英語のリスニングと一口に言っても、実際に英会話などで聴く英語はアメリカやイギリス英語だけでなく、アジア英語と呼ばれる中国英語や日本英語、東南アジアのフィリピン英語など様々な種類の英語があります。もっと言えば、アメリカやイギリス英語にも地方によってかなり訛り(アクセント)があったりします。しかし、ふだん日本にいてそういった訛りに触れることはあまりありませんよね。そこで今回紹介するのが、各国の英語訛りを聴いてリスニングの勉強ができる『ListenUp』というアプリです。
アメリカやイギリス英語など世界中の英語リスニングが可能なアプリ『Listen Up』
◆『Listen Upの使い方』
1.スピーカーの出身地を確認する
このアプリを起動するとまず説明画面が表示され、次にレベル1から問題を解くことができます。問題音声を聴く前にスピーカーの出身地などの情報が書いてあるので、ここを確認して「この人はどの国の英語を話すのか?」を意識しておきましょう。アメリカ英語だけでなくイギリスやニュージーランドなどなど様々な国のスピーカーがいます。
2.リスニング音声を聴き問題を解く
1つのステージごとに1つのテーマについての会話が録音されているので、それを聴いて2〜3問ある確認問題に答えていきます。音声の再生は何度もでき、3秒巻き戻すボタンで分からなかった所へすぐ戻ることができます。
3.リスニングのスクリプトを確認して次の問題に進む
再生されたリスニング音声はすべてスクリプトを確認することができます。確認問題を全てクリアすると次の問題がアンロックされて解き進めることができます。 全10ステージとあまり問題数は多くありませんが、今後の問題拡充に期待したいところです。
◆世界中の英語に慣れておく重要性
なぜ英語の訛りに慣れておくことが重要なのでしょうか?そこで世界の英語話者のうち、英語を話す人口は世界中に約20億人いるとされていて、そのうちイギリス、アメリカ、オーストラリア、ニュージーランド、などいわゆる『英語を母語とする人』の数は実はたったの約4億人です。私たち日本人が学校で学ぶ英語はアメリカ英語がほとんどですが、実は世界に出るとアメリカ英語を話す人は全体で見たらごくわずか、ということになります。
YouTubeにこんな動画があります。世界中のさまざまな英語訛りを紹介している動画なのですが、ここに紹介されているだけでも30種類もの英語訛りがあります。これを見ても、いかに非ネイティブの英語話者が多いかが分かってもらえると思います。
私たちに馴染みのあるアメリカ英語やイギリス英語ですら、実はその国の都心で話されている英語であるにすぎないことがほとんどです。世界にはもっともっと様々な種類の英語があり、当然そこには発音の違いも多くあります。綺麗で整った英語でリスニングの勉強をすることはもちろん重要で意義がありますが、あまりそこにこだわりすぎることなく、色々な英語を聴くことによって英語そのものに対する理解をぜひ広げていってください。
今回紹介したListenUpはiPhoneアプリもAndroidアプリもどちらもリリースされています。無料ですのでぜひインストールして、世界には色々な訛りの英語があるのだと体感してみてください!
Shin Sasaki
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