- [PR]
経済
【経済裏読み】業績悪化に喘ぐ「韓国金融」の不穏…東京の元支店長が自殺 膨らむ不良債権が韓国企業“不健全”を反映
韓国の金融機関の業績悪化が際立つ。2014年1~3月期(第1四半期)の韓国の銀行業界全体の最終利益は、前年同期比25・3%減の1兆3000億ウォン(約1290億円)にとどまった。韓国の金融監督院が公表した資料によると、経営の効率性の目安となる株主資本利益率(ROE)と総資産利益率(ROA)はいずれもリーマン・ショック以降で最低を記録した。低金利で収益が伸びにくくなっていることに加え、高止まりする不良債権の二重苦が韓国金融をむしばんでいる。
歴史的な低水準
「ふたを開けてみれば、昨年よりも業績が悪く、失望した」
1~3月期の最終損益の結果について、朝鮮日報(電子版)は冷ややかな業界関係者のコメントを紹介した。
金融監督院が公表した資料によると、韓国の銀行業界の最終利益は昨年1~3月期に比べて、約4000億ウォン減った。前年同期の実績が低調だっただけに、改善ぶりに注目が集まっていたが、それどころか悪化に歯止めがかかっていなかったのだ。
資金力や労力に見合う儲けも上げられなくなっている。
ROE(最終利益を自己資本で割った値)は3・58%、ROA(最終利益を総資産で割った値)は0・28%と09年1~3月以降で最低水準に落ち込んだ。
なぜ儲けられないのか-。ひとつは、世界的な金融緩和に伴う低金利で、貸し出しの利ざやを出しにくくなっていることがある。
このニュースの写真
関連トピックス
関連ニュース
- [PR]
- [PR]