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タイ国王 軍の実権掌握を認める方針5月26日 4時08分
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タイでは、国民から絶大な信頼を集めるプミポン国王が26日、軍の司令官が国の実権を掌握することを正式に認める見通しで、これを受けて軍は暫定憲法の公布など軍政を確立する動きを本格化するものとみられます。
タイではクーデターを宣言した軍が、軍の幹部などを各省庁の責任者に任命したのに続いて、議会上院の機能を停止させるなど、着々と権限を強めています。
こうしたなか、国民から絶大な信頼を集めるプミポン国王は26日、王の命令「王令」を出して、プラユット陸軍司令官を「国家平和秩序評議会」の議長に任命する見通しで、これにより、軍が主導する評議会が国の実権を掌握することが正式に認められることになります。
タイのメディアによりますと、プラユット司令官は王令を受けたあと、暫定憲法の公布などについて国民に説明を行う予定で、軍政を確立する動きを本格化するものとみられます。
一方、タイでは軍に対して、インラック前首相や兄のタクシン元首相を支持する勢力を中心に反発が強まり、バンコクでは26日もクーデターに抗議する集会が呼びかけられています。
海外で事実上の逃亡生活を送っているタクシン元首相は25日、自身のツイッターの中で「タイで再びクーデターが起きたことはとても残念だ」と、クーデター後初めての反応を示しています。
軍はタクシン派の動向に神経をとがらせており、今後、双方の対立で混乱が広がることも懸念されます。
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