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 大阪市西成区の准看護師岡田里香さん(29)が行方不明になった事件で、何者かが岡田さんの自宅から宅配業者を利用して「人形」の品目で遺体を運び出していた疑いのあることが、捜査関係者への取材でわかった。大阪府警は25日、東京都八王子市で今月21日に見つかった遺体の身元について、岡田さんと断定。捜査本部を設置し、殺人と死体遺棄事件とみて調べる。

 また、岡田さん名義のパスポートで出国した元同級生の女が、中国籍の20代の女と中国・上海に渡航したことも新たにわかった。

 捜査関係者などによると、中国籍の女は北京出身で八王子市内の大学に留学していた。この大学と、遺体が見つかったトランクルームは約1キロしか離れていない。女は昨年3月まで、大学で都市計画論を学んでいた。東日本大震災の被災地で仮設住宅の運営支援について研究し、論文が学会の賞を受けたこともあるという。フェイスブックでは、元同級生の女と頻繁にやりとりをしていた。