経済【経済裏読み】業績悪化に喘ぐ「韓国金融」の不穏…東京の元支店長が自殺 膨らむ不良債権が韓国企業“不健全”を反映+(1/3ページ)(2014.5.20 07:00

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経済

【経済裏読み】
業績悪化に喘ぐ「韓国金融」の不穏…東京の元支店長が自殺 膨らむ不良債権が韓国企業“不健全”を反映

2014.5.20 07:00 (1/3ページ)自殺問題
韓国政府の労働政策に対して不満を訴える労働者ら。企業業績と賃金の関係も深い=2014年3月(AP)

韓国政府の労働政策に対して不満を訴える労働者ら。企業業績と賃金の関係も深い=2014年3月(AP)

 韓国の金融機関の業績悪化が際立つ。2014年1~3月期(第1四半期)の韓国の銀行業界全体の最終利益は、前年同期比25・3%減の1兆3000億ウォン(約1290億円)にとどまった。韓国の金融監督院が公表した資料によると、経営の効率性の目安となる株主資本利益率(ROE)と総資産利益率(ROA)はいずれもリーマン・ショック以降で最低を記録した。低金利で収益が伸びにくくなっていることに加え、高止まりする不良債権の二重苦が韓国金融をむしばんでいる。

歴史的な低水準

 「ふたを開けてみれば、昨年よりも業績が悪く、失望した」

 1~3月期の最終損益の結果について、朝鮮日報(電子版)は冷ややかな業界関係者のコメントを紹介した。

 金融監督院が公表した資料によると、韓国の銀行業界の最終利益は昨年1~3月期に比べて、約4000億ウォン減った。前年同期の実績が低調だっただけに、改善ぶりに注目が集まっていたが、それどころか悪化に歯止めがかかっていなかったのだ。

 資金力や労力に見合う儲けも上げられなくなっている。

 ROE(最終利益を自己資本で割った値)は3・58%、ROA(最終利益を総資産で割った値)は0・28%と09年1~3月以降で最低水準に落ち込んだ。

 なぜ儲けられないのか-。ひとつは、世界的な金融緩和に伴う低金利で、貸し出しの利ざやを出しにくくなっていることがある。

日本も含め多くの国で同じ状況だが…韓国だけが深刻な理由とは

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