「五柳先生傳」「春夜宴桃李園序」「雑説」「師説」「陋室銘」「補蛇者説」「愛蓮説」「赤壁賦」「記承天夜遊」を聴く。
発音訓練メニューをやる。
12月30日(月)
起床時刻:06時24分
やっと今日に追いついた~♪
座りすぎでギックリ腰の一歩手前ですが、一生懸命勉強した声調(アクセント)、現代語ではまあまあいつの間にかリズムをつかんでいましたが、古典(韻文)に応用すると、五言詩は「2+3」のリズムがある。句末にポーズが入るので、実際には「2+2+1○」で、3拍みたいになる。
で、ずっとリズムがとれない~、と言っていた「千字文」は四言で2句ごとに押韻ですが、4音節語の基本は「○△/○●」ということで、これが2句なので、
天地玄黄、宇宙洪荒。 ○△/○● ○△/○●
「、」と「。」をどのくらいポーズ置くかで、その前の「●」の強さが変わってくる。「軽声の前の音節は相対的に強めになる」原則が生きて。
雅坤さんの朗読は「、」をあまりポーズとらないので、その前の3声はほとんど半3声(低いだけで上昇しない)だけど、もう1人(ネットで拾ったので誰だか分からない)は「、」を長めにするので、3声の上昇部分が出て、若干2声っぽくなる。
「黄」など2句の前半1句の最後の音節が長くて韻みたいになってしまう、と前に書いたけど、やっぱり長すぎてはダメだろう、「荒」が韻なんだから。
で、押韻になると韻尾(i・u・n・ng)をしっかり響かせないとダメですね。介音にもなる「i」「u」、日本人の苦手な「n」「ng」が帰音(韻尾)としてバシバシ出てくるので、「千字文」は発音練習にいい、と思う。
天地玄黄、宇宙洪荒。
日月盈昃、辰宿列張。
寒來暑往、秋収冬藏。
閏餘成歳、律呂調陽。
雲騰致雨、露結為霜。
金生麗水、玉出崑崗。
前はこれを「2字+2字+1拍休み、2字+2字+1拍休み」だと思っていて、朗読は最初の「黄」や「昃」のほうが長くて、韻字の「荒」や「張」のほうが短い、でも逆にして「天地玄黄~、宇宙洪荒~~!」もすごくヘン(と思う)。と悩んでいたけど、「2字+2字+1拍休み」の2.5拍になったからだな。で、朗読は「、」が後半へつなげるためにちょっと間延びして、ふつうの四字句より長めになっていたのだ。
4音節なので第四音節は長め(その分ほかの音節が短め)、2句なので後半の句(とその第四音節)が全体の中のアクセント、ということで、「休み1拍じゃない」と思って練習すれば、よさそう。
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ねむい。眠いので、うさピョン♪やたくにいのところで、遊んできた。
何となく勢いで?、頼先生の『中国古典を読むために』をまた読みたくなったら、ある人がブログで『説文入門』のほうがだんぜん面白いと書いていたので、「へえ、そうかな、あれはけっこう難しかった記憶があるけど」と思いながらもちょうどハルピンから長野へ送ったので手にとってみたが、やっぱり難しいよ。たぶん本やレジメをそばに置いていないせいもある。これ、説文会の内部資料的なノートの写しがあるんだよね、研究室に置いてあったと思うけど、あれのほうが分かりやすい。
いずれにしても、もうアタマがついていけないな。当時は熱心に線を引きながら、理解しようとしていたようだけど。
まーでも当時の演習は、苦しかったけど楽しかったのだ。近藤先生の『毛詩正義』なんかもね。いいなあ、うさピョン♪はまた大学院生やれて。
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中国の小中学生が語文(国語)で習う古典(14)
小学1年生用から
「九月九日忆山东兄弟」王维
独在异乡为异客,每逢佳节倍思亲。遥知兄弟登高处,遍插茱萸少一人。
我独自一人在外地作外乡的客人,
每当佳节到来,我就加倍地思念亲人。
远在他乡的我,想到故乡的兄弟们一定在登高望远,
他们都插上了茱萸,惟独少我一人。
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「千字文」「蘭亭集序」「帰去来兮辞」「桃花源記」「五柳先生傳」「春夜宴桃李園序」「雑説」「師説」「陋室銘」「補蛇者説」「愛蓮説」「赤壁賦」「記承天夜遊」を聴く。
発音訓練メニューをやる。
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「かっこいい中国語」12月号(第9~第12週)を勉強する。第9週と第10週は文法アクセント、第11週は強調アクセント、第12週はポーズなど文全体の調子について。
第9週は、補語シリーズ。語でみてきたルールが生きているが、軽声になるものがちょこちょこあるので、複雑。補語の前の動詞・形容詞が「□軽」の場合もあるし、程度補語の「~了」や様態補語で使う「得」、可能補語の「得」「不」、方向補語の「来」「去」なんかが、ぜんぶ軽声。
全体として、
補語がハッキリ(強勢) 結果補語・程度補語・様態補語
動詞がハッキリ(強勢) 方向補語・可能補語
方向補語(とくに複合方向補語)と、方向補語から作った可能補語は、やっかい。否定形や目的語を伴うときに、最後の「来」「去」が軽声にならず、アクセントになる。
ルールが組み合わさっているな、と思うが、ちょっと目には分かりづらいですね。様態補語なんか、「得~」の「~」の部分がけっこう長くなって、文のように副詞もバシバシ入るので、すると「修飾+被修飾は前にアクセント」ルールが出てくるし。
「画得很好」が「○・●○」なのに、「气得直啰嗦」が「○・○●・」という例をみると、文法ルールより音節ルールが優先(3音節「直啰嗦」の副詞「直」が●にならない)なのかな、とも思う。
第10週は、文中での働きによるアクセントについて。
主語+述語は、後ろの述語がハッキリ。
動詞+目的語は、後ろの目的語がハッキリ。ただし人称代名詞の時は、動詞がハッキリ。目的語が2つあるときは、2つめの目的語がハッキリ。
連用修飾語+被修飾語は、前の修飾語がハッキリ(一部例外あり)。
連体修飾語+被修飾語は、前の修飾語がハッキリ(一部例外あり)。
これらが組み合わさって文になるとき、優先順位があるようだ。主語+述語がいちばん優位で、たとえば「屋里暖气不足。」の「不足」だけみると連用修飾語+被修飾だけど、「不足」は「暖気」の述語になるので、「暖気不足」の中でアクセントになるのは「足」、「暖気『不』足」にはならない。
第11週は、強調アクセントについて。
文の中で情報の焦点となる語句はハッキリ、その中でも1つの音節がハッキリ。
疑問詞とその答えや、対になっている言葉は、ハッキリ。また文型でハッキリが決まっているものもある(「是・・的」ではさまれる部分など)。強調する意味の副詞(「特別」など)も、ハッキリ。いくつかの否定(「ちっとも…でない」、二重否定、「…ではなく…だ」など)も、ハッキリ。
「ここではきものをぬいでください」みたいな多義文は、どこをハッキリかで意味が分かるのよ♪(ぜんぶ一本調子で読むと分からないよ♪ ぷぷぷ♪)
文中のアクセントの等級は「強」と「弱」の二種類で、「中」はない。
第12週は、文全体の調子について。
第56課と第57課は、ポーズがはいる箇所について。
・句読点のあるところ
・主語の後ろ
・「いつ」「どこで」の後ろ
・ハッキリ読む(話す)音節の前や後ろ
この辺はまあ分かりやすいですね。次の「文の弱音」は、圧巻です♪
第58課、文を構成する以外に働きがなく、臨時に弱く読まれるものがある。
・文中の動詞。とくに「是」「有」「在」。・・なんとまあ♪ 確かに!
・動詞のあとの「到」「在」
・人称代名詞
「是」「有」「在」って特殊な動詞で、補語やアスペクトがほとんどつかない。人称代名詞も目的語になると位置が動く特殊な名詞。動詞のあとの(つまり結果補語になる)「到」「在」は、もと介詞だったもの。この「もと介詞」というのは、古典時代はそっちが基本の位置だったけど、現代語では動詞の前にくるものが多い中で、まだ動詞の後ろにもいる、これもまあ奇特なヤツかも。
それにしても、文中で大事そうなものなんですよ、「是」「有」「在」や人称代名詞、それが「弱音」になる、というのが面白いですね。
第59課、文の上昇と下降。
平叙文は平板。
疑問文は全体的に上昇、答えは全体的に下降。
12月29日(日)
起床時刻:06時10分
今日はどこだ? ここだ! いたたた・・、腰が。。 誰が「ひったくり」だあ? あたたた、腰が・・。
野際陽子が完璧なマリ顔だった。昔のNHKアナウンサーは訓練が行き届いていたのね。今のNHKはダメダメ。とくに夜9時のニュース番組に出ている女性は、能面みたい、怖い。ああいうのをクールビューティとか知的とか、勘違いしているんだろうか、NHK上層部は?
あ、これか? ひったくり疑惑の元は?
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予習しすぎちゃって、いま26日(木)ですが、重ね型まできたので、まとめ。重ね型というのはもう文法の範疇なので、語(2音節・3音節・4音節)としては、
★1語の中に1音節、ハッキリ読む(話す)アクセントがある。
★ふつうは最後の音節にアクセントがあり、「長め」「高め(低め)」「強め」になる(軽声の場合は除く)。
★アクセントの前の音節は、相対的に弱く(短め、低め)なる。
★軽声の前の音節は、相対的に強く(長め、高め)なる。
★アクセントの位置は意味によらず、かなり機械的に決定する。
前提として、中国語は1文字1音節だが、1拍とは限らない。同じような尺(時間の長さ)の中に、2音節・3音節・4音節とつめこむので、軽くなる音節が出てくる。基本は2音節で、3音節は「2+1」か「1+2」(この場合の1と2が同じような長さ)、4音節は「2+2」(2拍に近くなる)が多い。例:
1字1音節=1拍 书 ●
2字2音節≓1.2拍 图书 ○●
3字3音節≓1.5拍 图书馆 图书/馆 ○△/●
4字4音節≓1.8拍 图书馆长 图书/馆长 ○△/○●
「书」は1文字1音節の時が、いちばん長くしっかり発音される。2音節の後ろの時が次にしっかり。3音節や4音節の第二音節になると弱めになる。
ちらちら12月号を見た感じでは、
★動詞/形容詞+補語、主語+述語、動詞+目的語の場合(組み合わさって2音節・3音節・4音節になる)も、語のアクセントのルールが生きる。
★ただし、修飾+被修飾は前にアクセント(語も同じ)。
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「千字文」「蘭亭集序」「帰去来兮辞」「桃花源記」「五柳先生傳」「春夜宴桃李園序」「雑説」「師説」「陋室銘」「補蛇者説」「愛蓮説」「赤壁賦」「記承天夜遊」を聴く。
発音訓練メニューをやる。
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「かっこいい中国語」第8週を勉強する。重ね型のアクセント。
第36課、動詞の重ね型。AA型は「●・」、原則3の通り(「看看」など)。
AAB型は「○・●」、原則1の通り。もとの「○●」が残ったまま「○・●」になるんですねえ。AAB型になるのは、離合詞です(「散步」「逛街」「看病」など)。
ABAB型は「●・○・」に。原則3が生きているけど、前のほうが強めに。これはこれまでなかったケースです! ABAB型というのは、「休息休息」「研究研究」など。「休息」はもとが「□軽」だけど、「研究」なども「研究研究」と重ね型になると、後ろの「究」は軽声になって前の「研」のほうがアクセントになる!
第37課、形容詞の重ね型は、ちょっと複雑。アクセントは原則1が生きて、最後がハッキリ。ただしハッキリさせるために本来の声調から1声に変調したり、軽声だったものまで1声に変調する「場合がある」(ここが厄介、変調しないこともあるのだ)。
AA型は「○●」に(「长长」など)。ABB型は「○○●」に(「冷冰冰」など)。AABB型は「○・○●」に(「舒舒服服」など)。
動詞は重ね型になると「ちょっと~」のニュアンスになり、形容詞は重ね型になると意味が強まる。2音節語は重ね方も違う(動詞はABAB、形容詞はAABB)が、アクセントの位置も動詞は前、形容詞は後ろ。
形容詞はよく「儿」がついて副詞になり、その時には後ろの音節は1声に変調する(「好好儿 hǎohāor」など)。2音節で軽声のある形容詞も「结实 jiēshi」は「结结实实 jiējieshīshī」と後ろが1声に変調する。
全部そうなら、それはそれでやりやすいけど、「書面的な色彩が強い単語はふつう変調しない」そうで、その場合は「○○○●」(「平评稳稳 píngpíngwěnwěn」など)。「書面的な色彩」が外国人にはちょっと分からないですよね。「高高兴兴」も「○○○●」なんだけど、「高兴」が書面的だとは!
ん~、例をみると「□軽」の2音節形容詞が、重ね型になると1声に変調するのかも?(「漂亮」「客气」「热闹」など)
第38課、名詞の重ね型。1音節語はAA型、2音節語はAABB型が基本。アクセントは原則通り、「○●」「○△○●」に(「岁岁」「山山水水」など)。ただし「□軽」になるものがあり(親族名称や好ましいことを表す言葉)、その場合は「●・」に(「奶奶」「狗狗」など)、これも原則通り。
重ね型の名詞の前後にさらに1字ついて3音節になると、3音節語のパターンでアクセントがつく(「老太太(○●・)」「泡泡糖(○・●)」など)、これも原則通り。
第39課、副詞の重ね型。1音節語はAA型、2音節語はAABB型に、アクセントは原則通り「○●」「○△○●」(「稍烧」「多多少少」など)。
一部の単音節形容詞は重ねて「儿」化すると副詞になり、その場合は後ろが1声になる、アクセントは原則通り後ろハッキリの「○●儿」(好好儿 hǎohāor」など)。
マイテキストのコラム「重ね型」で副詞を忘れたかも知れない! 初校で直さなくちゃ♪
量詞も重ね型がある。「个」のような軽声の量詞は本来の声調に戻って、あとは名詞の重ね型と同じ。意味も似ていて、1つ1つ確認する感じになる。量詞は1音節(だけだよね?)なので、「○●」になる(「个个 gègè」など)。
第40課、まとめ、とくに変調するケースについて。軽声になるものと、他の声調になるものと、ある。んー、複雑♪(笑) 私風にまとめると、
軽声になるのは、動詞の重ね型と一部の名詞(親族&好ましいこと)、それから(重ね型に限らず)4音節語の第二音節だと思う。
他の声調になるのは、もとが3声3声だった3声軽声(親族名称を除く、と545老師の説明にもあった! なんだー、私の発見かと思ったけど)が、2声軽声になる。それから、形容詞がらみの重ね型、そこから副詞化するもの、これが1声に変調する。どちらも「目立つように」ですね。軽声の前の3声は2声に、最後の音節(ハッキリ)の声調は1声に、なるわけだ。
動詞の重ね型だけ、これまでのアクセントの原則から外れて、語頭にアクセントが来ました♪ 4音節語の「□軽□軽」は「○・●・」だったけど、動詞の重ね型の場合は「●・○・」に。もとの動詞(前)にアクセントで、重ねたほうではない。動詞は重ね型になると後ろは弱まって(意味も「ちょっと」と弱まる)、「●・△・」だが「△」が後ろの軽声のせいで強まって「○」に戻った、と考えるとルールに収まる。
重ね型がいろいろパターンがあってややこしかったけど、アクセントは原則通りのものが多かったですね。
12月28日(土)
起床時刻:06時12分
みんな、ここが今日だぞ!
