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経済
【経済裏読み】業績悪化に喘ぐ「韓国金融」の不穏…東京の元支店長が自殺 膨らむ不良債権が韓国企業“不健全”を反映
だが、それは韓国特有の事情ではない。日本を含めて多くの国の金融機関が同じ境遇にある。
深刻なのは、不良債権がじわりと韓国の銀行の体力を弱らせていることだ。
中堅財閥に暗雲
金融監督院の調べでは、昨年末時点(2013年第4四半期)の韓国の銀行の不良債権は、25兆5000億ウォンで、12年末の18兆5000億ウォンより7兆ウォン(37・8%増)も増えている。
韓国紙、東亜日報(WEB版)は、「大手企業各社の不健全さが次々と浮上し、これらの会社に融資している各銀行も、つられて不健全さが膨らんでいる」との構図を指摘した。
昨年には、中堅財閥、STXグループが主力の造船、建設部門の業績悪化で事実上、銀行の管理下に置かれたほか、同じく中堅財閥、東洋(トンヤン)グループの主力の東洋セメントなど系列5社が法定管理に入った。
不動産バブルの崩壊と、韓国の基幹産業の一角である造船業の不況が優良企業を痛めているわけだ。
しかも、融資全体に占める不良債権の割合は高まっている。13年末は1・77%で、前年末(1・33%)より0・44%ポイント上昇した。
ナショナルバンク(日本の都市銀行に相当)のうち、13年末の不良債権比率が2・99%と最も高かったのは、企業向けの融資が多いことで知られるウリ銀行だ。12年末より1・33ポイント上昇した。
ウリ銀行をめぐっては、4月に韓国北部の墓苑に停車していた乗用車が出火。社内にいた同行の元東京支店長が死亡した。
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