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07:00
強く、美しく、なでしこ!

激闘に次ぐ激闘を乗り越え、なでしこがアジアの頂点に立ちました。25日に行なわれたAFC女子アジアカップ決勝・オーストラリア戦。日本は1-0で見事に勝利し、初のアジア制覇を達成。来年に控える女子ワールドカップはもちろん、来月開幕する男子のワールドカップ・ブラジル大会へ向けても素晴らしい弾みとなりました。

今大会を通じて感じたのは、澤時代の幸福な最終章でした。すでにキャプテンは宮間あやに引き継ぎ、近年は代表にいないことも多かった澤さん。今大会は主力としてチームを引っ張りましたが、同時に一番最初に交代で退いたりと、絶対的存在ではなくなってもいました。そして、準決勝・中国戦のように澤さんが退いてから死闘を制するような、印象的なゲームも生まれました。

おそらく、澤さんがいなければいないでタイトルは獲れたのでしょう。登録25人全員がピッチに立ち、世界一を経験していないメンバーが主戦に加わった状態で勝ち切ったチームです。1人欠けたくらいならカバーできるチカラが日本にはあったはず。ただ、絶対的存在ではなくとも十分なチカラを持った主力として澤さんが決勝の舞台に立ち、取り逃がしてきたアジアのタイトルをしっかりと持ち帰ることができたのは、とても喜ばしいことだと思います。

仮に今大会不運で負けたとしても、日本の強さはいつか証明することができるでしょう。ただ、「この人に1回取らせたい」は無限にチャンスがあるわけではありません。9回目の挑戦での宿願達成、お見事でした。ここまで来ると、五輪の金というコンプリートへのラストピースに欲が出てきますが、ここからは時間との戦い。どれだけの時間をこのレジェンドと共に過ごしていけるか。残り時間を意識させられる、そんな大会、そんな優勝だったように思います。

ということで、ほかのメンバーがバケモノすぎてバロン澤の存在感もかすむ、25日のテレビ朝日中継による「AFC女子アジアカップ決勝 日本VSオーストラリア戦」をチェックしていきましょう。


◆川澄奈穂美とかいうアメリカから来たフィジカルモンスター凄すぎィ!

今大会の初戦で激突した相手との再戦。あのときは立ち上がりに猛然とラッシュをかけられ、面食らったかのように2失点を喫しました。後半に何とか盛り返し、引き分けに持ち込んだ試合。苦しい戦いでした。

しかし、世界一のなでしこと、世界一のなでしこに対する相手とでは見ている世界がそもそも違っていた。なでしこの肉体は試合を重ねるごとにキレを増し、酷暑の連戦を戦っているとは思えないほど。これが優勝だけを見据えたチームのピーキングでしょうか。初戦と決勝とでは、戦いの様相は一変します。

前回の対戦同様、立ち上がりに勝負をかけてくるオーストラリア。前半1分には余裕を持ってクリアしようとしたボールをカーにさらわれ、危ないシュートを打たれる場面が。前半12分には右サイドのクロスからヘッドでシュートを打たれる場面も。確かに怖い攻撃は飛んできます。

ただ、攻撃は散発で、ゲームを支配しているのはあくまで日本。準決勝で見せたトップ下に宮間を置き、ある程度自由を与える布陣が機能し、時間とともに一方的なゲームになっていきます。攻撃では宮間からのワイドな展開。守備でも高瀬、宮間、澤が中央からの組み立てを許さない。ときに2トップ気味に、ときにボランチの位置まで下がって動き回る宮間をオーストラリアはつかまえられません。さらに宮間はサイドライン際まで飛んできて相手の攻撃を寸断するなど、大会前に自分のアピールポイントは「走ること」と言っていたとおり「どこでも宮間」状態に。

そしてゲームが動いたのは前半28分。右サイドでボールを受けた宮間が、左サイド大外から走り込む川澄に長いクロス。驚くべきスピード、驚くべき精度。「女子」ということでの贔屓目など必要ない、ワールドクラスのプレーがつづき、日本がCKを得ます。

↓そして、このコーナーから岩清水が2試合連続のヘッド弾!