いちおう「かっこいい中国語」を最後まで予習して、未来日記に書いた。文のポーズや弱音までやって全体像が分かったので、また戻って10月号の最初から、そういうことにも気をつけながら例文を読んでいくと、いい練習になると思う。例文は、時々「わはは♪」なツボがいっぱい、楽しい。復習の課にある漢詩も、ポーズがあって後について読めるので、すごくいいです。
しっかし、私がこれだけ面白かったということは、途中で脱落した「ふつうの中国語学習者」も多かったのではないか、と人ごとながら心配だ。あとでテキストをまとめて本にしてくれないかな?(← 545老師とNHK出版様へ)
呉志剛先生の発音、軽声や音節中の韻尾(i・u・n・ng)など、すごくすごく短い音でもきれいに響き続ける。ず~~~っと響き続ける。これが訓練を受けたアナウンサー発音ですぞ♪
日本語でもそうなので「???」と思った視聴者がいたようだけど、私は心地よかったです。歌を聴いているみたいで。
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中国の小中学生が語文(国語)で習う古典(13)
小学1年生用から
「夜书所见」叶绍翁
萧萧梧叶送寒声,江上秋风动客情。知有儿童挑促织,夜深篱落一灯明。
萧萧秋风吹动梧叶,送来阵阵寒意,
江风冷冷,客游在外的诗人不禁思念起自己的家乡。
料想是孩子们在捉蟋蟀吧,
因为夜深了,远处的篱笆下还亮着一点明灯。
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「千字文」「蘭亭集序」「帰去来兮辞」「桃花源記」「五柳先生傳」「春夜宴桃李園序」「雑説」「師説」「陋室銘」「補蛇者説」「愛蓮説」「赤壁賦」「記承天夜遊」を聴く。
発音訓練メニューをやる。
雪かき。
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「かっこいい中国語」第7週を勉強する。4音節語の声調(アクセント)について。
26日の日記に2音節語と3音節語について書いたあとで、聴いています。あの原則があてはまるかどうか?
第31課、軽声のない4音節語は「○○○●」になる。原則1(最後の音節がハッキリ)の通り。第二音節は少し弱めになる(○△○●)。
第32課、「□軽□□」の時は、原則1により「○・○●」だけど、原則3(軽声の前は強め)も加わって、第一音節も少し強め(でも弟四音節ほど強くない)。
原則が適応できて、よかった。と安心してばかりもいられない。「□軽□□」の「□軽」がもともと軽声の2音節語だったり(「句子成分」など)、文法上の理由(「说不过去」など)で軽声になるならいいけど、本来は軽声ではない語にさらに2字ついて4音節語になった場合に、第二音節が軽声になってしまうものがある。たとえば、
知识 zhīshí + 分子 fènzǐ → 知识分子 zhīshifènzǐ
丁零 dīnglíng + 当啷 dānglāng → 丁零当啷 dīnglingdānglāng
だから、2音節語に1字ついて3音節語になった時に第二音節が弱くなったように、2音節語に2字ついて4音節語になった時も第二音節は弱くなる傾向があって、4文字で尺が窮屈だから軽声になってしまうこともある、のかも。
第33課、「□□□軽」の場合、最後の音節が軽声なのでハッキリは無理だから、原則2(軽声の前の音節は強め)に従い、「○○●・」になる。この第二音節も少し弱め(でも軽声ではない)で、「○△●・」のようになる。
第34課、「□軽□軽」の場合、「○・●・」になる。原則2(軽声の前の音節は強め)が生きているが、同じく軽声の前でも、第一音節は第三音節ほどハッキリにならない。
2音節語のときに「○●」となったが、4音節語も2字2字の組み合わせで、前2字より後ろ2字のほうが強め、ということかと思う。
「□□軽□」の場合、これは最後の音節がハッキリ第1原則が生きて、「○○・●」。4音節語は第二音節は少し弱くなる傾向があったが、後ろが軽声のため第3原則(軽声の前は強め)により少し強く戻って、「○△・●」ではなく「○○・●」になるのでは?
以上のことから、4音節語の基本は「○△○●」。軽声は「□軽□□」「□□□軽」「□軽□軽」「□□軽□」のどれか(「□軽軽□」や「□軽軽軽」はない?)。
弟四音節のある「□軽□□」「□□軽□」は、第1原則により「○・○●」「○○・●」に。第3原則も加わって、「○・○●」の第一音節の「○」は強め、「○○・●」の第二音節は「△」が強めになって「○」に。
弟四音節のない「□□□軽」「□軽□軽」は、第3原則により「○△●・」「○・●・」に。
第35課、まとめられていた。。ほっ。
★1つの語のなかにアクセントは1つ。
これ、大事かも知れない。あとは「一般的には最後に位置する」(第1原則)、「最後の音節が軽声のときは直前がアクセントになる」(第3原則)。さらに「単語内の結びつきによって最初の音節がアクセントになる2音節語もある」(修飾+被修飾の場合)。
「アクセントの前の音節は弱くなる」(第2原則)や、2音節語に1字ついて3音節語になると本来アクセントのあった第二音節が弱くなる、2字ついて4音節語になっても同じ、なども共通する特徴だと思う。
全体として、後ろほどアクセント、なんじゃないかな?
12月27日(金)
起床時刻:06時05分
暖かい朝だなあ、年末は寒波がくるらしいけど。
「おおかみこどもの雨と雪」で私がいちばん「アホかこいつ」と思うのは、奨学金をもらって大学に通っているのに、もぐりで聴講していたオオカミ男に(まったく理由が分からんが)惚れて、学業をほっぽらかして妊娠出産して、オオカミ男が(キジ狩りにしくじって返り討ちにあって?)どぶ川で死んでゴミ収集車に運ばれてから(ここはツボらしい。笑)、とっとと田舎に行くあたりです。
父ちゃん狼が死ぬ時には子ども2人いたんだから、とうぜん大学は中退して同棲か、結婚(父ちゃん狼の戸籍に入ったか、父ちゃん狼が戸籍に入ったか)していたと思われますが、こういう人からはきっちり奨学金を回収してほしい、と思う。それを必要としている人は、他にいるから。
自分が苦学生だから同じ境遇のオオカミ男に惚れた、のかも知れないけど、世の中には家が普通か裕福で、生活の心配なく、でもまじめに勉強している学生は、山ほどいる。勝手にひがんで「他の学生は授業をさぼって遊んでいるか、教室に来ても居眠りしているか」と決めつけている辺りが、イヤだ。・・そういう授業風景なのよ。制作スタッフは、そういう気の毒な学生生活だったのかも知れないけどね。
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中国の小中学生が語文(国語)で習う古典(12)
小学1年生用から
「绝句」杜甫
两个黄鹂鸣翠柳,一行白鹭上青天。窗含西岭千秋雪,门泊东吴万里船。
两只黄鹂在翠绿的柳树上欢快地鸣叫,
一行白鹭飞上蔚蓝色的天空。
从窗口可以望见岷山那千年的积雪,
门外停泊着要去万里之外的东吴的船只。
***
「千字文」「蘭亭集序」「帰去来兮辞」「桃花源記」「五柳先生傳」「春夜宴桃李園序」「雑説」「師説」「陋室銘」「補蛇者説」「愛蓮説」「赤壁賦」「記承天夜遊」を聴く。
発音訓練メニューをやる。
体操セット40分。
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「かっこいい中国語」第6週を勉強する。3音節語の声調(アクセント)について。
第26課、軽声のない3音節語は「中中強」、でも真ん中は短く弱く。これを「○△●」で表してもよさそう。「中弱強」になる。「西红柿(1+2)」「芝加哥(1+1+1)」「动物园(2+1)」どの場合も、がミソですね。
2音節語が後ろの音節(2音節目)ハッキリだったように、3音節語も後ろの音節(3音節目)ハッキリ。ただし前にも書いたけど、文字と音節は足し算だけど、拍は足し算にならない。3文字=3音節だけど、3拍にならずに、もっと短い。そのため3音節目はハッキリ読む代わりに、どこかを短く(軽く)しないと、尺に合わない。そこで真ん中が、軽声まではいかないけど、かなり弱くなるわけ。
第27課、3音節目が軽声の場合は、ここを安心して短く。その前の2音節目がハッキリで、「中強軽」です。
第28課、真ん中が軽声の場合は、安心してここを短く、後ろの3音節目をハッキリで、「中軽強」です。第26課の「中中強(中弱強)」に似ているけど、違う。ただその例として「老实说」と「老师说」って、どうなんでしょうね? 3音節語にしていいのかな?
第29課、2音節目と3音節目が軽声の場合は、第一音節をしっかり「強」で。2音節語も後ろが軽声だと、その前の第一音節は長く強くなりましたが、3音節語で後ろ2音節が軽声の時は、第一音節はさらに長く強く。
へええ、面白いですね。単語として3音節語でこのパターンは少ないけど、文末に語気助詞がくる軽声を含む2音節語は、このパターンになるって。いいポイントです。例えば「咱们在这儿歇歇吧。」の最初の「歇」をしっかり強く。こういう例はいくらでもありますよね。この辺がメリハリつくと、中国語らしく「かっこよく」なると思います。
軽声は第一音節には来ないので、「○○軽」「○軽○」「○軽軽」のどれか。3音節目がある時は、そこをハッキリ。原則として、最後の音節がハッキリ(2音節語と同じ)。3音節目が軽声の時は、ハッキリにしようがないので、軽声の前の音節をハッキリ、だな。
第30課、まとめ。2音節語(軽声を含まない)は原則として後ろの音節がハッキリなのに、そこにさらに1字ついて3音節になると、弱くなってしまう、というのはポイントかも。たとえば「办公」は「公」がハッキリなのに、「办公室」になると「室」がハッキリで「公」は弱くなる。
「中軽強」と「中中強(中弱強)」の違いの例として、「孩子气」と「男子汉」が挙がっている。これ、いいじゃないですか。「孩子」の「孩」は後ろが軽声なせいで「男子」の「男」より長め、という説明もいいですね。「子」ばかり気にするけど、その前も違う。
12月26日(木)
起床時刻:05時44分
NHKの中国語講座なんて、ほぼ30年ぶり? 大学に入って習い始めた頃、「u」の出し方が腑に落ちなくて、当時の講師(榎本英雄せんせい)の口元をじっと見ていた。分かりやすい口でした。発音はたぶんひどかったと思うけど(笑)。
その後はほとんど視聴していないが、一度「学習者の皆さん」役で出たことがある。陳文芷せんせいの時ね。早稲田の楊達さんのお母さん。日中学院では楊達さんのお父さんのクラスだったのだー。NHKの「学習者の皆さん」役の話は、別の先生のクラスから来たので、関係ないけど。545老師と一緒にやったある仕事で、楊達さんも一緒で、そんな話をしました。
はっ、思い出話ばかりが長くなる年頃。
そんなわけで(どんなわけだ?)、久しぶりに熱心に545老師の講座で勉強しています。面白いので、どんどん先に進んで、未来日記にメモをしていますが、現時点で3音節語の声調(アクセント)まで来ました。これまでの内容を私風にまとめると、2音節語と3音節語のアクセントの原則は、
1、最後の音節をハッキリ、「高め(低め)」「長め」「強め」に。
2、アクセントの前の音節は、相対的に弱く(短め、低め)なる。
3、軽声の前の音節は、相対的に強く(長め、高め)なる。
アクセントを「強●」「中○」「弱△」「軽声・」で表すと、1番の原則により、2音節語は「○●」、3音節語は「○○●」になる。
2番の原則により、2音節語は「△●」、3音節語は「○△●」と言ってもいいと思う。(梅ちゃんは「△○」と説明する)
軽声は語頭にはこないので、2音節語は「□軽」、3音節語は「□軽□」「□□軽」「□軽軽」のどれか。2音節語は3番の原則により「●・」になる。3音節語は、1番の原則により「□軽□」は「○・●」になり、3番の原則により「□□軽」は「○●・」に、「□軽軽」は「●・・」になる。
3音節語は、意味でみると、
2音節+1音節 动物/园(動物園)
1音節+2音節 西/红柿(トマト)
1音節+1音節+1音節 芝/加/哥(シカゴ)
軽声は語頭にはこないので、「□軽□」は「□/軽□」はあり得ず、「□軽/□」(孩子王など)しかない。このパターンの語はいくつかあるだろうけど、「□軽軽」となると「□/軽軽」はあり得ず「□軽/軽」か「□軽軽」のどちらか。前者は「朋友们」など、後者はすごく少なくて「吃得消」みたいな補語ばかり。「□軽□」も「对不起」みたいな補語がけっこうある。
というわけで句や文になると文法的な要素から軽声が増えて、声調(アクセント)のパターンも複雑になってきますが、それは12月号でやるようです。
とりあえず3音節語に戻ると、「2+1」「1+2」「1+1+1」のどれであっても、アクセントとしては「最後の音節がハッキリ」などの原則が生きてくる、というのが面白いですね。
また2音節の時には「○●」になるのに、それに1文字ついて3音節になると「○△●」になってしまうのも、とても面白いです。たとえば「图书」は「书」がハッキリなのに、「图书馆」になると「书」はぼんやりになる。
えー以上、分かる人は膝をハタとたたいて椅子から飛び上がり、あわてて床にひれ伏して長野の方角をみて・・(以下、省略)。春月せんせいが「ふつうの中国語学習者」ではない証しでございますが、こういう勉強のモチベーションは何かといえば、「どうやったらもっと分かりやすく中国語を教えられるかな?」ですね。私利私欲ではない、無心な。すると(中国語の)神様がするすると降りてきて、教えてくれる。
わたしは器である。この器に盛られたものは、すべて神様からいただいたものですので、必要な人はどうぞ持って行ってください。私は器をからっぽにして、「ぜんぶあげてきました~♪」とカラ手で天国の門の前に立つと、神様が「お帰り~♪」だか「いらっしゃーい♪」だか言って、その狭い門をあけてくれる。
と、こーいうシステムになっています。なんだか世間ではクリスマスで浮かれていたようだが(笑)。
今日からはお正月に向けてフィーバー♪
**
中国の小中学生が語文(国語)で習う古典(11)
小学1年生用から
「望庐山瀑布」李白
日照香炉生紫烟,遥看瀑布挂前川。飞流直下三千尺,疑是银河落九天。
太阳照耀下的香炉峰升起了紫色的云烟,
远看去,瀑布就像挂在山前的长河。
急流就像从几千尺高空飞泻而下;
让人怀疑是银河从九重天上飞落下来。
***
「千字文」「蘭亭集序」「帰去来兮辞」「桃花源記」「五柳先生傳」「春夜宴桃李園序」「雑説」「師説」「陋室銘」「補蛇者説」「愛蓮説」「赤壁賦」「記承天夜遊」を聴く。
発音訓練メニューをやる。
体操セット40分。
「かっこいい中国語」第5週を勉強する。
第21課、2音節語のアクセント。「圧倒的多数の2音節語(軽声のある語を除く)」が「中強」パターン。後ろの音節のほうがハッキリ。それは梅ちゃん式と同じ。なぜ第2週で違うパターンで2音節語の声調を説明したんだろう??
「中強」の2音節語は、第一音節を「短め」、第二音節を「長め」は、すごくいいポイント。梅ちゃん式は高低だけで、長短の説明はなかった。ハッキリ発音すると、「高め(低め)」「長め」「強め」になるんだけどね。
第22課、「中強」の2音節語は後ろがハッキリ。高さも幅も大きめに(梅ちゃん式と同じ)。ただし修飾+被修飾の2音節語は、「強中」になることが多いという。言われてみれば、確かに。でも「毛笔」「热水」なんかは分かりやすいけど、「理想」「价值」が修飾+被修飾の構造だなんて、とっさには分からないなー。
第23課、文中でしっかり発音したい音節は、「強」アクセントになる。そのため、もう1つの音節が弱く(短く、高低も控えめに)なって、「強弱」パターンになる。その例として挙がっているのが「今天」「男生」「红茶」「外国」「小米」「铅笔」「西药」「鱼肉」で、すべて修飾+被修飾の2音節語なので、文中での意味によるのか、分かりづらい。もともと「強中」になる、ということなので。
軽声とは違って、「弱」であっても声調はある。その高低の幅が狭く、全体的に短く、また低めになり、3声はしっぽの上昇部分がはっきりしなくなるけど。
第24課、後ろが軽声かどうかで意味の変わる単語。「多少」の「duōshǎo」と「duōshao」など。
★「後3声」は少しだけ上がる!
