失踪の准看護師の遺体、宅配便で東京へ…品名の欄には「人形」

　大阪市西成区の准看護師岡田里香さん（２９）が３月に失踪後、東京都八王子市のトランクルームで見つかった女性の遺体が、宅配便で岡田さん宅から送られたとみられることが２５日、捜査関係者への取材で分かった。送付状があり、品名の欄には「人形」と記されていたという。

　大阪府警は同日、ＤＮＡ型鑑定で遺体を岡田さんと確認し、死体遺棄事件として西成署に捜査本部を設置した。死亡推定時期は司法解剖で失踪直後の３月下旬と分かっており、自宅で死亡後、移送された可能性が高い。

　捜査関係者によると、岡田さんの小中学校の同級生で、日系ブラジル人の女が今月３日に羽田空港から中国・上海に出国。空港には同行する別の女も確認されており、府警は事情を知っているとみて２人の行方を捜している。

　府警が２２日に遺体を確認した際はシートでくるまれた状態で、中を調べると段ボールや緩衝材も巻かれていたとされる。岡田さん名義のクレジットカードで、日本と中国・上海間の往復航空券が購入された疑いがあり、女はこの航空券を使っていたことも分かった。復路の便は今月下旬の日付になっていた。

　カードが４月以降に中国で使われていたことや、失踪後に本人を名乗り両親に届いたメールの一部の送信元が中国だったことも判明した。カードはトランクルームの契約にも使用されていた。