ニュース詳細
台湾 野党党首に蔡英文氏返り咲き5月26日 4時23分
台湾の最大野党、民進党は、25日行われた党首選挙で、前の党首の蔡英文氏を選出し、蔡氏が再来年の総統選挙でみずからが候補者となって政権奪還を目指すことになるという見方が強まっています。
台湾の民進党は25日、現職の蘇貞昌主席の任期満了に伴う党首選挙を行い、開票の結果、前の党首の蔡英文氏(57)が、93.7%の得票で当選しました。
蔡氏は28日に党首に就任し、ことし11月の統一地方選挙の指揮を執るほか、再来年の総統選挙でみずからが候補者となって、8年ぶりの政権奪還を目指すことになるという見方が強まっています。台湾ではことし3月、中国との経済協定に反対する学生たちが議会を占拠する事態が起き、国民党の馬英九政権が進めてきた中国との関係強化に対する、住民の警戒感が浮き彫りとなりましたが、最大野党の民進党は政権への批判の受け皿にはなりきれていません。
一方、民進党は、前回の総統選挙で敗北したのは、中国から台湾独立志向が強いとみなされ、まともに対話できないことが原因だと指摘されており、蔡氏が今後どのような対中国政策を打ち出すか注目されます。
蔡氏は前回の総統選挙では馬英九総統に敗れましたが、馬総統の支持率が10%台前半に低迷するなか、政権奪還に向けてどこまで民進党の支持を広げられるかが問われることになります。
[関連ニュース]
[関連ニュース] 自動検索 |
[関連リンク] |
|