宮間指示出し、選手を前に寄せる

ショートコーナーでもしそうな陣形

オーストラリアは全員自陣のエリア内

宮間は大きくボールを下げて宇津木へ

オーストラリア、ボールと宇津木を見ながらラインを上げる

大外で突っ立っていた岩清水がフリーでファーサイドへテクテク

宇津木からのクロスは岩清水へ

岩清水の狙いとしては中央の澤へ折り返すようなヘッド

ところが慌てて寄ってきた相手選手に当たってゴールへ!

CKから何点取る気だwww

準決勝と決勝、全部コーナーじゃねぇかwww

サッカーって言うよりコーナーwww

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前半を1-0とリードして折り返して後半へ。オーストラリアは積極的に交代選手を投入しながら攻勢をかけ、それを凌いで日本がペースを取り返すという攻防。後半20分頃には、日本は澤を下げて菅澤を投入し、オーストラリアは3人の交代枠をすべて使い切るという前のめりな展開となります。

↓後半23分、両チームが惜しいシュートであわやゴールという場面を応酬!


菅澤の持ちギャグとなりつつあるビューティフルノーゴール!

そして、オーストラリアのあわや同点弾のオフサイド!


↓ちなみに、この場面での大竹七未さんの解説はこんな感じでした!
<菅澤の惜しいシュートに関して>
大竹:「えぇっ!?」
大竹:「うわー」
大竹:「いやー」
大竹:「うわー」
大竹:「ナイスプレーだった」
大竹:「いやー」

<オーストラリアの惜しいオフサイドに関して>
大竹:「おぉぉぉあぶなーい!あぶない!」
大竹:「あっ?オフサイド?」
大竹:「オフサイオフサイ」
大竹:「!?」
大竹:「あ、オフサイオフサイオフサイ」

これを見ると、松木氏の「我々にとっちゃね、何でもいいからオフサイドでいいんだよね」なんて、まともすぎる!盛り上げるためにワザと居酒屋風に騒いでるタイプなんだから!

大竹さんはリアルに騒いでいるんだぞ!

家でサッカー見てても、たぶんこんな感じだぞ!


正直、後半は退屈なゲームだった気がします。コッチも無理せず、オーストラリアはおそらくコンディション的に無理がきかない。しかし、こんなときはテレ朝中継が盛り上げをサポートしてくれる。松木氏の「えっ!?」「んあっ!?」「んおぅ!!」などの発声が、何も起きていなくても何かが起きたかのように錯覚させる。僕も最後までスリリングな気持ちをキープしながら、歓喜の時は近づいてきます。

↓試合終盤には、日本のフィジカルモンスターが自分のバケモノぶりに気付かず、ダメ押し点を逃す場面も!


後半45分、相手のスローイン

自陣のペナルティアーク付近で突っ立つフィジカルモンスター

相手のバックパスに猛然とダッシュ

ボールを奪い取るとさらにダッシュ

スルーパスでDFを抜き、自分でスルーパスに追いつく

そのまま独走してシュート!と思いきや

「いや、そろそろ追いつかれるでしょ」と自分でスピードを緩めて切り返し

やっとこさ追いついてきた相手をかわして味方にパス

オイ!そこの女長友!

自分が思ってるより、キミは速いぞ!

特に90分〜120分頃は異常に速いぞ!

その時間は前にいる選手以外は無視しろ!

どうせ追いついてこないから!


↓試合はこのまま1-0で終了し、日本は宿願のアジア制覇達成!


どうでもいいけど、最後のファウルスローひどいwww

何十メートル前から投げる気だったんだよwww

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「世界を制したのだからアジア制覇は当然」という自負。それを結果で証明してみせた偉業。大会が進むごとに強くなるチームは、さすが「世界一のなでしこ」というものでした。そして、戦い終えたあとのなでしこらしさも健在でした。表彰式ではパッと笑顔に変わり、和気藹々と喜び合う。戦いも全力、リラックスも全力。そういう気持ちいい姿こそ、なでしこフィーバーの原点だったなぁ…そんなことを思い出す素晴らしい勝利でした。この勢い、男子のワールドカップも含めて、つながっていくといいですね。

↓そしてキャプテン宮間は、受け取った優勝カップにキャプテンマークをポイした!


それは小物入れじゃねぇwwwwwwww

せめてコップとして使ってくれwwwww

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なでしこの強さ健在!そしてなお盛ん!目指せ、再びの世界王者!