これだ、私がずっと梅ちゃんに注意されていたのは! 2音節語の第二音節の3声は、1音節の3声とは違うんだ!!
★低音区の中で終わり、速度もやや早く読む。
★低音区から出ずに、すばやくカーブを描く。短すぎてもダメ。
1音節のときは「214」と言われるように、かなりシッポが持ち上がる。でも2音節語の第二音節の時は、「4」まで行ってはダメ(低音区からはみ出している)なのだ! 私のは「早く上がりすぎで、上がり幅も大きすぎ」と注意されていたが、たぶん長さも「長すぎ」だったと思う。
きゃー、545先生、ありがとう♪
あとは、あれですわね、アクセントは全部で4種類「強(●)」「中(○)」「弱(△)」「軽声(・)」に分けられていますが、1語の中に●○△が3つそろって登場することが、ないみたいなの。だったら「中」はやめて、「強」「弱」だけではダメなんだろうか? 本来の姿が「中」で、そこから強弱どっちへぶれるか、ということかも知れないけど。
後ろがハッキリの2音節語を、545老師は「中強」とするけど、梅ちゃんは第二音節を本来の声調とするので、強いて言えば「弱中」、前がぼんやり、みたいな感じ。
あーでも、△が出てこないんだな。第23課で「文中で強調したい部分を目立たせるために他の部分が弱くなる」と説明した以外に、△が登場しない。語のアクセントとしては強弱2種類と軽声(声調がない)の計3種類だけど、文中のアクセントは語本来のアクセントとは別で、ハッキリ読むところは強くなり、その周りは相対的に弱くなる、ということかな。
12月号は、語ではなく文法上のアクセントの話になるので、そこで△も登場するかも。
12月25日(水)
起床時刻:04時54分
「ing」はたぶん大丈夫。「ng」を舌の付け根ではなく、舌が触れる上あごのほう(口蓋垂)に意識を向けてやると、いい感じ。「eng」と同じ場所に触れるように。「uang」なども、同じ要領でやる。
あとは「3声をもっと低く」だけが課題。これは、1メートルくらい先にチビ春月がいて、チビ春月が地面にポンとついているボールを目で追いながら出す、ようなつもりでやると、いい感じ。自分でボールを・・だと、アゴを引きすぎるというか、声を口腔の真ん中で集めて前へ出す感じが、やりづらい。発声練習で1音節だけやるなら、自分の身体をスケールにしてボールを・・、でいいんだけど。
発声練習も、1メートル先のチビ春月が食器棚の上を拭いたり(1声)、腰の剣をすぱっと抜いたり(2声)、地面にポンとボールをついたり(3声)、剣をアタマからズバッと振り下ろしたり(4声)、するのに合わせてやるといい鴨? チビ春月は同じ方向をむいている。後ろ姿のチビ春月(体長10センチ)。そこにダーツを投げるように、声をポンと飛ばす。・・チビ春月、傷だらけに?
チビ春月、年末お掃除バージョンで、3声はほうきで掃くように、にしたい。低いだけじゃなく「平ら」な部分があるからね。サッサッと細かく掃いたり(半3声)、サーッと大きく掃いたり(3声)。いいんでない? 「いいね、いいね♪」(← 松岡修造)
いっけなーい、そり舌でヘリに力を入れない、も課題だった。
何気なく「発声練習」と書いたけど、発声と発音があって、声調は発声に近い。呼吸法や共鳴は完全に発声、母音と子音は完全に発音。声調はどの母音・子音でも同じなわけで、発声の要素がある。
**
このまえ東方書店で買った平凡社の『声に出してよむ漢詩の名作50 中国語と日本語で愉しむ』は、ホームページから音声ダウンロードで日中二カ国語の音読が聴ける!と帯にあって、期待していたけど、聴いてみてかなりガッカリ。著者は「吟遊詩人」として名を馳せた歌手だというんだけど、正式な訓練を受けていないことは、聴けば分かる。経歴をみると、文革でできず、日本に来てから大学進学の夢を果たしたというので、仕方ないんだけど。
とくにガッカリしたのは、中国語で普通話と古風の2つ朗読があって、古風のほう。どこがどう「古」なんだか、さっぱり分からない。上海の人なので、普通話とは違う「古」な発音なのかと思ったけど、そうでもない。詩の解釈も情緒的。あー、日本文学で修士号をとったそうな。
趣味でやって、それを好きな人もいて、ライブやってます、というならいいけど、平凡社はいったいどうした? もう少しまともな本を出す出版社だと思っていた。
あ、クリスマスだというのに、朝から悪口言っちゃった♪
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中国の小中学生が語文(国語)で習う古典(10)
小学1年生用から
「宿新市徐公店」杨万里
篱落疏疏一径深,树头花落未成阴。儿童急走追黄蝶,飞入菜花无处寻。
在稀疏的篱笆旁,有一条小路伸向远方,
路旁树上的花已经落了,而新叶还没有长得茂盛浓密,没有形成树阴。
小孩奔跑着追逐翩翩起舞的黄色蝴蝶,
这蝴蝶飞入金黄色的菜花丛中,怎么也找不到了。
***
「千字文」「蘭亭集序」「帰去来兮辞」「桃花源記」「五柳先生傳」「春夜宴桃李園序」「雑説」「師説」「陋室銘」「補蛇者説」「愛蓮説」「赤壁賦」「記承天夜遊」を聴く。
発音訓練メニューをやる。
体操セット40分。
「かっこいい中国語」第4週を勉強する。変調の話。
第17課、3音節語の3声の変調。3音節語は「2音節+1音節」「1音節+1音節+1音節」「1音節+2音節」のどれか。
「2音節+1音節」「1音節+1音節+1音節」のときは、3声3声3声は2声2声3声に変調するが、「35+35+214」ではなく、「35+45+214」のようになりませんか? 真ん中の2声の出だしが高め。
「1音節+2音節」のときは、3声3声3声は半3声2声3声に変調するが、「21+35+214」ではなく、「21+35+低め214」のようになりませんか? 最後の3声の出だしは、第一音節の3声の出だしより低い。
1音節のときの声調が、2音節になったら高低の幅が違ったように、3音節になるとまた変化する。これが文になっても同じ。例文に「他儿子非要学建筑。」があるが、「建筑」は4声4声で、梅ちゃん式だと後ろの4声は「高め5」から。でも文全体では「非要」がハッキリになって、「学建筑」はそれより弱め、「筑」は出だしも低め。これが「えっ、何を勉強したいんですって?」「建築よ」と会話が続いたら、「建筑。」は2音節語の原則のような声調になるんだろう。
こういう点が、声調の難しさですよねえ。
第18課、語ではなく句(フレーズ)や文で3声が連続する場合。この課の説明は分かりにくい。たとえば「往北/走」「也/给你」とあるが、「往北」は「往/北」、「给你」も「给/你」、介詞+目的語じゃないの? とか。
「ポイント」にあるように、「切れ目によって変調箇所が変わる!」 545老師は「ポーズの前の字はふつうは変調せずに第3声で読みます」という説明だけど、同じことだけど私は「後ろにポーズがある(そのまま言い終わることも)時は、2声に変調しない」だと思っている。ただしポーズが短いと半3声で、ポーズが長いとしっぽ(上昇部分)のある第3声。
「请给我两碗炒米粉。」の例文なら、しっぽがつくのは「粉」だけ。この「粉」も場合によってはしっぽ無し。文中でも強調する場合はしっぽ有りの3声になるし(「お願いだから」とか「私に」とか)、3声は原則「低くて平ら」で、ハッキリさせたい時だけしっぽが付く、と思っていたほうがよさそう。
にしても545老師の例文、どれも面白いですよ。テキストを一通りやりおわったら、例文だけ何度も音読したいです。
第19課、「一」「不」の変調。数字の時は最初の「一」だけ変調は、へえー、そうなの? 「一万一千一百一十一」、私は「yíwàn yìqiān yìbǎi yīshiyī」と読むな。(なにを勝手に? 笑)
「私は・・だな」とかあれこれ書いてますが、545老師の講義は面白いです。いろいろ考えさせられて、刺激的です。
え~、一生懸命勉強している例のブログ主さんは、と。第4週について、どうまとめていたっけ? ・・545コラムの四字熟語について、「まず意味の切れ目を探す」とアドバイスがあるけど、成語は古語が多いし、構文も意味も分からないことが多い、と愚痴ってます(笑)。
音読していて“必不可少”の“不”の声調が一瞬分からなくなって詰まった(お手本の音声では軽声になってるように聞こえる)とありますが、軽声になるでしょうね。しっかり声調を出すとしたら、後ろの「可」が3声なので、4声のままでいい。
これ、「必/不可少」で区切れる言葉ですが、3声の連続ではないので、どこで区切れようが、「不」は後ろが3声なら4声のままでいい。「可少」は3声3声なので、2声3声に変調するでしょう。
12月24日(火)
起床時刻:05時38分
どうせ全部読んでないんだろうから(笑)、おやじえもん(おやじ)のために顔の体操を再度紹介。すねてないで、ちゃんとやれよ~♪
1、唇(中央3分の1を使う)
1)マリ顔(ほほの筋肉を持ち上げる)で、横にひいて3秒キープ、すぼめて3秒キープ。
2)閉じて牛の咀嚼みたいに、右にぐるぐる、左にぐるぐる、ゆ~っくりやる。
3)閉じて池の鯉みたいに、「ぱっぱっ」とパクパクさせる。思いきり息をためこんで、「むぱあっ!」「ぶほおっ!」みたいに。中央3分の1に力を集中して。
2、舌(中央縦ラインを使う)
1)先は下歯の裏側につけたまま、上の歯で舌中央ラインを縦にできるだけ奥までなぞっていき(舌は持ち上がって前のめりになる。でも舌先は下歯の裏側から離さない)、3秒キープ。
2)舌先で左頬の内側を押して3秒キープ、右頬の内側を押して3秒キープ。
3)舌先を糸のように細くして、50センチくらい先の針の穴(があると想定して)に通すように、前に伸ばす。
**
「おやじえもん」の相手は、厭きた。好きにしなさい。
さて、2音節語の声調についての梅ちゃんの説明をまとめておく。音の高さを数字の1~5(1が低い)で表す。人間の身体にあてはめると、
5 アタマ
4 肩
3 腰のベルトの位置
2 ひざ
1 足(地面についている)
日本人は声調の高低の幅が狭いので、練習時はこれくらい大きな幅をイメージして、手で動作をつけながらやるとよい。基本の声調は、
1声 55 食器棚の上をぞうきんで拭くように、高くて平ら
2声 35 腰にさした剣をすぱっと抜くように、上昇する
3声 214 地面にボールをポンとつくように(はねて自然にあがる)
4声 51 剣をアタマの上からズバッと振り下ろすように、下降する
この3声の「21」が私には「11」にしか聞こえない。3声は「低くて平ら」だと思うが、「まず下げる」という意味で、「気持ちは」21でやってみる。2音節になると、変化する。梅ちゃん説は、2音節目をはっきり。
1声1声 55+高め5高め5 参加 西安
1声2声 55+35 资源 坚决
1声3声 55+214 批准 发展
1声4声 55+高め51 庄重 播送
2声1声 34+55 国歌 联欢
2声2声 34+35 直达 滑翔
2声3声 34+214 华北 黄海
2声4声 34+51 豪迈 辽阔
3声1声 21+55 指标 统一
3声2声 21+35 指南 普及
3声3声 34+214 古典 北海
3声4声 21+51 改造 舞剧
4声1声 53+55 下乡 矿工
4声2声 53+35 自然 化学
4声3声 53+214 耐久 剧本
4声4声 53+高め53 日月 大厦
1音節目の1声は「44」くらいに低めになることがある。(低すぎる人がいるので、説明としては2音節目のほうを高めから出すように)
1音節目の2声は「34」程度で、上がりきらない。
1音節目の3声は「21」で、低いだけ。(これを私は「11」で出しているが、注意されない)
1音節目の4声は「53」程度で、下がりきらない。
3声3声は2声3声に変調するが、この場合の2声も1音節目なので「35」ではなく、「34」でいい。
**
中国の小中学生が語文(国語)で習う古典(9)
小学1年生用から
「赋得古原草送别」白居易
离离原上草,一岁一枯荣。
野火烧不尽,春风吹又生。
远芳侵古道,晴翠接荒城。
又送王孙去,萋萋满别情。
原野上的青草长得很茂盛,每年都要交替出现一次枯萎一次茂盛。
野火难以把它烧尽,等到春风吹来,小草又顽强地生长出来。
远望去,青草长满了古道边,晴空下绿草连接着荒芜的小城。
今天我又来为朋友送行,小草也饱含着离别的感伤。
***
「千字文」「蘭亭集序」「帰去来兮辞」「桃花源記」「五柳先生傳」「春夜宴桃李園序」「雑説」「師説」「陋室銘」「補蛇者説」「愛蓮説」「赤壁賦」「記承天夜遊」を聴く。
発音訓練メニューをやる。
体操セット40分。
「かっこいい中国語」第3週を勉強する。
2音節語で後ろが軽声になると、「前の第一音節は長くなる」は目からウロコ。後ろの軽声が短い(声調も消える)は、どのテキストにも書いてあることだけど、その分?、前の音節が長く伸びるなんて、初めて聞きましたよ♪ 言われてみれば、確かにそうだ。そうやっていたけど、言葉で説明されたのは、初めて。
第11課、最後に545老師が、「1声1声だと後ろのほうが長い、1声軽声だと前のほうが長い」とまとめている。だからふつうの2音節語は、後ろのほうがハッキリだと思う。
第12課、テキスト54ページの「発音塾」の表がよくまとまっています。軽声の前の1声は「より高くより長く」、2声は「より高く上昇させる」、3声は「より低くより長く」、4声は「より高い点から下降する」。ハッキリさせるために、「高め」「長め」「強め」になる。
第13課、3声軽声の3声が2声になる(打点、想想、手里など)のは、後ろが本来3声だった場合だと思う。3声3声は2声3声に変調するので、変調した2声3声の3声が軽声になる、という二段構えの変化。ただし、重ね型の名称(姐姐、姥姥、宝宝など)と接尾詞(椅子、种子など)は除く。
ここ(↑)の「ただし…」の辺りで、分かる人はハタと膝をたたいて椅子から飛び上がり、目からウロコをばさばさ落として、あわてて床にひれ伏して長野の方向に深々とアタマを下げると思うんだがな。(← おおげさ)
北京で見ていたブログ、545老師の講座を熱心に聞いてまとめてくれている人、「想想」が xiángxiang になるのは経験的に分かるけどなぜ xiángxiǎng ではないのか、ってそれは重ね型の後ろの音節はどの声調でも軽声になる(第14課「発音塾」にまとめられている)からで、そのうち3声の重ね型の場合は、前の音節が3声(半3声)ではなく2声になる、ということなんだけど、あ”~コメントつけて教えてあげたいっ!(笑) でもどこからコメントつけるやら、分からにゃい。
第15課、「静夜思」が出ている。句のあとにポーズがあるので、ngの練習にいいわ♪
545コラムの「可軽声」の話はいいですね。私もあまり無理に軽声にしない。軽声かどうかで意味が変わってしまういくつかの言葉(东西など)はきちんとやりますが、あとは文の中でなんとなく軽声になるに任せる。
12月23日(月)
起床時刻:05時38分
中国語といっても、いろいろある。広東語や上海語など方言もたくさんあるし、中国(中華人民共和国)は「普通話」を推進しようとしているが、台湾では「国語」を使っているし、それ以外の海外の華僑の「華語」もある。
普通話は、中華人民共和国で制定された中国語。1955年10月に会議で内容と名称(普通話)が決定され、以降、数回にわたって教育部や国務院から普通話普及に関する指示や通知が出されたものの、文化大革命で一時頓挫、文革収束後に再開されて、1982年には憲法で「国家は全国で通用する普通話を推し広める」と規定された。
北京を中心とする北方の言葉が基礎になっているけれど、北京方言ともまた違う。だから、生まれた時から「完璧な」普通話で育ったネイティブというのは、今後は増えるだろうけれども、まだ少ない。みんな勉強して始めて習得できる、それが普通話。
普通話として認められる発音・文字・語彙・文法などは、会議によって規定されている。それにどの程度合致しているか、検定もやっている。
発音に関していえば、普通話のど真ん中にいるのが、CCTV夜7時のニュース「新聞聯播」を担当するアナウンサーで、毎日男女1名ずつ画面に出てくるけど、全部で10人くらい。最近少し世代交代して、若手が画面に出ることがあるけど、主力は男女それぞれ3名程度。
書き言葉(原稿)を読み上げていますよ。その原稿は、そのまま「人民日報」に記事として掲載されることもある。
日本のニュースも昔はそうでしたが、最近、とくにNHKは、何やらおかしな日本語でニュース番組をやっています。文を最後まで言い切らないで、「○○は……?」で画面につなげるような、不自然な日本語。民放はワイドショーみたいなニュース番組で、かえって自然な口語?
