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政治
【阿比留瑠比の極言御免】軽すぎる村山元首相発言
どうして「ワシもかつてそう語った」と素直に言えないのか。首相答弁の一貫性を内外に示すいい機会だったのに残念である。
また、村山氏は自身の名前を冠した村山談話に関して「ある意味、国際的な約束事、日本の国是みたいなものだ」と胸を張っていたが、これにも違和感を禁じ得なかった。
村山氏は「村山富市の証言録 自社さ連立政権の実相」(新生舎出版、23年9月刊)の中で、「談話を歴代首相も踏襲すると思っていたか」と問われ、こう答えていたからだ。
「そんなことまでは想定していませんでしたね。(中略)期待はあったにしても、誰がなるか分からないのでね、そこまでは考えて談話を出したわけではないね」
このほか、村山氏は記者会見で靖国神社参拝問題の話題になると、安倍首相の名前を2度「小泉さん」と間違えた。尖閣諸島(沖縄県石垣市)については、「(日中)どちらに占有権があるのか、歴史的にみると尋ねてみないとなかなか分からない」などと、無責任な発言をした。誰に尋ねるというのだろう。
元首相らの伸び伸びとした自由な発言に接するたびに、敬老精神が薄れそうになる。(政治部編集委員)
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