出典:富樫義博『HUNTER×HUNTER』集英社
ハンターハンターが6月(来週)より連載再会となるそうですね。
http://huntersokuho.doorblog.jp/archives/38602498.html
よい機会なので、念能力診断から学べる「人生戦略」について書きたいと思います。
『あなたは何系統か?その反対側にある系統は何か?』
出典:富樫義博『HUNTER×HUNTER』集英社
この世界で念能力は、6つの系統に分けられています。
例えば強化系と診断された人は、強化系に最も秀でているということになります。
そして、そのとなりの変化系/放出系は得意だけれど、離れている具現化系/操作系は不得意なのです。
「もしも、これから覚えようとしている能力があっても、自分のオーラの性質と合わなければ苦労することになるでしょう」と、お師匠さまも言っています。
例えば、操作系の人が、一生をかけて操作系にフォーカスして修行を続ければ、それなりに際立った能力者にはなれます。
しかし、操作系をダサく感じ、強化系の能力者に憧れたとします。「強く願えば叶う」と、人生をかけて強化系の修行を続けても、そこそこまでしか行けないでしょう。
才能があったにも関わらず、あっさりヒソカに破れたカストロは、自分の能力を活かしきれなかった好例です。
そしてこれは、私たちの人生でも同じことが言えます。
人は必ず、何かの特殊能力の系統に属しています。
それを理解し、うまく自分がすべきことにフォーカスして修行&実戦してきた人たちが、一流になったのです。
自分が何系統で、その近辺にある系統は何か?
自分とは遠い場所にある系統は何か?
好き嫌いや時代の流行に左右されず、自分の系統の修行にフォーカスできるか?
この意識を持つことが大切なのです。
『念能力の特性を理解する』
出典:富樫義博『HUNTER×HUNTER』集英社
さらに系統だけでなく、念能力の理解も重要です。
作中のキャラ達はみんな、2〜3個の能力を持っています。
そこで得た能力を、いかに巧みに技として練度を上げていくかで、勝敗が決まります。
中でも、ヒソカは素晴らしいです。彼は「バンジーガム」と「ドッキリテクスチャー」という戦闘向きでない念能力にもかかわらず、圧倒的な強さを誇ります。
自分の能力について深く熟知しているのです。
自分ができる能力の範囲を理解し、それを最大限に活かせる「場」をつくる。
このセンスに、ヒソカは長けているのです。
同じように現実でも、自分の得意フィールドに持っていくことのうまい人は、どの世界でも成功しているように思います。
他人の能力を羨ましく思うよりも、自分の使えるんだか分からない能力を、どういうフィールドに持っていったら、最大限活かせるのか?
その発想が大切なのです。
『ダメな系統なんて1つもない』
出典:富樫義博『HUNTER×HUNTER』集英社
私は、真鍋大度さんや中村勇吾さんのような「格好イイ系」の作品は大好きです。
しかし、自分がそれと同じ系統のものをつくろうとは、絶対に思いません。
憧れはしますが、私は絶対そっち系統の属性じゃないので、自分のやるべき作品にフォーカスしています。
その結果、「すごいWEB」とか「世界で最も小さなサイト」など、しょーもない小ネタ系作品ばかりつくってる訳ですが、
そういう属性なので仕方ないのです。
でもその先にはきっと、それ相応のある特異点に到達できると思うのです。
(例えば、今年になってつくった「しゃべる名刺」は、小ネタながら、少しは役に立てました…)
「色には汚い色なんてない。配色やバランスが悪いだけだ」という名言があります。
同じように系統に、いい悪いなんてないのです。
『系統や、念能力を調べる方法』
出典:富樫義博『HUNTER×HUNTER』集英社
じゃあどうやって、自分の特性を知るのか?残念ながら、この現実世界では、自分の念能力を診断する方法は存在しません。
しかも、マンガみたいに6系統の分類かどうかも怪しいです。自分の今の専攻や、職業が合っているのかは、正確に診断することはできないのです。
ただ、HUNTER×HUNTERのような念能力の「構造」は、現実にも存在しているはずです。なんとなくでも、自分の特殊能力の領域を意識すること。そこにフォォーカスすることが大切なのです。
自分が周りと比べ、欠点だと思ったり、自分の仕事とは分けて考えている能力の中に、組み合わせれば化ける可能性の宝があるかもしれません。八百屋をやってる人が、実はプログラムのセンスがあって、それを学ぶことで、新しいビジネスを作れるかもしれないのです。
それでは、来週のHUNTER×HUNTER再開まで、コミックスで念能力と人生戦略について復習して待ちましょう。(ちなみに、念診断のお話は6〜7巻で出てきます。)