普通話を制定したあと、しばらくはラジオ時代が続きますよね。テレビはまだない。耳で聞いて分かるように発音しなくてはいけないので、厳格な訓練が必要だったと思う。テレビ時代になると画面もあるし、音声編集の技術も進んで、マイクが拾った雑音(息の音など)はカットして放送できると思う(私がパソコンに入れている1万円程度の音声編集ソフトでもできる)。アナウンサーの技術レベルが低くても、番組ができるようになってきた。番組も増えたから、いろいろなアナウンサーが出てくるようになった。
それでも画面を見ていられない視聴者もいるし、目の不自由な人もいるし、耳だけで聞いて分かるように放送しないとダメでしょ、夜7時のニュースくらいは、というわけで、そこにはエース級を投入する。最近のNHKは怪しいけど、CCTVはエース級が出ています。
読み上げている原稿は、ニュース用の特別な文体(報道言語)なので、そのまま日常の会話に使えるわけでもないし、論文をあの文体で書けるわけでもない。でも発音に関しては、あのニュースのアナウンサーの発音が規範となる、と「定められている」わけ。相当の訓練をしないと、あの発音にはならないので、実際にはあの規範に「近い」ならいい。どの程度「近い」かは、いまは相当ばらつきがあって、検定でも1級と3級では相当なレベル差がある。でもその差を含めて「普通話」として認定している。
日本人が日本語訛りの普通話でも、別にかわまないと思いますよ。発音だけよくても仕方ないとか、矯正は難しいとか、それはその通りです。ただ私は、ど真ん中により近づく訓練をするチャンスが出来たので、いま一生懸命やっている。同じことを中国語学習者が全員しなくてはいけないとも思わないし、正直、同じ訓練をしても私のように出来るとも思わない。
いずれ古典を自分で朗読したい。それが訓練の目的。
現代語は、マイテキストを書いたけど、そこはネイティブに録音をお願いする。発音はともかく、間(ま)は、ネイティブにはかなわない。ただマイテキストは、今後も何冊も出すものではなく、専門の古典をやりたい。古典の朗読は、ネイティブにとっても「日常話しているあの呼吸、あの間合い」というのはないわけで、読み方は解釈に関わる。私も同じ土俵に立てますからね。
普通話は嫌いだ。アナウンサーの白酒のような発音も嫌い。○○さんの北京風普通話(北京語でもない)が好きだ。紹興酒のほうが好き。・・それはそれで「有り」だと思うのですよ。分かってやっているなら。「完璧な中国語」とか「千年に1人の天才」とかは、何いってんだか、だけど。
**
中国の小中学生が語文(国語)で習う古典(8)
小学1年生用から
「赠汪伦」李白
李白乘舟将欲行,忽闻岸上踏歌声。桃花潭水深千尺,不及汪伦送我情。
李白我乘船刚刚要出发去远行,
忽然听到岸上传来合着脚步节拍唱歌的声音。
即使桃花潭的水有千尺深,
也比不上汪伦送别我的这份情谊。
***
「千字文」「蘭亭集序」「帰去来兮辞」「桃花源記」「五柳先生傳」「春夜宴桃李園序」「雑説」「師説」「陋室銘」「補蛇者説」「愛蓮説」「赤壁賦」「記承天夜遊」を聴く。
発音訓練メニューをやる。
体操セット40分。
「かっこいい中国語」第2週を勉強する。2音節語の声調については、梅ちゃんと違う点がままある。
第6課、1声1声、梅ちゃんは(以下同じ)「55+高め5高め5」、1声4声は「55+高め51」。545老師の実際の発音も、1声より少し高いころから4声が出はじめる。1声1声も後ろの1声のほうが若干高め? 2音節めの3声は「214」まで自然と上がる。
第7課、2声1声は「34+55」、2声2声は「34+35」、2声3声は「34+214」、2声4声は「34+51」。545老師の実際の発音も梅ちゃん説に近い。2声2声は、後ろの2声のほうが高く上がっている。
第8課、3声1声は「21+55」、3声2声は「21+35」、3声3声は「34+214」、3声4声は「21+51」。この「21」が、私には「11」にしか聞こえない。3声2声は「11+14」くらいに聞こえる。545老師は、この2声は低いところから、と説明。3声4声の4声を、545老師は「あまり高くない」と言い、実際そういう発音。
第9課、4声1声は「53+55」、4声2声は「53+35」、4声3声は「53+214」、4声4声は「53+高め53」。第一音節の4声を下げきらないのは545老師と同じ。でも545老師は第二音節が低めになるとするが、梅ちゃんは原則通りの高さで、4声4声は後ろの4声のほうが高め。
いろいろ違いはあるけれど、つくづく545老師にしてもアシスタントの先生にしても、3声が低くしっかり出ていて、きれい。私はまだまだ。低いと声にならない。梅ちゃんも苦労して、ある日突然コツがつかめた、と言っていた。
12月22日(日)
起床時刻:04時57分
パソコンはしょうもないくらい遅い。
長野へ。
12月12日の日記にコメントつけた「おやじえもん」には、あきれる。「発音は矯正出来るなんて幻想」の真意が、「矯正しなくていいとは言ってないよ。時間をかければ出来る人もいるのは、事実。私の言ってるのは、その時間あればもっと大事なこと覚えられるのに発音にこだわり過ぎてロスしてるってこと。それを認識した上でそれでも発音矯正するんだと言うならそれは考え方の違いだから、干渉しないし、すべきじゃない。そういうことです。」だなんて、言葉を端折りすぎて伝わらない。
他人のブログにコメントしている時間があるなら、もっと大事なこと=日本語の勉強をしたほうがいい。母語のレベルを越える能力を外国語で習得することはできない、と言われています。中国語教師からのアドバイスです。
私は字が下手くそだけど「読めればいい」と思って練習しない。でも練習している人に「時間のロスだ」なんて言わない。まして書道の先生が毎日かかさず何年も「蘭亭序」ばかり書いていても、「こだわり過ぎ」なんて言わない。言えない。アホかーーーっ!
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長野に到着。パソコン、さくさく。やったー♪
雪はまだあまり降っていなくて、昨日降ったけど少し解けたんだそうな。にゃん太はこたつで寝ていたが、出てきてアタマなでなで。
さて、発音トレーニングのメニューを組み立てる。毎日1時間くらい練習するのは、それを仕事とするなら当たり前のことだ。体操セット40分と同じくらい。545老師だって、大学4年間だけやっていたわけではなかろう。
メニューはその時々のレベルで変わっていく。レッスンでは子音からやったけど、声を出すプロセスから言えば、545老師がやっていたような順番になる。呼吸→ 声たて→ 母音(声調)→ 子音→ 早口言葉→ 文や文章。
1、唇と舌の体操(早起き日記を書きながら)
2、腹式呼吸で数字を1~100まで。息継ぎに気をつけながら。
腰に手を当てて(親指が前側)、空気の浮き輪を意識しつつ。
3、アゴに指をそえて(アゴを後ろに引いて口中を“コ”の字にする)、
母音の共鳴の練習。音色が安定するように。声調もつけて練習。
a-o-e-i-u-ü
4、早口言葉
5、詩
6、四字熟語(百炼成钢/排山倒海・・)
7、四声歌
8、短文(天鹅湖,在九寨沟右侧的・・)
9、千字文
10、五柳先生伝
「eng」はすごくいいのに「ing」がダメ~、と言われてきたけど、理由が分かったと思う。「eng」の「ng」で上あごにつく舌の位置はかなり奥だけど、「ing」はもう少し前が上あごに付いている。「in」+「eng」で「ieng」とやっていたけど、「e」が強すぎる気がしていた。「i」のあとに「舌のかなり奥を使ってng」で、いけそうな気がする。
「i」からほんの少し口を開けて(基本の位置に戻るようにして)「ng」で、よさそう。舌のかなり奥を使おうとすると、口が若干だけど開いていく。いままで横着して、そのまま舌の中央よりで上あごに付けていた。
***
体操セット40分。
「かっこいい中国語」第1週を勉強する。
第1課、3声はどうしても「21」に下がるようには聞こえない。声が出た時にはすでに低くて「11」だと思う。遠藤光暁さんも「低くて平ら」としていた。
第2課、「uo」は「uoe」のように、「ou」は「eou」のように、というのは、基本の口が横に引いた形だから、「o」の前後に「e」が渡り音として付くのだと思う。複合母音について「舌が移動する方向」とあるが、唇の形も変わると思う。
12月21日(土)
起床時刻:06時04分
パソコンはあきれるほど遅い。
今日は池袋まで歩いて書店へ。545老師の「かっこいい中国語」、12月号を近所の書店でゲットしたので、10月号・11月号を探しに。
午後は黄山谷の研究会&忘年会。
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12月号の545老師あいさつに、学生時代4年間、毎日約1時間ずつ、かかさずやっていた練習が紹介されています。
①腹式呼吸:数字を読み上げ、音を出さない息つぎをする。
②口腔内の共鳴:よく通る声をつくるため母音を繰り返し発音する。
③発音をクリアにする:唇と舌の動きを訓練し、子音の発音をきれいにする。
④滑舌:主に言いにくい“绕口令”(早口言葉)を繰り返し読む。
⑤ニュース記事を「速い」「遅い」の2パターンで読み込み、文のアクセントや間の取り方を練習する。
テキスト86ページの「545コラム」には、「口の中を“コ”の字にする」と題して、アゴの付け根を開く(“打開牙関“)方法が紹介されています。曰く、
※口を半開きにして下あごを後ろに引く。
口をただ大きく開けると“フ”の字になります。これを“コ”の字にすると、口腔内が広くなる。タマゴがはいるくらい、と言われますが、タマゴを手でにぎって招き猫のように顔の横に持ってくる。またはピンクレディの「ゥ~~、ウォンテッド♪」のポーズのようなイメージで、口の中を広げる。
顔を正面から見ると「マリ顔」、横から見ると口の中は“コ”の字。
ゥ~~、ウォンテッド♪
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545老師の3カ月分のテキストとCDをゲット♪ 長野でじっくり練習します。
音韻学の遠藤光暁さんだけがライバルだと思っていたけど、書店でチェック、よしっ、越えた(笑)。中国語教育の歴史が変わるぞ。ぐだぐだ言ってないで、練習しろや、ばかたれ! かかと体操、ちがう、呵々大笑。
***
体操セット40分。
12月20日(金)
起床時刻:05時57分
パソコンは息が詰まるほど遅い。
今日は婦人科のガン検診。早期に発見できれば完治する率が高いガンなので、マメに行く。こういう職場の集団検診でも、見つかって治療した同僚がいる。
それから図書館で調べ物。
***
体操セット40分。
日本に帰って畳の部屋で立ったり座ったり、階段を上ったり下りたりしているだけで筋肉痛になってました。空港からスーツケース2個(それぞれ軽い。DVDや服だけ)を自力で運んだので、腕も筋肉痛でした。やっと身体が慣れてきたので、体操再開。
12月19日(木)
起床時刻:05時21分
あいかわらずパソコンがとてつもなくのろい。
今日はマイテキストの打ち合わせ。
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打ち合わせ、終了。3月に初校ゲラが出るので、それまでは忘れて古典もやらねば。刊行は10月ですよ♪
久しぶりに研究室に来ると、懐かしい匂いがした。使いやすいんだよなー、ここも。自宅もけっこう整えたけど。
書類がたまっているけど見なかったことにして、お昼を食べたら帰宅。途中で来月の卒業生の結婚式に着ていく服を買う。どうせ痩せないだろうから。
研究室のパソコン、さくさく。
12月18日(水)
起床時刻:06時24分
パソコンがすごくすごく遅い。ソフトの更新がすごく遅く、更新すると負荷に耐えられなくなったのか、入力がものすごくものすごく遅い。
今日は喘息の定期検査へ。
天候不順につきそのまま帰宅予定。1号、ごめんよ。
**
検査は水道橋だったので、ついでに歩いて神保町へ。内山書店が様変わりして、文学コーナーが縮小されていて、寂しかった。東方書店でほっとして大人買い。中国語テキストをいちおうチェックして鼻で笑い(こら!)、帰宅。
近所のスーパーの前にできた持ち帰り専用の海鮮丼屋さんでエビ三昧丼を買って帰り、タマネギのお味噌汁を作って、おいしくいただきました。
12月17日(火)
起床時刻:05時55分
パソコンがとてつもなく遅い。
今日は歯医者さんへ。
12月16日(月)
起床時刻:06時15分
日本へ。
わあ、もうタクシー来るっ! 行ってきまーす♪
**
無事についています、すみません。掃除して髪をカットして(「カットとシャワー♪」と言いそうになった、シャンプーです)、夕飯の買い物して(何人分だ?)、これから白髪を染めてお風呂につかって垢こすって、お鍋とお刺身だー♪
このパソコン、遅すぎ。。
12月15日(日)
起床時刻:06時13分
荷造りは早々と終わっていたが、パソコンを置いていくのでデータをUSBに移そうとしたら、これが調子悪くてアホみたいに時間がかかり、途中で新しいUSBを買いに行ったりもして、パソコンが占拠されていたので昨日は体操もできなかった。DVDを見ながら体操しているので。
USBって時間かかる。データを入れるのに、順調にいっても30分くらいかかる。写真や音声は除いているのに。データの件数が多すぎ。整理が必要かなあ? でも実物のモノはほいほい捨てるほうだけど、データはいつまた使うか分からないし。
発声の共鳴ポイントはだいたい掴めた。鼻の下だけど、それは顔の表側、出口のほうなので、顔の裏側は上顎の土手の少し奥、そり舌で使う辺り。この辺から音を出すように(気持ち、ですよ!)。自分で模索していた時は、もうすこし角度が上向きだったのだ。お腹から声を出す、ファスナーを上げるように口のほうへ持ってくる。最初は手で動作をつけながら練習するといいかも。
そうなんだよねえ、歌の時もそういう動作をつけながら発声練習するんだけど、脳天からずっと遠くへ声を飛ばす。これを鼻の下(いい呼び方ないの?)からもっと近くへ届かせる。口腔で響きを集めて、ダーツのようにぽっと投げる。意識が変わると、声の出かたも変わる。
4声で声をどんどん下げていく。最後のほうに出るポコポコした音が、気泡音。声帯がゆるむ、ノドが疲れた時にやるとリラックスする、という。3声は気泡音になる手前の声の部分で、低く出す。
