西形公一共同代表の妻・関根女史が小平市議選に当選
有害図書指定のマンガ雑誌編集に関わった過去を隠蔽?〜有名人四季報2001年夏号掲載

 ●あのマンガ防衛同盟が解散

 本誌編集部に「マンガ防衛同盟」が解散したという驚愕の報が入ってきたのは、むし暑い7月の初めであった。マンガ防衛同盟は解散し、活動を西形公一氏率いる新しい新政治団体「有害社会環境の規制を問いただす青年会議」に移すとのアナウンスが、ホームページや公式メーリングリストに流れたのである。
 本誌は再三して『コミケとマンガを守ると叫ぶマンガ防衛同盟は、西形氏の権力欲を満たすために作られた民主党系政治団体である』と読者の皆さんに訴えてきた。図らずもそれが西形氏本人の行動によって証明されることになるとは、誠に皮肉であると言わざるを得ない。
 ではどうして西形氏はあそこまで固執した「マンボウ」の旗印を捨てる気になったのか。そこにはマンボウと戦い続けた本誌読者の皆様やウオッチャー、そして良識あるコミケ参加者の陰なる戦いがあったのである(プロX風)。

 ●民主党上層部の「苦い顔」

 本誌で以前からお伝えしている通り、マンガ防衛同盟は狂信的なオタクを構成員とし、貸しビル業を営む西形氏の父親の金(池袋にある西形ビルには水商売が多数入居しているという)で運営されている政治団体である。それは西形氏が青梅市議選に立候補したとき、マンボウの構成員がそのまま活動員として選挙運動していた事からも明らかだろう。
 いわば西形氏にとってマンボウは「虎の子」の支持基盤であるのだが、どうして彼はこれを捨てざるを得なくなったのだろうか。それには民主党上層部の「苦い顔があった」と、民主党とマンボウ内部の事情を知るT氏(仮名)は言う。

 「実は、民主党上層部は西形のエロマンガとエロゲー、メイドさん好きに頭を悩ませていたようなんです。小平市議選の時もそうですが、マンガ防衛同盟の正体や関根候補に対する正しい情報が民主党本部や一部議員に御注進されたようで、市民派のイメージを大事にする民主党としては頭の痛い所だったようです。そして地方選でも犬猿の仲の公明党にかぎつかれて・・。また最近でも民主党議員の美人秘書が男性官僚をストーキングしてケツを噛んだり、民主党の市議がSMやら援助交際やらで捕まったばかりでしたから、異常性癖者への無言の圧力が強かったというのは事実でしょう。西形候補は自分の保身を考えたんですよ」

 つまるところ、マンボウという自分の団体が「自らの足を引っ張っている」ことに気づいた西形氏は、政治家への階段を駆け上がるためにこれを「捨てた」のである。そしてなんと「有害社会環境の規制を問いただす青年会議」は、マンボウが解散する半年前からあったというのだからお笑い草だ。コミケとマンガを守り、オタクの利益を代弁するとコミケカタログや機関誌で吠えていた姿勢はどこへやら、現在は「表現の多様化」を理由にマンガ色の薄い団体を作り、いかにも普通の政治団体であるかの様な印象操作を行っているのが現状なのである。
 しかしマンボウの構成員達にその程度の「陰謀」が見抜けない訳がない。表現が多様化したからマンボウじゃなくて総合的にします、といのうは「マンガが一番じゃないです」という意思表示と同一であり、マンガを愛して活動に加わったマンボウ構成員にとっては「裏切り」以外の何者でもない。また米沢代表が青梅市議選の際に西形氏を応援していたが、これも彼の権力欲を満たすためだけの「手駒配置」であったかのような感すらある。当然コミケファンは反発する。

 「もう沢山なんですよ。スタッフ使いは荒いし、自分のことをさぞ有能なように思っているし。とにかく自分勝手な男でした」(前出・T氏)

 自らのスタッフにもそっぽを向かれた西形氏の「政治団体」が活動できるはずもなく、西形氏がマンボウを「捨てる」という気配が現れ始めた頃(青梅市議選落選後)から活動は先細りし、事情を知る元マンボウスタッフによれば、今年前半の時点で既に活動は停止していたそうだ。

