ライフ「美味しんぼ」“鼻血は被曝”を検証 構内見学した記者に異常なく…放射線の影響「量で判断が必要」+(3/3ページ)(2014.5.20 07:43

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「美味しんぼ」“鼻血は被曝”を検証 構内見学した記者に異常なく…放射線の影響「量で判断が必要」

2014.5.20 07:43 (3/3ページ)放射能漏れ
「美味しんぼ」に描かれた原因不明の鼻血のシーン。鼻血の原因は被曝とは限らない

「美味しんぼ」に描かれた原因不明の鼻血のシーン。鼻血の原因は被曝とは限らない

 リスクコミュニケーション(リスコミ)を研究する「リテラジャパン」代表で、原発事故後、飯舘村のアドバイザーを務めた西沢真理子さんは「事故後、リスクを正確に伝えるリスコミが適切になされなかったことで、放射線のリスクを正しく認識できない人が今も多いのは残念」と指摘。そのうえで、「放射線に発がん性があるのは確かだが、健康への影響は量で考える必要がある。低線量被曝の場合、喫煙や野菜不足よりもがんになるリスクが低く、現在の福島が心配されるような状況ではないことを理解してほしい」と話している。

■放射性物質は通常の食品にも

 今回の件で、福島県の農水産物への風評被害が心配される。しかし、農水産物は生産・出荷などの実態に応じて計画的に行うモニタリング(監視)検査が実施され、安全を確認したうえで出荷される仕組みとなっている。

 原発事故と関係なく、放射線を出す放射性物質は通常の食品にも含まれる。中でもカリウムに含まれるカリウム40からの放射線が一番多い。食品1キロ当たりに含まれるカリウム40は、ホウレンソウ200ベクレル▽魚100ベクレル▽コメ30ベクレル▽ポテトチップス400ベクレル。カリウムは人間にとって必要な栄養素で、かつ、いずれ排泄され、健康なら体内で一定量以上にはならない。

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