鼻の下、スジになっている部分、検索したら「人中」と呼ぶそうです。胎児の時に最初離れていた左右の表情筋が、だんだん発達してきて最後にくっつく部分。日本列島のフォッサマグナみたいなものですね。
>ラテン語のFossa Magnaで、「大きな溝」を意味する。
鼻の下のスジも、「鼻溝」という言い方もあるようです。
>本州中央部、中部地方から関東地方にかけての地域を縦断位置する。西縁は糸魚川静岡構造線(糸静線)、東縁は新発田小出構造線及び柏崎千葉構造線とされる。東縁については異説もある。しばしば糸静線と同一視されるが、糸静線はフォッサマグナの西端であって、「フォッサマグナ=糸静線」とするのは誤りである。つまり、地図上においては、糸静線は「線」であるが、フォッサマグナは「面」である。端的に言えば、古い地層でできた本州の中央をU字型の溝が南北に走り、その溝に新しい地層が溜まっている地域である。
へええ、ずっと線だと思ってました。西縁の糸魚川静岡構造線=フォッサマグナだと思ってた、違うんだ。フォッサマグナが「溝」だということも知りませんでした。日本アルプスの隆起している部分だと思っていた。東縁は研究者によって諸説ある(地層が重なっていて分かりづらい)けど、少なくともうちの両親の実家の辺りは、溝の中です。
近くに妙高連峰があって、火打山という雷鳥の棲む山がある。
というわけで、火打山から雷鳥便を届ける、というイメージで発声練習することに決定♪
***
「千字文」「蘭亭集序」「帰去来兮辞」「桃花源記」「五柳先生傳」「春夜宴桃李園序」「雑説」「師説」「陋室銘」「補蛇者説」「愛蓮説」「赤壁賦」「記承天夜遊」「回郷偶書」「登鹳雀楼」「春暁」「芙蓉楼送辛漸」「静夜思」「山行」「夜雨寄北」を聴く。
「千字文」を音読する。67回め。
体操セット40分。
12月14日(土)
起床時刻:04時49分
発音レッスン8回め。
呼吸法と共鳴法。やり方は昨日書いた通り。でも実際にやるのは難しい。
鼻と口の両方を使って息を吸い、腰のベルト周りぐるっと空気をためる。実際には空気は肺に入りますが、腰のその辺がふくらむように筋肉を使って、横隔膜を下げる。へその下、丹田をふくらませる、とかいろいろ言いますが、下腹がふくらむのはやりやすい。ワキは難しい。腰に手を当てた時の、その位置ですね、そこもふくらむように。背中も、と歌では言ったりして、歌でメシ食ってる私の友だちは、ぐわーっと浮き輪のようにふくらませます。私はあそこまで出来ないけど、多少はできる。・・贅肉が邪魔で、分かりにくいけど。
さて、そこからが問題だ。声を出しながら、お腹がへこまず、かえって外にふくらむようにする。これも出来る。歌もそういう調子でやるので。できますが、声が歌うような感じになり、高音になっておでこで響かせそうになる。これを共鳴ポイント(鼻の下)に下ろすのが、たいへん。さらに胸に下ろすのが、たいへん。声を低くしていくしか、ないでしょうねえ。3声でね。
息も長く続かせようとしてしまう。4拍ほどで使い切る(直前に吸って補給)のも、けっこう難しい。もっと伸ばしてしまう。伸ばそうとすると、声がやせ細る。響きが豊かでない。これは大きな声でやって感じをつかむしか、ないでしょうか。
あれこれ試行錯誤して感じがつかめたら、もっと普通の高さ、普通の大きさで、やる。3ヶ月はかかる、というので他の練習もしながら、やってみる。
声の響き。いま夜7時のニュース、男性アナウンサーは4人まで聞き分けられるようになった。ニュースなので、話し方のクセはない。滑舌もいいし、声の高さも基準があって、だいたいそろっている。でも声の響きが、違う。そこで判断ができる。
一朝一夕でできるものではないので、あせらず、でも休まず。
梅ちゃんは1月は香港に2週間出張もあるけど、北京に戻って、春節の冬休みは、伝媒大は入試シーズンなので、ヒマを見つけてレッスン。現代語の短文や、古文(「千字文」など)で、息遣い、表現の練習。
共鳴ポイントの鼻の下。口腔で響かせた声を、口からそのまま出すのではなく、ちょっと上向きに、ダーツを投げるように出す。距離を変えて、1メートル先、2メートル先、50メートル先、のように。まず「a」で、それから他の母音で。やってみると、やりやすい母音とやりにくい母音があるから、どれも粒ぞろいになるように。
「歌もいい練習になるんだけど、声楽の歌い方でなく、アナウンサー用は地声でね♪」と梅ちゃんが少し歌ってくれた。この人、きのう職場のバレーボール大会に呼び出されて外でやっていて、夜39℃の熱が出た、というのに。「今日はいいから休んだらどうですか?」「いいの、いいの、さっき薬を大量に飲んだから。それにこのあと2時間、授業もあるの」って。ひょえ~~! 私はそういう時かならず喘息になるので、迷わず休講にしますけどね。
梅ちゃんも学生時代、最初は高めの明るい、でもうわずった声で、3声がなかなか出来なかったけど、練習していたらある日コツがつかめた、そうな。力むと女性はそうなりがち。顔と腹筋は力をいれる。でもノドはゆるめる。この加減が難しい。ノドも力がはいってしまう。すると声がうわずる。しかしコツがつかめたら、他人には聞きやすく、自分は疲れない、声になりますよ。
伝媒大(や美術大なども)の入試は、一般の大学より半年早く、まず面接をする。声で振り分ける。それから全国統一の入試で、7月に正式に合格者を決める。なので1月も入試シーズン。
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「千字文」「蘭亭集序」「帰去来兮辞」「桃花源記」「五柳先生傳」「春夜宴桃李園序」「雑説」「師説」「陋室銘」「補蛇者説」「愛蓮説」「赤壁賦」「記承天夜遊」「回郷偶書」「登鹳雀楼」「春暁」「芙蓉楼送辛漸」「静夜思」「山行」「夜雨寄北」を聴く。
「千字文」を音読する。66回め。
12月13日(金)
起床時刻:07時00分
発音レッスン。
先週末の重度汚染から咳が出て、前回レッスンが夜7時からで行く時に地下鉄のラッシュにぶつかって揉みくちゃにされ、さらに咳が出て止まらないので、あまり練習できていないけど、今日は呼吸法と共鳴法のお話。これで講義終わって、あとは練習して、本帰国前に披露する。
うさピョン♪のおとぼけトードークから思わぬ話の発展があって楽しいですね。手前味噌はすってから味噌汁にしたのかあ。うちは味噌すりをしていませんでした。もうスーパーの市販品を使っていたんでしょうね。冬の白菜などは母が自分で漬けていましたが。
田舎からも送ってきた。毎年「本家の嫁」はたいへんだわあ、都会の親戚にまで野沢菜漬けだの沢庵だの、当然お米もですが、送って、と思います。今は母が長野に移住したので、せっせと作ってますけど。そういえば春に作った昆布の味噌漬け、一時帰国したら食べられるかな? 「だれだ、こんなに太く巻いたのは?」と味噌屋さんが笑っていたそうな。
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「千字文」を朗読してたら陳さんがまた「お腹から声を出していない」と言いだしたので、「呼吸法と共鳴法は今日やるの。いまは帰音とngに気をつけながら読んでいたの。それに歌の発声とは違うし、口腔の共鳴が主だってこのまえ梅ちゃんが言ってたの。梅ちゃんと陳さんの意見が違う時は、悪いけど梅ちゃんのほうに従うの。あっちは専門家で、あなたはただのネイティブなんだからっ!」
うざすぎて「じゃあ、もう読まないよっ!」とテキスト放り投げてストライキ中。
「冗談だよ、練習しなよ」とか言って陳さんは恒例の朝の合唱に出かけていきましたが、もう数回繰り返したことだし、本気でうざくなって、1人でストライキ継続中(笑)。今日の日記に「千字文○回目」と入ったら、ストライキ解除と思ってくだされ。
体操もとりやめ。こういう気分でダンベル振り回すと、怪我するかも知れないし、窓にほん投げて割ってしまうかも知れないし。ホントにうざいっ!
とりあえず口先だけで謝っておけばいいんだろうという態度もうざいし、人がまじめに取り組んでいることを「冗談だった」って謝ったことにならないし、そう言うってことは自分のダメ出し(というよりダメ出しできると思っていること)が正しいと思っている証拠で、反省なんかしていないし。何もかも、うざすぎだっ!!!
**
ただいま~♪ 陳さんは例によって(笑)、イチゴなんか買ってきてご機嫌とったので許され、でもレッスンへ行って疲れたのでまだ「千字文」は読んでいませんが、ストライキは解除。ったく。
腹式呼吸はわりとすぐできる。ただ、歌だと私はおでこに響かせてしまうが、アナウンス発音は鼻の下だそうですよ。その辺からダーツを飛ばすように、声を細く前へ出す。
この共鳴ポイントが、長らく謎だったのだ。「胸じゃないからね」と陳さんにクギを刺す。場合によっては胸も使うけど、基本は鼻の下。高音は鼻まで。おでこや脳天までは行かないそうです。
言うのは簡単ですが、実際に出来るようになるのに、学部学生で1学期(3ヶ月間)はかかるそうです。がんばりませう♪
腹式(実際は胸式と連合して)で、息を鼻と口からすっと吸ったら腰のベルトの辺り(ぐるっと一周)にためて、声を出しながらむしろそのベルト周りの空気の浮き輪が外側へふくらむように、する。
「雲古する時にいきむ要領で♪」と梅ちゃんが言った。雲古しながらあまり発話しないが、これからは「このタイミングだっ!」と練習しなくちゃ♪
こんなことまでマイテキストのコラムには書かず、あっさり呼吸法と共鳴法のポイントだけ書いて、終了。
***
「千字文」「蘭亭集序」「帰去来兮辞」「桃花源記」「五柳先生傳」「春夜宴桃李園序」「雑説」「師説」「陋室銘」「補蛇者説」「愛蓮説」「赤壁賦」「記承天夜遊」「回郷偶書」「登鹳雀楼」「春暁」「芙蓉楼送辛漸」「静夜思」「山行」「夜雨寄北」を聴く。
12月12日(木)
起床時刻:05時46分
風のうなる声がしているが、星がきれいだ。大きな星5~6個しか見えないんだけど、こんなことで感動するなんて。私は東京で街を歩いていて風が吹くと、こんなごみごみした都会にも風が吹くなんて、と感謝する。
トードークの謎が解けた。歌ってみると、それまでは「かーさんはー」のように同じ音程で伸ばす(1箇所だけ違うところがある)1声みたいな調子なのに、そこだけ「トードーク」と音が下がりながら伸ばす4声みたいな調子になるのだ。それでかな?
声調のある中国語を歌うとどうなるのか? 声調が分からなくなるので、意味も分からなくなり、たいてい字幕がつく。いまは中国の映画やテレビ番組には字幕がつくのがほとんどだけど、昔はそんな技術がなくて、代わりにそういうものに出てくる人は普通話をしっかり訓練するか、していない人の場合はしている人の吹き替えにされたりしてましたが、歌だけは字幕がついていた。
例の「発音のむちゃくちゃな先生、許せます?」英語トピは、やっぱり泥仕合のようになった。発音って、こうなのよ。これが「綴りのむちゃくちゃな先生」「文法のむちゃくちゃな先生」だったら、勘弁してよ~、となると思うんだけど、発音だと「仕方ない」「試験に出ないからいい」「ネイティブに習え」となる。発音のむちゃくちゃ加減が「カタカナ英語」レベルの話だというのに。
子音のあとにいちいち母音をはさんでしまうカタカナ英語って、もう英語じゃないでしょ?、というトピ主さんに私は同意するし、日本人だから仕方ない、とは思わないんだけど、英語教師まで「仕方ない」「雑用で忙しくて勉強しているヒマがない」と言う。ネットの掲示板だから本音が出る。これだから現実では、カタカナ英語の英語教師がいても、面と向かって「発音がむちゃくちゃだから勉強して直してください」とは、言っても無駄なのだ。
チャイ語の場合は、「声調のむちゃくちゃな先生」かな、匹敵するのは。そり舌がちょっと前よりとか「n」と「ng」がごちゃごちゃ(← 春月せんせいのこと)は、ネイティブにもよくいる「訛り」レベルだけど、「声調がない」となると、これはもう中国語ではない。「声調を間違える」「覚えていない」ではなくて、「声調がない」としたら。
で、自分ではやっているつもりだけど「声調がない」と思われている人は、母音の伸ばし方が足りないのです。母音の伸びた部分に、声調は乗っかるのです。
そういえば陳さんが調子にのって「そり舌は唇を少しつきだして」と言うので、「そのアヒル唇の人がけっこういるし、私もそうしてきたし、教えてもきたけど(ごめん!)、梅ちゃんがダメだって。力が分散されるから、舌だけで音を作れってさ」
ということでヘリには力を入れずにそらせて(ここまではヘリ無しでもできる)、そらせたまま(ここでヘリの力を借りていた)母音を伸ばしながら出すのに、いま苦労しています。「i」以外は、そらせたままではなく、すぐ舌を戻していいんだけど、早口言葉で「Sì shì sì,shí shì shí…」なんかやらされているもんで。
唇の「横に引いて3秒キープ、すぼめて3秒キープ」体操を、これまでの唇の両端使ってではなく中央使ってにしたら、すぼめた時のサイズが一回り小さくなった。梅ちゃんの口がすぼめるとすごく小さくなるんだけど、それに近づいた。と思ったら、「iao」などの帰音の「u」がはっきりしてきた。
ということは、舌の体操の効果がもっと出てきて、舌先だけでそり舌キープができる日もくるのではないか、と期待してます。
こういう身体的なことに関わるからなんだろう、と思います。発音だけセンシティブな問題になりやすいのは。「発音が悪いですね」というのは、「歯並びがおかしいですね」とか「箸の持ち方がなってませんね」と同じ。気がついても指摘しづらいし、指摘されたら恥ずかしくて逆ギレしてしまうかも。開き直っていないで、練習すれば直せることだと思うけど。
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「千字文」「蘭亭集序」「帰去来兮辞」「桃花源記」「五柳先生傳」「春夜宴桃李園序」「雑説」「師説」「陋室銘」「補蛇者説」「愛蓮説」「赤壁賦」「記承天夜遊」「回郷偶書」「登鹳雀楼」「春暁」「芙蓉楼送辛漸」「静夜思」「山行」「夜雨寄北」を聴く。
「千字文」を音読する。65回め。
体操セット40分。
12月11日(水)
起床時刻:06時41分
梅ちゃんが出来ていると言った「ang」を、「まだ出来ていない」と陳さんがしつこく言い、うざい。日本に帰ってやる! ってチケットはずいぶん前にとったけどね。あー、堅焼き醤油煎餅もあと3枚(私は1枚しか食べていない)だけど、日本に帰ったら売るほどあるわ。
カウントダウンが始まり、日本に帰ったら食べたいもの。納豆、もずく酢、ゆずの皮を干してスライスしたお菓子(とまらないので危険)、ブリ大根、・・あれ? こんな程度?