 ●西形の妻、権力者になる

 ここでグラビアにて特集した西形氏の妻「関根玲」女史が出てくる。彼女は今年4月に行われた小平市議補欠選で当選し、いまや小平市の権力を担う市会議員だ。この人物を再度ご紹介しよう。
 八千代東高校卒。グラビアでご紹介したリーフレットには、出版社勤務を得てフリーの編集者になった、などという肩書きが書かれている。これだけ見るならば「さぞ市民運動的で知性派の人間に違いない」と思えるのだが、その実出版社というのもフリー編集者というのも、共に「エロマンガ雑誌制作業」であったとは、一般市民には想像もつかないだろう。
 この指摘に対して民主党や狂信的西形信徒は「編集はしていたがアルバイトだったので罪はない」だの「原稿取りに行っていただけ」などという言い訳にもならない誤魔化しをしている。しかし本当に関根女史は「責任のない」「何も知らずに覚醒剤を運んでいたから罪はない」方式のアルバイトだったのか。
 ここで「せきね玲を考える」というホームページに掲載されている、関根女史が在籍していた「コミックウインクル」というエロ本の編集後記コーナーの画像をご紹介したい。Rというのが関根女史である(前ページ左上)。
 ヌード写真を撮ってもらう、ヌードを描いて貰った、民主党さんなんとかして!・・もうこれが関根女史本人の文章であることは疑いないだろう。実はこれ以外にも「せきね玲を考える」には核心的資料がアップロードされているので、ご興味のある方は覗いてみて欲しい。またアルバイトではなく編集部内で責任ある立場だったもう一つの証拠として、関根女史が新人賞の担当をしていた事実も明らかにされている。通常、責任のないアルバイトに新人賞の担当などさせるものだろうか。またアルバイトだとしても、原稿取りや新人賞の対応が「責任のない仕事」であっただろうか。考えずとも関根女史が「少女が犯されるエロマンガ作りに荷担していた」事は明らかであろう。
 しかしこの「市民を騙す」というのは何も関根女史に限ったことではない。夫である西形公一氏も青梅市議選の時に「ロリコンマンガを守るマンボウの代表である」とは一言も言わず、自分がサンクリでロリコンマンガ同人誌の売り子をやっている所を人権侵害軍や噂の新装に目撃されてます!写真を撮られているかも知れません!バレたら青梅の恥です!という事実を一言も言わなかったのである。ロリコンマンガの売り子をしていると言うことは、ロリコンマンガ制作グループに荷担し、そして彼らの利益のために働いていたということだ。それ自体は何ら悪くないが、市民にそれを隠蔽するのはいかがなものかと思う。性癖だって選挙の際には情報なのだ。
 いわば彼らは「全て」を嘘で包み隠し、他人の良心を踏みにじり、自分が政治家になるためだけに動いている「権力の虫」だ。こういった人が「改革」を訴え「自民党はしがらみが多い」と国民に説明する野党の人間であっていいものだろうか。筆者は強く疑問に思うどころか、民主党から出て行けと異論を唱えたい。
 さて、西形氏の妻が民主党の議員になった事からも分かるとおり、西形ファミリーの権力欲は本物だ。西形氏自身(候補者調整がつけば)先に行われた参院選に出ていたという説もあれば、次は中野区議で出馬するという説も根強くある。賢明な読者の皆様には、西形氏が何を目指して議員になろうとしているのか、もうお解りのことと思う。西形氏の政治意欲が旺盛だというなら良いことだが、ケジメはつけてほしいものだ。

 ●マンガは誰が守るのか

 西形氏の底が知れてしまった今、マンガを規制の手がら果たして誰が守るのだろうか。一説によると「新マンガ防衛同盟」や「マンガ防衛同盟(正統)」を作る動きがあると言うし、噂の新装系サークルで実際に「新しいマンガ防衛同盟をつくる会」を結成する相談がなされている。また、もともと西形氏の盟友でありながら、氏と衝突しマンボウを去っていった論客エロマンガ家鎌やん(現・鎌倉圭悟)氏を担ぎ出そうという動きもある。
 本誌としては担ぐ担がないはともかく、鎌やん氏をバックアップしたいと思っている。元々反マンボウである本誌編集部と鎌やん氏は敵対関係だったが、最近は対峙の末お互いのスタンスを確認し、小康状態にある。本誌の主張は「西形は市民を、コミケを騙している」という一点にあるのだから、よく考えれば鎌やん氏との利益相反事項はない。彼が志を貫きたいと思うのならば、本誌は応援したいと思う。
 ただ西形氏と同じ轍を踏めば、その時は「反権力同人」の一誌として、最後まで戦いたい。しかし、私たちコミケ参加者の戦いはまだ終わっていないのだ。西形氏は権力を手中にしたら、必ずコミケに戻ってくる。そして反民主党的言動や、自分に反対する人間を抑圧し始めるのは明らかだ。それは日本中央競馬調教師会という反マンボウ系サークルが、設営時間中西形氏に在庫の本をメチャクチャに荒らされたという、いわゆる「西形公一コミケで嫌いなサークルの同人誌を万引きした挙句、自分の力が及ぶコミケスタッフを介入させてコトをウヤムヤにしちゃったよ事件」の顛末からも容易に想像できる。そして彼はその事実を、いつものように隠蔽してしまうに違いない(事実、万引き事件では結局「やっていない」とは一言も言わず、自分は正しい正しいと繰り返し述べるだけであった)。
 本誌は「楽しくアウトローでダラダラと健全でエロエロなコミケ」を大事にしたい。何が出来るというわけではないが、こういったファシズムの芽は摘み取りたいと思うものである。賢明な読者の皆さんにも、マンボウ系民主党候補を疑いの目で見ることや、カンパ要求に応じないようお願いしたい。

(敬称略)