＜ＡＫＢ襲撃＞容疑者の母「ファンかどうかは分からない」

　岩手県滝沢市のイベント会場で２５日、アイドルグループ「ＡＫＢ４８」メンバーの川栄李奈さん（１９）と入山杏奈さん（１８）らがのこぎりを持った男に切りつけられた事件で、メンバー２人が運び込まれた盛岡市内の病院で取材に応じた湯浅洋・ＡＫＢ４８劇場支配人（５１）によると、２人は切り傷の縫合手術を受けた。しっかりと会話でき、手術直前には「握手会はどうなるんだろう」と心配していたという。湯浅支配人は「ファンに心配をかけて申し訳ない」と話した。

　一方、殺人未遂容疑で現行犯逮捕された青森県十和田市、無職、梅田悟容疑者（２４）は盛岡西署の調べで「やったのか」との質問に「はい」と答え、容疑を認めたという。

　母親によると、一家は梅田容疑者と母親、その兄の３人暮らし。梅田容疑者は２４日早朝に出かけ、いったん帰宅した後、再び出かけたまま帰ってこなかったという。母親が携帯電話に何度も電話したが、出なかった。梅田容疑者がＡＫＢ４８のファンかどうかは分からないという。

　梅田容疑者は青森県三沢市内の高校へ進学した後、通信制の高校に移り、卒業後は十和田市内や大阪府内でアルバイトなどを続けていた。昨年１２月、十和田市内のアルバイトを辞めた後は無職で、ひきこもりのような状態が続いた時期もあったという。母親は「大変なことをした。なぜこんなことになったのか。（被害者に）どう謝っていいのか分からない」と声を落とした。