やりたいこと。歯の治療、髪のカット、プール、ウォーキング。その前にお風呂にゆっくり浸かって垢擦り、だいぶたまっている気がする。クツも買わなくちゃ。ちゃんとサイズがあっている歩きやすいクツ。
汚染の日は外へ行きたくないし、風の強い日(昨日など)もぺっ!ぺっ!で出たくないし、あっという間に太って、あわてて体操はじめたけど全然痩せないので、きっと世界でいちばん私の体重に関心のあるお隣の奥さんに「また太ったわね!」と言われるに違いない。
こんなに太ってしまっては、血をはく勢いで練習してます、と言っても信じてもらえまい。でも、口から出てくる発音が明らかにクリアになっている、と私には分かる。唇と舌の体操が功を奏している。これ、絶対やったほうがいいです、効き目あります。こんな風にブログ書きながら、できることです。
日本から買ってこようと思っているもの。白髪染め、モコモコした吸水性の高いマイクロファイバーのマット(お掃除用)、きれいな封筒。
**
改心した陳さんに誘われて、また日本風居酒屋で、今晩はキリンビールとカンパチの刺身(おいしかった!)と鰻重(陳さん)とサンマ塩焼き定食。サバのほうが好きかな? 骨が細かくて面倒くさかった。でもあれほどキレイにサンマを食べる中国人はいないでせう。
そり舌音は、舌をそってからも力を入れすぎ、と陳さんに言われる。確かに、舌で息(声)を押し出しているかも知れない。舌をそった状態で、お腹から声を出すようにしたら、「それだよ!」 そうなのかな?
***
「千字文」「蘭亭集序」「帰去来兮辞」「桃花源記」「五柳先生傳」「春夜宴桃李園序」「雑説」「師説」「陋室銘」「補蛇者説」「愛蓮説」「赤壁賦」「記承天夜遊」「回郷偶書」「登鹳雀楼」「春暁」「芙蓉楼送辛漸」「静夜思」「山行」「夜雨寄北」を聴く。
「千字文」を音読する。64回め。
体操セット40分。
12月10日(火)
起床時刻:06時24分
発音レッスン7回め。
1、そり舌はまだヘリに力がはいっているけど、原因が分かったのでだんだんよくなるだろう。
2、「an」「ang」はできるけどよく忘れてごっちゃになる。「ing」は「ng」がぜんぜん聞こえない。in・eng → iengとやると、いい感じ。これでしばらく練習。
3、声調は、よくテキストにある数字1~5(1が低い)の通り。ただしアナウンサー用は大げさにやる。でもモタモタしない。音の高低を大げさに、スピードは躊躇せず。
1声 55
2声 35
3声 214
4声 51
3声は「気持ちは下降するけど、声が出る時はすでに低くて114じゃないですか?」と質問してみたが、いまの低さよりさらに低く、だから21のつもりでやっていい、とのこと。実際には11かも知れないんだけど。
声調って、私は「3声をもっと低く」と注意されるけど、1声が低めだったり、2声がまっすぐ上昇しなかったり、けっこう地域によってバラツキがあるそうな。
2声は「腰から剣をすぱっと抜くように」、3声は「ボールを地面につくように」と言っていたので、では4声は「抜いた剣を振り下ろすように」(梅ちゃんは「出なくなった万年筆を振るように」とやって見せてくれたけど、これ、中国で中国製の万年筆を使ったことがある人しか分からないだろう)、1声は「脳天から真横に伸びるように(何が? 脳天に立てた旗が風でたなびくように、ってどう?)」。
よく手で示しながら声調練習するけど、自分の身体のアタマから足まで、腰が真ん中の3、足が1、アタマが5。高低の幅を、それくらいのつもりで練習。
4、2音節語の声調は、基本的には2音節めが主役で、1音節めが脇役。脇役は主役を目立たせるために、少し譲る。主役は原則通りのはっきりした高低、脇役は少し控えめ。
たとえば「1声1声」は、後ろのほうが高め。これを説明するのに、「44+55」と書いてあるテキストもあるが、ただでさえ1声は低めになる人がいるので、梅ちゃんは「55+高め55」と説明しているんだって。この調子で16通り(4声×4声)ぜんぶ数字でやってくれたけど、んー、省略。機械的にできるものでもないし、545アニキの講座でやったんじゃない?
5、4音節語の練習、追加。1字めがbpm・・と子音順になっている。通しですらすら、ちゃんと表現しながら言えるように、練習。
百炼成钢/排山倒海/满园春色/发奋图强/大快人心/谈笑风生/鸟语花香/老当益壮/盖世无双/开卷有益/豪言壮语/艰苦奋斗/千军万马/喜笑颜开/辗转反侧/超群绝伦/山水相连/饶有风趣/赞不绝口/沧海一粟/三思而行
「アクセントの練習ですか?」と質問すると、そうなんだけど、軽軽重のようにやっているとものすごく膨大で複雑になるので、言葉の意味を考えながら読めばいい。主役ははっきり目立たせる、意味によって全体のスピードも変わる。
6、「四声歌」を練習しておくように。
7、短い文章は、「もうこれまでやったことはすべて忘れて、表現して!」だって。「わたしの顔も見なくていいから!」、わはは。自分が間違えそうな箇所はチェックして、出来ないなら元にもどって個別に練習。でも文章を読むときは、発音の細かいことは考えなくていい。
「じゃあ、まだ早いんじゃ?」と思ったが、今までやっていた練習はすべて最終的にはこれ(表現する、伝える)のためだったのだから、やっていい。やってみて、まだ出来ない箇所は、戻って練習。
いい話が聞けましたね。これまでの読み方だと明瞭でない部分があった、だから分解して子音・母音・声調と練習した。練習の時は大げさに、丁寧に。でも読む(話す)時には、細かいことはすべて忘れて、表現する、伝える。逆に言えば、考えなくても出来るようになるまで、基本的な練習はしっかりやる。
すべての表現(パフォーマンス)に通じるかも知れません。
それにつけても、こういうことの基本中の基本って、母語ではないか、と思いますよ。意味を考えながら言葉を話す。機械的な発音練習なんか出来ない。母語がおぼつかないのに、外国語でそういうことが出来るとは思えません。
***
「千字文」「蘭亭集序」「帰去来兮辞」「桃花源記」「五柳先生傳」「春夜宴桃李園序」「雑説」「師説」「陋室銘」「補蛇者説」「愛蓮説」「赤壁賦」「記承天夜遊」「回郷偶書」「登鹳雀楼」「春暁」「芙蓉楼送辛漸」「静夜思」「山行」「夜雨寄北」を聴く。
「千字文」を音読する。63回め。
体操セット40分。
12月09日(月)
起床時刻:06時08分
けさの「新京報」1面にここ1ヶ月間の北京の朝の写真が並べられていました。左上が昨日朝の北京です。あの2人がいかに強運だったか、よく分かるでせう。2人が来たのは2段目の真ん中。
http://epaper.bjnews.com.cn/html/2013-12/09/content_482826.htm?div=0
なんだかんだ騒いでも月の半分は青空だったのね。北風さん、ありがとう♪
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発音レッスン。
梅ちゃんは大学の用事も入って、夜に大学のほうへ行くことになりました。うちに来るから、と目につくところを掃除していた似たもの夫婦ですが、ぱたっと手が止まりました。。やれやれ。
マイテキストは見直しほぼ終了。コラムでプロ仕様の発音トレーニング法を2ページ足した(その分ほかのコラムを2ページ削った)ので、今日やる声調と最後にやる呼吸法&共鳴法を書き足して、本当に終了。
テキスト部分のドリルをかなり変えたので、時間かかった。従来の正答のある練習問題ではなく、「間違えてもいいから使ってみよう♪」というドリル。・・使いこなせるのかな、ほかの先生たち? 全体的に、ネイティブの先生に使ってほしいですね、教室では。発音のしくみなんかも、たぶん知らないのに講師やっているネイティブの先生たちに。それから少しかじったけど何だかよー分からん、丸覚えすりゃいいの?、というやり直しの学習者に。
いまどきのチャイ語教師は留学経験あって多少の会話はできるでしょう、と思っていたけど、どうだかな。英語の先生たちに関するトピを見ていて、英語がこれじゃあチャイ語は?、と不安になった。日本でほかの日本人中国語教師が長く中国語を話しているのを聞いたことないし。。 英語や独語や仏語や西語と、違う点ですね。やっぱり漢字を見れば分かるから、勉強しないんでしょうか?
いま組見本が各篇の最初のほう2~3課が出ている状態で、そこはあまり大きな変更はないので、残りは新しいデータで組んでください、とやるつもりです。初校ゲラが出てから赤だらけじゃ、たいへんでしょう。いつもは完成原稿を出すタイプなんですよー。でも7月プログラムや発音レッスンで、やってみたら「まだのびしろあったわ♪」な私。
発音はもうちょっとトレーニングしないと「私が自分で吹き込みます♪」にはならないけど、発音篇は登場しちゃったりして♪
どうなんですかね? こういう方法で出すと、ほら、こういう発音になりますよ、ネイティブの発音と比べてどうですか? ってあったら参考になるかしら、邪魔くさいだけかしら?
その英語トピで問題になっているのは、英語をカタカナ読みすると音節数が変わってしまってアクセントも分からなくなる、ということなんだけど、その意味が分からずレスしている人がかなりいる。
日本語の音節は子音のあとに必ず母音がくるので、「kok」に「u」を足して「コク(国)」などとやったわけですが、中国語はいま普通話には入声がないので、音節数はカタカナ発音でもあまり問題にはならない。「bao(パオ)」のように、複母音は音節数が増えるけど、子音が増えない。でも声調がないと、通じないだろうなー。声調というのは母音を長くのばすから乗っけられるので、カタカナ発音だとその点でもダメ。「bao」を「パオ」もやっぱりダメだな、「パォ」じゃないと。主母音の上に声調は乗る。主母音の前後は短く。音節はアーモンドの形。羊羹じゃない。
小学校教員はともかく、中学高校の教員は科目ごとに採用されているはずなので、英語の発音がダメダメだけど採用されて、働きだしたら他の仕事で手一杯で勉強しているヒマがない、というのは制度がおかしいんでしょうね。
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「千字文」「蘭亭集序」「帰去来兮辞」「桃花源記」「五柳先生傳」「春夜宴桃李園序」「雑説」「師説」「陋室銘」「補蛇者説」「愛蓮説」「赤壁賦」「記承天夜遊」「回郷偶書」「登鹳雀楼」「春暁」「芙蓉楼送辛漸」「静夜思」「山行」「夜雨寄北」を聴く。
「千字文」を音読する。62回め。
体操セット40分。
12月08日(日)
起床時刻:00時06分 04時34分
あれ、今日になってしまった。何となく夜更かし。
ozzyさんも買ってくれるなら、マイテキストにここ2ヶ月ほどグダグダ書き続けていたプロ仕様の発音トレーニングもコラムで載せようかな? 根本的に違うものですよー、と分かるだけでもいいと思う、やるやらないは別として。
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425。午後に北風の予報だけど、どうかな? 部屋で座っているだけで、咳が出る。
1週間前で本当にラッキーだったね。同じ週末でこんなに違うなんてね。
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言ったそばから、もうほぼ書き終わったコラム「ナレーター並みの発音をめざす人のために」(笑)。早口言葉はやめて、「四声歌」だけにする。これって「外郎売り」みたい。
早口言葉を練習していると、陳さんが「tèdào」って何だ?、と言う。「特务」「贼盗」じゃないの? 島でやっつけると言うんだから、台湾のさー。「八百标兵」も陳さんが学生だった頃からずっと使われている早口言葉らしいけど、ひどい内容。時代を反映していますね。ま、「日本をやっつけろ!」が国歌なんだから、それがどーした、って感じ?
「四声歌」は、子ども向けの歌に同じタイトルのがあるけど、ゆーちうぶが見られない。内容はけっこう本格的。
「四声歌」
学好声韵辨四声,阴阳上去要分明。部位方法要找准,开齐合撮属口形。双唇班报必百波,舌面积结教坚精。翘舌主争真知照,平舌资则早在增。擦音发翻飞分复,送气查柴产彻称。合口呼午枯胡古,开口高坡歌安康。撮口虚学寻徐剧,齐齿衣优摇业英。前鼻恩因烟弯稳,后鼻昂迎中拥生。咬紧字头归字尾,阴阳上去记变声。循序渐进坚持练,不难达到纯和清。
四声の歌
子音と母音をしっかり学んで四声を区別しよう、
陰平(1声)・陽平(2声)・上声(3声)・去声(4声)ははっきりと。
部位と方法を正しく探そう、
開口呼(介音なし)・斉歯呼(介音i)・合口呼(介音u)・撮口呼(介音ü)は口の形。
両唇の子音は:班(bān)报(bào)必(bì)百(bǎi)波(bō)、
舌面の子音は:积(jī)结(jié)教(jiào)坚(jiān)精(jīng)。
舌をそる子音は:主(zhǔ)争(zhēng)真(zhēn)知(zhī)照(zhào)、
舌が平らな子音は:资(zī)则(zé)早(zǎo)在(zài)增(zēng)。
摩擦音は:发(fā)翻(fān)飞(fēi)分(fēn)复(fù)、
有気音は:查(chá)柴(chái)产(chǎn)彻(chè)称(chēng)。
uで始まる:呼(hū)午(wǔ)枯(kū)胡(hú)古(gǔ)、
介音のない:高(gāo)坡(pō)歌(gē)安(ān)康(kāng)。
üで始まる:虚(xū)学(xué)寻(xún)徐(xú)剧(jù)、
iで始まる:衣(yī)优(yōu)摇(yáo)业(yè)英(yīng)。
nで終わる:恩(ēn)因(yīn)烟(yān)弯(wān)稳(wěn)、
ngで終わる:昂(áng)迎(yíng)中(zhōng)拥(yōng)生(shēng)。
音節は構えしっかり帰音はっきり、1声2声3声4声と変調も覚えよう。
順序よく段階的に練習を続ければ、クリアな発音にするのは易しいよ。
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某大手掲示板「こまち」で「英語の発音のひどい教師を許せますか?」トピに、許せるとレスしている人がけっこう多くて、軽くショック♪(笑)
http://komachi.yomiuri.co.jp/t/2013/1030/626210.htm?g=08
学校の先生になんか期待してない、ってことらしいけど。私が習っていた頃は英語の単語には発音記号がついていて、アクセントもついているテキストだったけど、ゆとり時代は違ったのかな?
マイテキストの見直しがいちおう終わったので、前祝いに?、初めて近所の日本風居酒屋へ行きました。アサヒドライとまぐろ刺身(これはいまいちだったけど、お醤油が甘くておいしかった!)、陳さんはエビフライ定食、私はサバ塩焼き定食。何年も前からお店があるのは知っていたけど、「どーせ高くてまずいんでしょ」と思って行かなかったが、おいしかった♪
でも日本の平原綾香の歌なんかかかっていて、単身赴任で来て1人でこんなの食べてたら、里心ついて泣いてしまいそう。
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「千字文」「蘭亭集序」「帰去来兮辞」「桃花源記」「五柳先生傳」「春夜宴桃李園序」「雑説」「師説」「陋室銘」「補蛇者説」「愛蓮説」「赤壁賦」「記承天夜遊」「回郷偶書」「登鹳雀楼」「春暁」「芙蓉楼送辛漸」「静夜思」「山行」「夜雨寄北」を聴く。
「千字文」を音読する。61回め。
体操セット40分。
12月07日(土)
起床時刻:07時11分
おっとー、けさは370の立派な重度汚染。あす4-5級の北風が吹いて、上海のほうへ吹き飛ばす予報。
週末ですが梅ちゃん出張で、月曜に帰る飛行機を下りてそのままうちに来てレッスンするって。あと2回、声調と呼吸法&共鳴法をやってから日本へ一時帰国しなさい、自分も香港で2週間講義、そのあと春節休みで、だいぶあくのでその間に練習しなさい、1回を長めにやってもいいけど消化するのがたいへんだろうから、2回に分けて教えたい、って。へへーーっ♪(← ひれ伏す音)
でも昨日はなんちゃって呼吸法&共鳴法で、やっと陳さんが「・・確かに進歩している。ずっと口先のぺらぺらした発音だったけど、共鳴もできている」と言ったんだよねー。梅ちゃんに正式に習ったら、もっと恐れ入るな、うふふ♪
胸に響かせる、なんてやっていなくて、口腔に響かせる。でも声はよく通ることが、分かった。教室くらいの広さなら、安心してマイクなしでいけそう。
これまでのところをまとめると、
1、ほほを持ち上げアゴをゆるめて口腔内を広くする。(=マリ顔)
2、母音は、口腔内の中央よりで作る。
3、子音は、唇の中央3分の1と舌の中央縦ラインで作る。
4、口腔内で共鳴させた声を、拡散させず細く前へ出す。
4番の具体的なやり方は、これから習います。マリ顔がいちばん難しかったりするんだけどね。日本人って中国から見ていると、のっぺり無表情で不気味か、険しい不機嫌そうな顔。「いつもマリ顔で♪」の基本顔がけっこう難しいと思う。とくに会社や大学でえばっているオジサンたち♪
母音の出し方で言えば、日本語にない「e」は「o」を出しながら唇を横に引いていく、「ü」は「i」を出しながら唇を中央にすぼめていく。口腔内の舌の調音点は、ほぼ同じです。「e」と「o」、「ü」と「i」。よくテキストにゆがんだ菱形の図が載ってますが、あの通りです。「e」は「a」を狭くしてもいい。マイテキストはこっちにしています。
日本語の「お」は「う」より唇が丸い(「う」は平たいけど「お」は縦に少し開く)ので、「e」を「お」のつもりで出すと唇に丸めようとする力が加わりやすいので、アタマの中で「う」のつもりのほうが、出しやすいと思う。
唇の形は「横にひく」「すぼめる」の2つ、口の開け方は「狭い」「広い」の2つ、これの組み合わせなので、
狭い 広い
唇を横にひく i a e
ü
唇をすぼめる u o
「ü」はすぼめるけど唇両端に力が入って「i」の要素もある。「o」から出すほうがうまくいく人が多いので、マイテキストでは「o」の横に置いているんだけど、介音になるのは「i」「u」「ü」の3つ、これと介音なしの「a」「e」「o」ひとまとめ、合計4つのグループに韻母を分けて音節表はできている。
「u」は「i」から唇をすぼめただけではダメで、舌の付け根をぐっと上顎のほうへ持ち上げると、中国語らしい固い「u」になりますね。なので歯は「i」の時より少しだけ開くな。舌の付け根が持ち上がる分だけ口腔内が広くなるので、アゴが開くし歯も開く。少しだけね。
「i」「ü」は舌の前、「u」は舌の奥が、より上顎に近くなる。舌の調音図はそうなっています。でも舌の調音図だと、唇の形が描けない。口腔を横から描いた図だから。そうか、口の中は立体で三次元だけど、図は平面の二次元だもんね。舌の位置で言えば、
舌の位置 前 奥
高い i ü u
中くらい e o
低い a
よくある調音図です。口の開け方が広ければ舌の位置は低くなるし、狭ければ高くなります、当然ながら。
教室では、口の形は学生に示すことができるので、そっちで説明しています。それに舌って、唇よりコントロールが難しいでしょ? なるべく言わずに済ませたい。舌先は、基本的には下の歯の裏側についている。「l」とそり舌の時だけ離れる。でも「離すな!」と言うと力んで持ち上がって離れてしまうのが、舌なのだ。
子音は瞬間的な音ですよ。長くのびて声調がのっかるのは、母音。子音は一瞬。
前に「無気音は子音を母音が破る」「有気音は子音を息が破る」という説明について、何を訳わからんことを、と書いたけど、有気音についてはいい線ついているかも知れません。まず子音の部分で「っ!」と出てから、「h」の「気」が母音の前に出る、って感じです。
「b」は唇をつむんでいるだけで出せない(濁音じゃないから)けど、「p」は母音なしでも「ぽっ」って出せますもんね。「ce」なんかも、舌先で「c」を「つっ」と出してから、ノドの奥のほうから「he」ですよ。息がぶつかるポイントは、舌先のついている上顎の土手と、舌の付け根の、2箇所ですね。これを短時間で一気にやっちゃうわけですが。
あ、「ce」は「e」が唇を横にひく母音だからいいけど、すぼめる「cu」はどうするんだ?、ですね。これは「c」の時は「ci」と同じ唇を横にひいた状態で「つっ」と出してから、唇をすぼめながら「hu」ですな。短時間で一気にやっちゃいますが。
全部説明しないと納得できない人には、説明すればいいと思う。たいていは、そういう細かいことは言わなくても、有気音の出し方の理屈が分かれば、あとは真似しながら何となくできるものです。
基本顔は「i」で、子音も母音も、いつもそこから。最初からすぼめておいて「u」じゃダメ、と梅ちゃんも言ってました。出し終わり(帰音)が「u」の場合も、出し終わったら基本顔に戻る、っと。
のっぺり日本語顔から中国語顔にするために、「唇の両端を」キュッと横にひくだの、キュッと真ん中に寄せてすぼめるだの、それでネイティブ並みには十分ですが、プロ仕様は「唇中央3分の1」で横にひいたりすぼめたり、両端は勝手についてくる感じ。
唇体操の「牛さんご飯もぐもぐ♪」は唇の中央でやると思う。あそこを使って、ほかの「吹き矢をぷっ!」とか「池の鯉が口ぱっぱっ!」とか、マリ顔で「ニッ!(笑う)」「ぷんっ!(すぼめる)」もやると、いいです。
素人が両手でよっこらしょ!と抱える荷物を、達人が指でひょい♪と持ち上げてしまうようなことに、似ています。動かすポイントが小さいから、力が集中でき、効果が高い。
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「千字文」「蘭亭集序」「帰去来兮辞」「桃花源記」「五柳先生傳」「春夜宴桃李園序」「雑説」「師説」「陋室銘」「補蛇者説」「愛蓮説」「赤壁賦」「記承天夜遊」「回郷偶書」「登鹳雀楼」「春暁」「芙蓉楼送辛漸」「静夜思」「山行」「夜雨寄北」を聴く。
「千字文」を音読する。60回め。
12月06日(金)
起床時刻:06時07分
秋は羨ましかった上海が、最近は汚染がひどい。今朝は410だって! 北京も軽度ですが。
昨日は「優」だったので、もらって何も考えずガブガブ飲んでもうなくなりそうなコーヒーを、買いに行きました。今度は同じ雲南珈琲でも少しお高め35元のモカです。
「三文魚(サーモン)」が三文どころか、1切れ60元で売られていた。
梅ちゃんがこのまえチラッと呼吸法と共鳴のことを話していた。歌でいう呼吸法と共鳴とは違って、口腔で響かせて音を拡散させないように口から出す、ということみたいで、少しやって見せてくれたので、はいはい、何となく分かりますよー。
母音は「開く音は閉じ気味に、閉じる音は開き気味に、前よりは後ろ気味に、後ろよりは前気味に」ということですし、口腔であって鼻腔でも頭蓋骨でも胸でもないらしいので、声を上顎に当てるようなつもりで練習しています。
歌のときは、私はソプラノなので、おでこの辺りに当てるように声を出す。それに比べると、圧縮型というか省エネ型というか、マイク向けの発声なんでしょう。
これを教室でやっても、教室ではマイクは使わないので、どうしたもんだか。小さい教室だから、大丈夫ですかね? せいぜい30人程度で、今年度は履修希望者が3分の2に減ったらしいし。
マリ顔と腹式呼吸は共通するのに、声を遠くへ届かせたい歌と、声を近くのマイクに向けて届かせるアナウンスと、違う部分も多かったですね。自分でやってみて、分かりました。
最初のころ、録音するには目の前のパソコンの内蔵マイクに声が届けばいいのに、歌の発声のままやっていて、やたら声は大きいけど雑音だらけ、母音も口ぽかんと開いた感じの間抜けた声でした。まだまだ「出来ている」わけではないけど、どうやったらいいのか、努力する方向は分かりましたよ。
アナウンサーは基準が厳しいので、わりと均一ですね、声質は違うけど。ナレーターや俳優はもう少しゆるいので、個性が出る。ネイティブはもっとバラバラ。発声・発音については、前者とただのネイティブは根本的に違いますよー! やっていることが違う。聴いているだけでは、真似できなくて当たり前。
語学テキストの録音は、アナウンサーや俳優をやっていた中国人の場合もあるけど、ただの器用なネイティブのことも多い。中国語教室の講師は、ただ度胸のあるネイティブだったりもする。
分かりやすいから発音ばかり例にしていますが、語彙や言葉遣いだって、本当はさまざまなレベルがある。よく語学教師の普通話は聞き取れるけど、町のそこら辺のおじちゃん&おばちゃんの話が聞き取れない、とか言ってそういう言葉ばかり集めたテキストで一生懸命覚えたりするけど、日本語でそれやりますか? わざわざそこら辺のおじちゃん&おばちゃん、渋谷でたむろしている若者の言葉なんかを、一生懸命覚えようとします? 日本語でやらないことは、外国語でもやらなくていいと思う。
日本語で漫画を読まないのに、中国語の漫画は一生懸命読むとか、おかしい。語学の勉強自体が目的になってしまうと、そういうことをやり出す。
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いま朝市へ行ってきて、戦意喪失した。。 歩きながら手鼻をかんでいるオッちゃん3人+おばちゃん2人に遭遇。片方ずつ鼻を指で押さえて、「ふんっ!」「ふんっ!」
痰を「かーーっ、ぺっ!」と2メートルも飛ばすのだって出来ないのに、難易度高すぎっ!
両手でかまないと鼻水さえ出せないのに、「ng」なんか鼻に響かせるのは永遠にムリなのかも?
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「千字文」「蘭亭集序」「帰去来兮辞」「桃花源記」「五柳先生傳」「春夜宴桃李園序」「雑説」「師説」「陋室銘」「補蛇者説」「愛蓮説」「赤壁賦」「記承天夜遊」「回郷偶書」「登鹳雀楼」「春暁」「芙蓉楼送辛漸」「静夜思」「山行」「夜雨寄北」を聴く。
「千字文」を音読する。59回め。
「龍吟天下」唐詩篇を聴く。10回め。
体操セット40分。
12月05日(木)
起床時刻:06時33分
マイテキストの組見本がきたので、テンションあがってあちこち見直してました。原稿はずいぶん前に渡してあったので、「初校ゲラが出てからけっこう赤はいります、ごめんね♪」という約束でしたが、それは私のほうも面倒なので、データで渡したいわ。
いつもは完成原稿を渡すタイプで、こんな真似しないんだけど、今回のは7月プログラムやいまの発音レッスンで、勉強したら追加したいことが出てきてしまって。こっちの新しい原稿データで残りは組んでください、ということになります。すみません。
でも内容的にはいいものになります。書店で並ぶと、凡百の(わっ失礼なやつ!)テキストに紛れてしまうでしょうけど、じわじわと評判があがり、私オリジナルの見る人が見れば目からウロコがばさばさ落ちる部分も、あっという間に真似され(笑)、やがて日本から中国語の発音で苦労して大金をつぎこむ人、日本人発想の適当な文法で話し散らす人、想像で文章を読んで翻訳で稼ごうとしてうさピョン♪に叱られる人は、一掃されるはず。
自分で編纂してみて分かったけど、大学で使っているテキストって、出版社が出すものではあるけれど、生協に卸して先生たちに指定して使ってもらうものは、一般の書店には並ばない。授業で先生が説明する前提で構成されているから、これを授業を受けない人が買っても意味が分からない。例文には日本語訳がついていないことが多いし。
説明も書いてあるテキストで書店に並ぶものは、しっかりしたものから旅行会話本まで、さまざま。大学の先生は、あまりこの手のテキストを書かない。「研究者として恥だ」とか言ってな。
例外は、NHKのテキストです。これは講師を大学の先生がつとめて、そのテキストは説明(例文の日本語訳も含む)が書いてある。価格も手ごろだし、これを半年とか1年とかしっかりやれば、中国語の基礎はつくと思います。
NHKの講座に問題があるとすれば、楽しいスキット路線になっていて、その場は面白いけど体系的に分かりにくいことと、文法の先生に偏っていることですね。それと、現代の研究者にも偏っています。古典をやっていないから、枝葉のにぎやかなところに目がいきがちで、幹や根のところを見ないので、説明が複雑になりがち。
基本の形があって、そのバリエーションがある。バリエーションなんですね、現代中国語って。基本を知らずにバリエーションを見ていると、何でそうなっているのか分からない、ごちゃごちゃ複雑に考えてしまう。
いまやっている発音レッスンで言えば、あちこち直されてきたけど、出来てみるとすごくシンプルです。無駄な動きがない。楽に話せる。そのために必要なこと(マリ顔とか)をきちんと押さえれば、です。
何が基本で、何が応用なのか。そこが分からないで表面的に真似だけしようとすると、やれ舌先の角度がどうの、子音を発音する瞬間の気流の強さがどうの、やたらマニアックな世界にはまってしまう。
ここ数年、毎日3~4時間は中国語の勉強に費やして、いま大気汚染の北京で喘息ごほごほしながら血をはく勢いで練習して、十分に咀嚼してから「ぽろっ♪」と吐き出す、真珠のようなテキストですよ~♪(← 大いに自画自賛!)
現代語のテキストを編纂しながら、頼先生に習った音韻の知識とか、いろんなものと結びついて、私はやっていて面白かったです。・・まだ見直し終わってない、がんばれー!
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「千字文」「蘭亭集序」「帰去来兮辞」「桃花源記」「五柳先生傳」「春夜宴桃李園序」「雑説」「師説」「陋室銘」「補蛇者説」「愛蓮説」「赤壁賦」「記承天夜遊」「回郷偶書」「登鹳雀楼」「春暁」「芙蓉楼送辛漸」「静夜思」「山行」「夜雨寄北」を聴く。
「千字文」を音読する。58回め。
体操セット40分。
12月04日(水)
起床時刻:04時34分
いつの間にか早起き村3周年を過ぎていた。よくもまあ中国語のことばかり3年も書き続けましたね。パチパチ♪
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前に書いていた摩擦系の子音ですが、ものの本には、
j(舌面前、不送気、清塞擦音)
q(舌面前、送気、清塞擦音)
x(舌面前、清擦音)
zh(舌尖後、不送気、清塞擦音)
chi(舌尖後、送気、清塞擦音)
sh(舌尖後、清擦音)
r(舌尖後、濁擦音)
z(舌尖前、不送気、清塞擦音)
c(舌尖前、送気、清塞擦音)
s(舌尖前、清擦音)
とあって、舌だけ云々してもダメじゃん、と思っているわけですが、「z」グループと「zh」グループが対(ペア)なのは、舌先を使う点で正しいんですね。私は「zh」で舌の付け根のヘリまでしっかり使ってましたが、注意は舌先に向ける。実際には、そり舌は舌のヘリが上顎に全部ついた状態から出します。ただ、あまり力を入れなくていい、注意をそこに向けなくていい、ということです。
ヘリのことは忘れるとして、舌尖(舌先)の「前」「後(后)」は、中国語では「前部」「后部」にもなっているので舌の部位について言っているようだけど、日本語訳としては「表」「裏」のほうが事実にあっていると思う。「舌先の表側」と「舌先の裏側」。「zh」は舌先をそらせるので、裏側が使われる。
舌先と何が? → 上顎が。
上顎のどこが? → 土手の辺りが。
で、この上顎の土手の辺りというのは、「j」グループで舌面と触れる辺りですよ。その辺までそらせて出せば、十分。
日本語の「ち」で舌面が触れる辺りに舌先の裏側をつけて、と言われてもピンとこない人が多いだろうから、「舌先をそらせて」という「出し方」の説明になるわけですけど。
「そり舌」か「巻き舌」かで言えば、絶対「そり舌」のほうが事実に合っている。「そる」と「巻く」って違う動作ですよ? エビは「そる」けど巻かない。名古屋城のしゃちほこが身体を「巻いて」いたら、びっくり♪ 忍者の秘伝の書は「巻く」、そらせない。そらせただけじゃ、ほどけちゃう♪
舌先をそらせて「ち」「っち」「し」「り゙」でいいんですよ、そり舌音。ややこしい説明すると、どんどん出来なくなる。ややこしい動作なんか、してないの。日常的に中国語を話すためには、そんなに複雑な動作はやっていない。
舌先って、たいてい下の歯の裏側についている。日本語では「ラ行」だけ離れて上顎のほうに持ち上がる。中国語では「l」とそり舌が、下歯の裏から離れる。ほかは離れない。
と思うんだけど? 舌先が泳ぐと「j」や「z」もうまく出ないと思う。「u」は苦労する人が多く、テキストによっては舌を後ろにひっぱると説明しているものがあるようだけど、私は舌先は下歯の裏についたまま。舌の付け根は持ち上がって、そのお山から「u」と声を出す、唇はうんと丸めて。これで梅ちゃんにOKもらっている。丸めた唇の部分で音を作ると「ヴ」になってNG、舌のお山で「u」ですぞ♪
いかにも日本語っぽい中国語と、まるでネイティブみたいな中国語と、どこが違うかといえば、子音と母音に関しては、基本のマリ顔と、唇&舌の筋力。
中国人みたいに子どもの頃から男も女もおしゃべりで、大きな声で話し、よく笑い、よく怒り、肉や魚は骨ごと口に放り込んで、舌先でうまく肉をからげとってから骨を唇から「ペッ!」と吐き出し、おやつはヒマワリの種で、ぺちゃくちゃおしゃべりしながら薄い殻を「ペッ!」と吐き出し、外を歩けば埃っぽくて痰がからむから舌の付け根を使って「カーーッ!」、そして唇から「ペッ!」と勢いよく吐き出す。知らず知らず何年にもわたって鍛えられた表情筋と唇&舌の筋力、ついでに声帯も筋肉なので大声で話していたら声帯も鍛えられる。
声調は音の高さの変化ですが、これも日本語の高低差より大きめ。動作も大きいのよ、中国人のほうが。ものごしで、日本人か中国人か、だいたい分かる。声が大きいから腹式呼吸で腹筋もよく使っているだろうし。自分がやかましいからか、音楽も大音量で聴きたがるし、聴かせたがる。バーでの演奏、わざわざスピーカーで外に流してました。公園の素人の歌も、なぜかスピーカーでそこら中に聞こえるように歌う。ど素人が、です。うるさい!
ネイティブみたいな発音にしたいなら、こういう日常的なことから変えていくといいわけ(笑)。ナレーターやアナウンサーのレベルの発音にしたいなら、さらに体操で表情筋や唇や舌を鍛えて、力や音を集中させて出すこと。唇や舌の一部分だけでクリアな発音ができるから、顔全体を大きく動かす必要もないし、スピードが速くなってもくずれない。
***
「千字文」「蘭亭集序」「帰去来兮辞」「桃花源記」「五柳先生傳」「春夜宴桃李園序」「雑説」「師説」「陋室銘」「補蛇者説」「愛蓮説」「赤壁賦」「記承天夜遊」「回郷偶書」「登鹳雀楼」「春暁」「芙蓉楼送辛漸」「静夜思」「山行」「夜雨寄北」を聴く。
「千字文」を音読する。57回め。
「龍吟天下」唐詩篇を聴く。9回め。
12月03日(火)
起床時刻:04時10分
だんだん課題が増えていく~。最初のほうでやったものも、全部やらないとダメです。基本的なウォーミングアップ系(※)と、私用の苦手克服系とある。※はラジオ体操や「ういろう売り」のように、今後ずっとやり続けるもの。
★体操 ※
1、唇(中央3分の1を使う)
1)マリ顔(ほほの筋肉を持ち上げる)で、横にひいて3秒キープ、すぼめて3秒キープ。
2)閉じて牛の咀嚼みたいに、右にぐるぐる、左にぐるぐる、ゆ~っくりやる。
3)閉じて池の鯉みたいに、「ぱっぱっ」とパクパクさせる。思いきり息をためこんで、「むぱあっ!」「ぶほおっ!」みたいに。中央3分の1に力を集中して。
2、舌(中央縦ラインを使う)
1)先は下歯の裏側につけたまま、上の歯で舌中央ラインを縦にできるだけ奥までなぞっていき(舌は持ち上がって前のめりになる。でも舌先は下歯の裏側から離さない)、3秒キープ。
2)舌先で左頬の内側を押して3秒キープ、右頬の内側を押して3秒キープ。
3)舌先を糸のように細くして、50センチくらい先の針の穴(があると想定して)に通すように、前に伸ばす。
★早口言葉
「八百标兵」※
八百标兵奔北坡,炮兵并排北边跑。炮兵怕把标兵碰,标兵怕碰炮兵炮。
「打特盗」※
调到敌岛打特盗,特盗太刁投短刀。挡推顶打短刀掉,踏盗得刀盗打到。
「哥挎瓜筐过宽沟」※
哥挎瓜筐过宽沟,赶快过沟看怪狗。光看怪狗瓜筐扣,瓜滚筐空哥怪狗。
「学时事」
史老师,讲时事,常学时事长知识。时事学习看报纸,报纸登的是时事,心理装着天下事。
舌尖前i/舌尖后i
四是四,十是十,十四是十四,四十是四十,要是说错了,就要误大事。
en eng in ing
东洞庭,西洞庭,洞庭湖上一根藤,藤上挂个大铜铃,风起藤动铜铃响,风停藤定铜铃静。
★詩
「提菊花」黄巢 ※
飒飒西风满院栽,蕊寒香冷蝶难来。他年我若为青帝,报与桃花一处开。
「登鹳雀楼」王之涣 ※
白日依山尽,黄河入海流。欲穷千里目,更上一层楼。
「咏鹅」骆宾王
鹅、鹅、鹅,曲项向天歌。白毛浮绿水,红掌拨清波。
「静夜思」李白
床前明月光,疑是地上霜。举头望明月,低头思故乡。
「春晓」孟浩然
春眠不觉晓,处处闻啼鸟。夜来风雨声,花落知多少。
「初春小雨」韩愈
天街小雨润如酥,草色遥看近却无。最是一年春好处,绝胜烟柳满皇都。
★「n」と「ng」
an ang 开饭 开放 天坛 天堂
ian iang 新鲜 新乡 小县 小巷
uan uang 官民 光明 车船 车床
en eng 长针 长征 真理 争理
in ing 信服 幸福 辛勤 心情
uen ong 乡村 乡葱 飞轮 飞龙
ün iong 勋章 胸章 运煤 用煤
an ang 班长 盼望
ang an 长安 抗旱
ian iang 艳阳 边疆
iang ian 香烟 抢险
uan uang 宽广 观光
uang uan 黄砖 光环
en eng 真正 神圣
eng en 诚恳 生根
in ing 民兵 聘请
ing in 影印 行进
uen ong 轮空 蚊虫
ong uen 通顺 农村
ün iong 云涌 训熊
★短文
天鹅湖,在九寨沟右侧的最上端。四面耸立的山峰,把一池湖水轻轻地呵护着,裸露在旷野。每到候鸟北去或南飞的季节,总是喜欢在这里作短暂的停留,养精蓄锐,然后展翅远行。
☆いずれやる早口言葉
「四声歌」※
学好声韵辨四声,阴阳上去要分明。部位方法要找准,开齐合撮属口形。双唇班报必百波,舌面积结教坚精。翘舌主争真知照,平舌资则早在增。擦音发翻飞分复,送气查柴产彻称。合口呼午枯胡古,开口高坡歌安康。撮口虚学寻徐剧,齐齿衣优摇业英。前鼻恩因烟弯稳,后鼻昂迎中拥生。咬紧字头归字尾,阴阳上去记变声。循序渐进坚持练,不难达到纯和清。
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私にまだ残っている課題は、
1、「ng」の響き、とくに「ing」の「んぐ」が足りない
2、3声の低さが足りない、早く上がりすぎ
★「んぐんぐ体操」← 春月せんせいオリジナル
m…ミーンミンミンミンミン・・・ミー…m ミンミン蝉
n…ニーンニンニンニンニン・・・ニー…n ニンニン蝉
ng…ぎーんぎんぎんぎんぎん・・・ぎー…ng ぎんぎん蝉
(鼻濁音の「ぎ」で)
★上級バージョン「んぐんぐ体操」
mi-n mi-n mi-n
mi-ng mi-ng mi-ng
ni-ng ni-ng ni-ng
i-ng i-ng i-ng i-ng
有気音については1度も注意されない。声調(アクセント)も言葉の意味を考えて読めれば、ほとんどOK。細かいところに気をとられて意味を無視すると「そういう言葉じゃないでしょ」と注意される。
この声調(アクセント)、朗読を聴いたり会話する中で、なんとなく覚えて出来る。語彙の1つ1つのアクセントを覚えるとしたら大変なんだろうなー、と545アニキの講座で熱心に勉強している方のブログを見て思う。
聴いてわりとすぐ真似できる、覚えられるということは、クセもすぐうつるということです。前回、句末の1声が「低すぎ! 今までこうじゃなかったのに?」と注意されたのは、「静夜詩」の朗読がそうなっていたからで、知らぬ間にうつっていた。
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「千字文」「蘭亭集序」「帰去来兮辞」「桃花源記」「五柳先生傳」「春夜宴桃李園序」「雑説」「師説」「陋室銘」「補蛇者説」「愛蓮説」「赤壁賦」「記承天夜遊」「回郷偶書」「登鹳雀楼」「春暁」「芙蓉楼送辛漸」「静夜思」「山行」「夜雨寄北」を聴く。
「千字文」を音読する。56回め。
「龍吟天下」唐詩篇を聴く。8回め。
体操セット40分。
12月02日(月)
起床時刻:06時01分
発音レッスン6回め。
1、自然なマリ顔になっている。「u」「e」も大丈夫。「uang」は気をつければ出来ている。3声はまだ低さが足りない。「ing」もまだ「んぐ」が足りない。詩の句末の1声が低いけど、発音練習のための朗読なので、あまり変化をつけずに、基本の1声でやるように。
2、そり舌の出し方、修正。舌が前よりなのかと思ったが、うんとそらせてもなんだかヘン、前に戻してもおかしい。舌の付け根、ヘリに力が入っている(わざとそうしていた)。力を抜いて、そり舌も舌の中央縦ラインを使うように。ほかの部位は自然に任せる。あひる唇もダメ。
3、複母音をやった。開く母音は閉じ気味に、閉じる母音は開き気味に、前よりの母音は後ろ気味に、後ろよりの母音は前気味に、「中庸」をめざす(← 梅ちゃんオリジナル)。「a」や「ei」がなんとなく間抜けな感じがしてたんだよね、これだっ!
4、母音に気をとられていたら、子音も注意された。子音は「虎が子トラを咥えて谷の上を渡るように」 咥える力が弱ければ子トラは谷に落ちてしまうし、咥える力が強ければ子トラは傷ついてしまう。微妙な力加減で。
5、呼吸法はあとでやるが、声を拡散させず、細く前にだけ出すようにする。
5、声調は、1声はうんと高く、3声はうんと低く、2声と4声も大げさに練習する。
2番から4番までは結局、音や声を「集める」ということですね。マリ顔で口腔内を広くしておいて、唇(中央3分の1)と舌(中央縦ライン)に力を集中して子音を作り、母音の響きも口腔の中央によせて、声を拡散させずにそのまま前方(マイク)へむかって出す。声調だけは、大胆にダイナミックに。
「n」「ng」のセットの言葉(班长など)、早口言葉2つ、詩2つ、短文、追加。次回は声調。以上、練習しておくこと!
指摘されると、その場でけっこう出来るし、長年のクセだけど1~2週間で修正していくので、「すごく微妙な違いをダメ出ししているのに、ホントにすごいわね~♪」と絶賛されております。ほーっほっほ! 何人も教えてきたけど、ぜんぜん直らない人もけっこう多いんだって。「教え方がよろしいのでしょう♪」と私も大絶賛!
そり舌はそうかあ、あの位置であの出し方でOKなら、マイテキストでごちゃごちゃ書いたところは全部削って、すごくシンプルに「舌先をそらせる」だけになりますわ。「指をくわえて舌先をそらせて(舌の位置を変えないようにそっと指をぬいて)チー!」
「i」の時だけ舌先はそらせたまま(子音にこの音色が含まれる)、ほかの母音の時は子音をそり舌で瞬間的に出したら舌の位置はもどして「a」や「ong」など母音に行く、というのが注意点かな。
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「千字文」「蘭亭集序」「帰去来兮辞」「桃花源記」「五柳先生傳」「春夜宴桃李園序」「雑説」「陋室銘」「補蛇者説」「愛蓮説」「赤壁賦」「記承天夜遊」「回郷偶書」「登鹳雀楼」「春暁」「芙蓉楼送辛漸」「静夜思」「山行」「夜雨寄北」を聴く。
「千字文」を音読する。55回め。
「師説」を聴く。5回×1回。(累計100回)
「龍吟天下」唐詩篇を聴く。7回め。
体操セット40分。
12月01日(日)
起床時刻:07時22分
発音レッスン。
ズボン下をはくと、摩擦でロボコップみたいに歩きにくい。もこもこブーツだとズボン下なしでも暖かいが、ブーツが歩きにくい。でも今日はもこもこブーツで行ってみよう。外は地下鉄駅までの20分だけだから。
お天気に恵まれてよかったですね。今日と明日は「風向きの定まらない微風」で、いま軽度です。火曜にまた3-4級の北風が吹く予報です。
基本的に空気が汚いので、ぜんそく餅、ちがった、喘息持ちの私はノドが荒れており、声がさがさ、咳も出ます。でも北京でしか出来ないことをしているので、留学できてよかった。
きのう故宮はすたすた歩いて、後門のそばの珈琲ショップで27元(高っ!)のラテを飲みながら、なにげに発音練習してたら、陳さんにまた「uang」が「uan」に聞こえると言われた。それに「共鳴ができてない」としつこく言われた。。
日本語もやっとこうかな、とたまに「ういろう売り」をやっていたんだけど、「発音が日本語に戻るからやめろ」って。スイッチが日本語用と中国語用とあって、私は瞬時に切り替えられるので、日本語の影響で中国語がどうこう、にはなっていないと思うんだけどねー。陳さんがこだわる共鳴の問題は、骨格とか筋肉によるものが大きいと思うんだけど。・・つまりどうしようもない。
どうにかなるのか、梅ちゃんに聞けるといいけどな。
故宮のお土産ショップはけっこうよかった。アイコンにしている蓮の葉と花の柄のペンダントと、慶雲の柄のピアスを買った。
うさピョン♪は頤和園の蘇州街で、言葉巧みに日本人観光客2人に土産物を売りつけていた! おそるべし。。 バチがあたって、そのあと段差のないところで転んでいたようだったが・・。
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ただいま~♪ 共鳴は、歌と違って胸はサブで、口腔がメインなので、考えなくていいってさ。年末年始の一時帰国までにあと2回、声調と呼吸法をやろう、って。
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「千字文」「蘭亭集序」「帰去来兮辞」「桃花源記」「五柳先生傳」「春夜宴桃李園序」「雑説」「陋室銘」「補蛇者説」「愛蓮説」「赤壁賦」「記承天夜遊」「回郷偶書」「登鹳雀楼」「春暁」「芙蓉楼送辛漸」「静夜思」「山行」「夜雨寄北」を聴く。
「千字文」を音読する。55回め。
「師説」を聴く。5回×1回。(累計95回)